サービスをグロースハックする最強のプロフェッショナルとして、クライアント様の収益を最大化させるパートナーです
「デジタル戦略を企画実行するビジネスデザインカンパニー」を標榜している、事業課題解決コンサル型Webデザイン会社の、アウルス株式会社。
事業戦略の提案や助言はしても、具体策の定着化までは行わないビジネスコンサルティング会社と、事業の中味そのものの改善にはコミットせず、業務効率化のためのシステム設計・開発しか対応しないITコンサルティング会社の双方の機能を備えるポジショニングも意識している。
同社のサービス内容は、UI/UXという強みを軸として、カウンターパートであるクライアントのプロダクトオーナーや、事業部責任者と連携し、新規事業の立ち上げや既存事業のグロースハック/収益改善、IT推進によるオペレーションコスト削減等のコンサルテーションから、デリバリーとしてのデザインやシステム開発までを一貫して手掛けるというもの。
「一般的なWebデザイン会社では、代理店を経由してクライアントのコーポレートサイトや、リクルーティングサイトのデザイン業務を受託するといった業務が圧倒的に多いと思います。当社の場合は、ベンチャーを中心とするクライアントのサービス設計レベルからダイレクトに関わるケースが70%程を占めています」とディレクターの菊池将史氏は説明する。
対応するサービスは、B to BやB to B to C、EC、アプリ等、多様である。あるWebサービスを手掛けるクライアントに対しては、手薄であったSEO対策を優先させてキーワードを確保し、強力なコンペチターに対抗するといったマーケティング戦略を提案する等、デザイン会社の枠に収まらない。また、MAツールベンダーやDXベンダーといったパートナー会社をネットワークしているので、必要に応じて繋ぎ、ソリューションの幅を広げている。
「Webデザインだけという依頼も受けていますが、その場合もオーダーを聞くだけに済ませません。なぜデザインを変えたいのか、という点から掘り下げ、クライアントの意図を探りながらよりビジネスにおいて有効な施策を提案します」(菊池氏)。
現在抱えているクライアントは、200社以上に及んでいる。
掲げたVisionは「企業価値をデザインする」
同社は、大学在学中に商品紹介メディアを運営する会社の立ち上げに参画し、150名を超えるまでの成長に貢献した代表取締役の佐藤励司氏と、その同級生で、SNS運営会社で大型メディアの事業責任者を務めた代表取締役の長澤拓也氏、及び佐藤氏の知人で、情報サービス会社で婚活・結婚・出産に関するサイトのUI/UXを手掛けていた菊池氏によって、2017年2月に設立された。
「それぞれ事業会社で独自サービスを手掛けていた我々3名は、自分達の持つ本当の価値とは何かを考えたのです。そして、自分達のスキルやノウハウを持ってすれば、世の中にあるサービスをもっとグロースできるはずと意気投合しました。これがアウルスの創業コンセプトになりました」
2019年2月には、人材サービス大手のエン・ジャパン株式会社と資本業務提携を締結する。その狙いについて、菊池氏は次のように説明する。
「二つあります。一つは、事業拡大に必要な人材確保等のための経営基盤強化。もう一つは、エン・ジャパンの顧客基盤の活用です。人材サービスを利用する企業は、事業拡大フェーズにあると思います。そういった企業に人材確保だけでなく、我々のサービスを併せることで提案の幅を広げることができます。我々にとっては、リードを一気に獲得できることになります」
設立3年目を迎え、メンバー数が30名を超えたところで、新たにVisionやValueを掲げた。そのVisonは、次のとおり。
「企業価値をデザインする」
アウルスが掲げる企業価値のデザインとは、クライアントがなすべきことを可視化し、
クライアントとユーザー双方の視点をかけ合わせた価値を設計、実現することです。
企業価値が高まれば、人々にとって価値ある企業が増える。
価値ある企業が増えれば、この国は、世界は、前に進んでいく。
そんな単純なロジックを、私達は信じてやみません。
誰もが自明だと信じることに疑問を投げかけ、まだ見ぬ本質を探求し、
誰もがわかっていても完遂できないことを愚直なまでにやりぬく。
アウルスは構想から設計、オペレーション構築まで、
デジタル戦略を企画実行する一気通貫のサービスを提供いたします。
「世の中の企業の価値が高まれば、自ずと世の中は良くなっていくと思います。アウルスを通してそんな企業を1社でも多く増やし、日本を良くしていきたいと思っています」と菊池氏は語る。
カルチャーづくりの軸とするValueの“Three EX”
カルチャーづくりの軸とするValueは、次の“Three EX”だ。
【本質を探求する:Explore the Core】
物事には本質がある。自分を疑い、クライアントを疑い、悩みに悩み、本質を探求する。
【最後までやりきる:Experience the Completion】
やりきった者でないと見えてこない景色がある。味わえない一瞬がある。
その感覚を自分の心に、そしてチームで分かち合うためにも、最後までやりきる。
【エキスパートである:Be an Expert】
アウルスのメンバーは、誰もが尊厳あるエキスパートだ。
その責任を胸に、思索し行動する。
「この“Three EX”は、経営ボードメンバーを中心に、コピーライターも交えて3カ月程かけてこだわって作成しました。まさしく、こういうカルチャーの会社にしていきたいという思いを凝縮しています。メンバーには、この“Three EX”をもとに、当社で仕事をする目的を再定義し、自分の存在を会社の中にプロットしてほしいと思っています」(菊池氏)。
“Three EX”は人事考課の定性評価軸として定め、さっそく各メンバーはマネージャーと評価面談を行い、今後の具体的なアクションプランを決めている。「エキスパートになるために、産業の歴史を学び直すといった具体策を出したメンバーもいる」と菊池氏。
人材育成の観点では、エン・ジャパンが運営する社員教育サービスが利用でき、マインドセット等の学びに活用している。
また、四半期毎に納会を行い、全体の情報共有や活躍したメンバーの表彰等を行っていくという。
待遇面では、エン・ジャパンの成果主義による給与体系を導入し、「頑張って結果を出せば、出しただけ報いられるようにした」と菊池氏。
そんな同社の求める人材像について、菊池氏は次のように期待を寄せる。
「“Three EX”を体現できる方がベスト。ベターは、話す、考える、学ぶことが好きな方。スキルはいくらでも学べますので、そういったマインドセットを重視します」
表面的なWebサイト制作に飽き足らず、クライアントの事業の本質に迫りながらその改善や構築に関わりたいという人には、見逃せない企業だろう。