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インタビュー画像パートナー/ディレクター 渡辺健児氏

ご略歴ついて、お教えください。

日本大学芸術学部デザイン学科でプロダクトデザインを専攻し、卒業後はメーカーにデザイナーとして入社しました。2000年の30歳の時に、海外でプロダクト・デザインをやりたいと思い、イギリスに移住します。現地のデザインコミュニティになんとか潜り込んでファニチャーやプロダクトのデザインを始めたのですが、その際にメーカー勤務時代に使い始めていた3Dのソフトウエアの技術がとても重宝されたのです。いろいろとネットワークが広がるうちに、ある建築系CG制作会社に誘われました。それが建築との出合いです。 その事務所は、イギリスの著名建築家であるリチャード・ロジャースをはじめ、名だたる建築家のCG作成を依頼されているところでした。そこでハイレベルな建築物のビジュアライズを手がけることが非常に面白くなり、この世界を追求することに決めたのです。そして、ロンドンオリンピックのメインスタジアムのCG作成を手がけるというハイライトを経験し、独立を決めて2008年に帰国しました。 帰国後、個人事務所を設立して建築のビジュアライズ業務を手がけ始め、そのうち3Dモデルを使ったサービス、つまりBIM的な業務が増えてきました。「表参道けやきビル」を3Dでサポートした際にBIMには大きな可能性を感じたのですが、BIM後進国の日本には先達者がおらず、独学状態でした。限界を感じ始めていた2015年、シンテグレートが日本法人を設立するから代表になってほしいとオファーを受けたのです。ザハ・ハディドが勝ち取った新国立競技場のプロジェクトにシンテグレートがBIMコンサルタントとしてすでに参画しており、ちょうど同時期に21_21 DESIGN SIGHTで「フランク・ゲーリー展」を見てテクノロジーと建築の融合に感動しました。当時ザハの事務所にいた知人から壮大なプロジェクトのストーリーを聞いており、世界水準のBIMのテクノロジー集団であるシンテグレートに入ることを決意しました。結果的にザハの新国立競技場は皆さんご存じのとおりキャンセルされてしまいましたが、その後もシンテグレートの技術を活かして坂茂さん設計の「静岡県富士山世界遺産センター」の施工BIMを受注したり、隈研吾さんの事務所のBIMのコンサルティングをやらせてもらったりと順調に業務を拡張しています。私は建築の勉強をしたわけではありませんが、BIMというのは製造業のものづくりのコンセプトを取り入れているところも多分にありますので、私のこれまでの製造業から始まったキャリアが逆に役に立っています。これからはBIMをしっかりと日本の建築業界に根付かせることに尽力できれば幸いですね。

日本のシンテグレートをどういった組織にしたいと考えていますか?

日本の建設業界は海外と比較して特殊なところが多くあります。世界的に活躍する著名設計事務所が多くあり、ゼネコンの施工能力も非常に高い。ただし、国内市場の大きさもあって海外のやり方とは随分違っているところ、良し悪しは別にしてもいわゆる「ガラパゴス的」な状況も多分にあります。とくにICTの活用が設計・施工段階ともに遅れています。せっかく素晴らしいクオリティを持った設計者と施工者がいてもICTの活用が十分でないため非効率な仕事が多くあります。我々は様々なテクノロジーを取り込みながら最適なソリューションを提供して建設業界をサポートしたいのです。また、効率性だけでなく建築的な美しさや面白さ、さらには人々を幸せにする空間や街づくりに貢献したいと考えています。最新技術のスピード感をもった活用という面では社外とのコラボレーションも必須です。また、日本だけでなく海外の協力会社ともコミュニケーションを図るのが日常です。そういったボーダーレスでグローバルなカルチャーは維持したい。どんどん連携して無理難題をガンガン解決していける組織にしたいですね。

渡辺さんにとって“仕事”とは?

「テクノロジー」の仕事ではありますが、やはり人と一緒に仕事をして困難なことを解決していくのが好きなんだと思います。当社に持ち込まれるのは、複雑で困難な建築プロジェクトの無理難題なオーダーばかりですが、「シンテグレートしかできない」と期待されてのことです。ですから、クライアントとも密にコミュニケーションをとって何とかしてその期待に応え、形にするプロセスが楽しくて仕方ないのです。寝食忘れて追求したいという感じでしょうか。メンバーはさっと割り切って定時で帰るタイプが多いですが、それでも家に帰ってカタカタ調べたりして次の日に「こんなやり方がある」と提案してきます。みんな好きなんでしょうね(笑)。魅力的な建築プロジェクトの困難な課題を自分のスキルで解決し、実際にカタチとなって残るわけですから。あとは「5ゲン主義」という言葉が好きで、自分でなんでも見てみたいし触ってみたい。わからないことを理解したい。プログラムを組んでデザインを構築するためにはカタチの原理・原則が必須です。また、どんなに魅力的なデザインでも実際に製作・施工できなければ意味がありません。建材の特性や限界を理解したうえでデザインに還元しなければただの「絵に描いた餅」です。つまり現場や現物を実際に見て現実を知らなければなりません。「カタチ遊び」としてのコンピューテーショナル・デザインにはあまり興味がありません。あくまで実態として形のあるものを作っていくプロセスにおいてのテクノロジーの活用を常に念頭に置いております。デザイナーと建築デザインのロジックを話をするのと、ガラス製作会社の現場で職人と製作過程の話をするのは私にとっては同じことです。ただし、自分だけで色々理解して実行していくのは限界があります。いろんな才能やスキルを持った人たちと連携しながらやるしかないし、それが楽しいのです。

メンバーに対して、どういった存在になってほしいかという思いをお聞かせください。

テクノロジーに関わる人は、結局好きなことを追求した方が良いと思います。例えば建築にとってのBIMソフトの最適な使い方や環境シミュレーション、プログラミングなどそれぞれがが好きなものを追求する。そうしてそれぞれのメンバーがアウトプットするものをうまく束ねるのが私の仕事であると思っています。さらに、同じ会社にいるのならば、お互いにやっていることに興味を持ってコミュニケーションすることでさらなる面白い発想につながれば素晴らしいですね。いずれにせよ、言われたことだけやるのではなく、自分で課題を発見して解決していくことを楽しんでほしいです。シンテグレートに持ち込まれる仕事は難題ばかりなのでそんな状況を楽しめるメンタリティを持ってほしいです。

オフタイムの過ごし方をお教えください。

料理や食べることが好きです。インドカレーもスパイスを調合してつくりますよ。週末は大抵私が料理します。何か手を動かしてを作る、ということが好きなんです。複雑で手間のかかる料理が好きなのはシンテグレートの仕事と同じですね。しかし、調理が終わったときには洗い物がすべて終わっているという効率的なプロセスが好きです。海外出張が多いのですが現地の料理をとにかく全部食べたくて帰国するとだいたい体重が増えています(笑)。あとはキャンプが好きなのですが、そこでもひたすら全員の料理をして食べて飲んで笑って悦に入ってます。

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