立案、制作、分析までのワンストップ・ソリューション
株式会社アサーティブは、企業の営業活動に向けたトータル・ソリューションを目指すベンチャー企業だ。現状では大阪市に拠点を置き、関西全域および東京のクライアント企業に対し、WEBマーケティング領域に絞ったワンストップ・ソリューションを提供している。
2017年5月に創業し、初年度から黒字化を達成。2期目はさらに売上を前年比約4倍超に伸ばし、3期目に入ってからも社内リソースが追いつかない程の成長を遂げている。クライアントは新聞社や鉄道会社、ホテル、専門学校、学習塾といった大手企業から、中小企業まで様々だが、そのほとんどが直案件だ。
通常、企業における営業活動やマーケティング活動では、テレマーケティングやDM等を使ったダイレクトマーケティング、メディアやネット広告を駆使したWEBマーケティング等、様々な手法が使われている。しかしそういった活動の一切を自社内のリソースだけで賄える企業はほとんど存在せず、課題や目的に応じて制作会社や広告代理店、運用代行会社、コンサルティング会社、リサーチ会社といった外部リソースを活用しながら活動を推進しているのが実態である。
ところが、それを担うマーケティング業界やクリエイティブ業界は分業化されているため、企業の担当者は、1つの戦略を実行するために、何社もの外注先に対し、個別にオリエンテーションをしなければいけない。WEBマーケティング領域だけを見ても、WEB制作、システム開発、広告代理・運用代行、SEOコンサルティング等の専門会社が存在し、一貫した施策が打ちにくい状況なのである。
一方、ワンストップ・ソリューションを掲げる企業も存在するが、実態としては様々な会社に外注しているケースがほとんどだ。外注を使う分コストは高くなり、さらにはすべての領域を自社で担当していないため、意思疎通が図りにくいという弊害が出やすいという課題を抱えている。
これに対しアサーティブ社では、市場や競合等の外部環境のリサーチ、クライアント企業のポジショニングの抽出、戦略立案、インターネット広告の運用、WEBサイトの制作、アクセス解析や広告効果測定、MA(マーケティングオートメーション)等のツールを駆使した分析、改善策の提案に至るまでの全工程の内製化を実現している。フロントに立つ営業担当自身が広告運用から制作、分析等の実務全般に対する知識と、戦略や施策の立案、提案が出来るスキルを持ち、先頭に立ってプロジェクトを回していく。
それによってコストを圧縮することはもちろん、関わった案件に関して確実に成果を上げてきたのも強みの一つ。それによってクライアントからの信頼を獲得し、一社一社との取引を広げてきたのである。創業からわずか2年強とはいえ、直案件の90%以上が継続案件またはリピート案件だ。さらにそういった顧客から、他部署、他社の紹介を受けることも増えているという。
優れているのに埋もれてしまった商品を発掘しイノベーションを起こす
“必要な商品が、必要としているところへ。世の中のイノベーションを促進します”
これが同社のミッションだ。多種多様な商品があふれている現在、大企業が必ずしも良い商品、良いサービスを提供しているとは限らない。ベンチャー企業や中小企業からも優れた商品や技術が数多く生まれている。そういった商品や技術・アイデアを必要としている企業を見つけてイノベーションを起こし、豊かな社会が創造されるスピードを促進していきたい考えだ。
「大手企業にはマーケティングのノウハウが蓄積されています。そういったお客様だけではなく、マーケティングスキルや営業リソースを持たないが、良い商品を開発している中小企業様のお手伝いが出来ることが理想です。弊社のノウハウを使って優れた商品を世に送り出すことを支援し、それをもって世の中にインパクトを与えていく存在になりたいと考えています」(代表取締役・田中精氏)
将来的にはWEBマーケティングだけではなく、オフラインの領域のサービスも視野に入れている。
そのようなミッションを持つに至った背景にあるのは、田中氏を含む創業メンバーの前職時代の経験である。田中氏らが在籍した会社は、ニッチなサービスを提供する会社で、それぞれが営業部門の責任者を務めていた。自社の営業戦略を考えて実行していく中で、WEB制作会社やWEB広告会社、テレマーケティング会社など、様々な外注先を使っていた。
だが1つの施策を打とうとすると、それぞれの会社に同じ話を何度もしなければならない。しかも連動性のある施策が打てない。それなら、自分達でそのようなワンストップのサポートが出来る会社を作れないかと考えたことが起業のきっかけとなったという。ワンストップでのサポートが出来れば施策のクオリティが上がり、マーケティング担当者の時間的コストも節約出来る。それは特に、社内リソースが不足する中小企業にこそ求められるサービスになると考えた。
一方、会社の成長の方向性としては、決して規模の拡大を追求する考えはない。"業界トップシェア"、"上場"といった華やかなポジションではなく、本当にやるべきことをしっかり地道に出来ることが自社のアイデンティティと位置づける。そして集まるメンバー1人1人の自己実現や独立を応援出来る会社を目指す。創業メンバーの1人、杉山卓氏が語る。
「規模として目指すのはせいぜい100名ぐらいです。逆に弊社から巣立っていく人の後押しが出来るようになりたいと考えています。弊社でビジネス経験を積んだ会社が、自分のやりたいことをやる。そのスタート時点では、営業がネックになりますので弊社が持つ営業リソースや、WEB制作、WEB広告といったノウハウで支援していく。そのような世界を実現したいと考えています」(杉山氏)
社員の自己実現を応援。個性がぶつかり合いながら調和する
ミッションやビジョンを達成する上で大切にしているのが社名に込めた“assertive”な態度だ。必要とされるものを、必要とされる場所に届けるために、一人一人が顧客志向で真剣に考え、仮説を持ち、自分の意見を主張するというものだ。
その態度を端的に表しているのが、分析レポートの施策提案だろう。分析だけでは終わらせず、また求められる成果を出しただけで満足はせず、さらに上を目指すための具体的な施策を提案する。それも前職時代にもどかしい思いをした経験に基づくこだわりだ。
「“assertive”は相手の立場を慮った上で主張するという意味もあります。決して自己満足の自己主張ではありません。そこに共感してくれるメンバーと一緒に働きたい。新しい仕事を作っていくようなことがしたいと考えている方はぜひご参画下さい」(河村氏)
設立から2年。今はまだ本格的な採用活動に着手し始めた段階だ。制度設計もこれからだが、従業員全員で議論しながらユニークな社内制度を作っていきたいと田中氏は語る。
「色々な個性が集まる会社にしたいですね。それぞれの個性がぶつかり合いながらも調和している。そしてそれがシナジーを生んでいる。そのような企業風土が理想です。こんなことがしたいと考えている人がいれば、ぜひアサーティブで実現して欲しいです」(田中氏)
本音で話し合えるフラットな環境は用意されている。役職で呼ぶ習慣を排除し、2週間に1回のお茶会制度を設けたり、頻繁に飲みに行ったり、アナログのコミュニケーションも大事にしてオープンさを維持する。そうやって実現しているのが、田中氏自身が「あまり言うことを聞いてくれない」と苦笑いするぐらいの自由な社風だ。
「まだ小さい会社ですが、一緒に作って行く楽しさがありますし、これからはポストも一杯出来ていきますので、成長意欲が高い人、独立願望が強い人にご入社いただきたいと考えています」(杉山氏)
将来的には東京に拠点を出す計画もある。土台作りとしてやるべきことは無限にありそうだ。
「社員に求めることは、顧客志向でクライアントの期待に応えるための努力、新しいことへのチャレンジする姿勢や行動力です。自己実現の目標に向かって成長して欲しいと考えています」(田中氏)
WEBマーケティングの先端に触れるとともに、全体を見渡しながら施策を推進し、クライアントのビジネス成長をダイレクトに感じることが出来る。そのような魅力を持った、関西では数少ない会社である。実現したい目標と腕に覚えがある人なら、ぜひともアサーティブにその想いをぶつけて欲しい。確かな手応えが得られるはずだ。