無料でマンガが読めるWebサービス!マンガプラットフォーム「マンガよもんが」
株式会社ぶんか社が2019年7月にスタートさせたマンガプラットフォーム「マンガよもんが」は、無料でマンガが読めるWebサービス。スマートフォンやタブレットに特化した専用サイトにアクセスすれば、ぶんか社とグループ会社の海王社のマンガが楽しめる。「女性コミック」「コミックエッセイ」「4コマ」「TL(ティーンズ・ラブ)」「BL(ボーイズ・ラブ)」の5ジャンルのマンガが読め、中にはマンガよもんがオリジナルの作品もある。
どの作品も、基本的に無料で読める。最初の2話ほどは条件なしに無料。続きは24時間ごとに回復する「チケット」を消費すると無料で読め、チケットを活用すれば、ラストまでずっと無料で楽しめる。次の展開が気になって「今すぐに読みたい!」という読者は、課金すれば続きが読める仕組みになっている。
「作家や作品のプロモーションが『マンガよもんが』の主な目的です。無料で楽しんでもらう中で、作家や作品のファンを増やし、電子書籍やコミックの購入につなげていきます。当社はいわゆる版元ですから、書籍や雑誌、コミック、電子書籍が売れれば収益が確保できます。マンガよもんがで大きな収益を目指すのではなく、既存フォーマットの売上アップが目的です」(営業局デジタルコンテンツ部部長・今晴美)
スマートフォンやタブレットなどのデジタルデバイスでマンガを楽しむには、電子書籍端末のフォーマットに合わせたコンテンツを購入したり、Webアプリで読んだりできるが、マンガよもんがは自社運営のWebサービスなのが、ほかとは少し違う。
「電子端末のフォーマットやアプリでマンガを配信すると、サービス提供者のポリシーによって作品の取り扱いに制限を受けるケースがあります。当社のコンテンツには、女性向けの内容を含むマンガもあり、それを読者に楽しんでもらうためにも、制限を受けないWebサービスを自ら立ち上げました」(今氏)
マンガアプリでは、BLやTLがNGになることもあるという。マンガよもんがには、マンガアプリでは読めないような作品も揃っており、特定のジャンルを好む読者は、新しい作家や作品を気軽に楽しめ、特定のジャンルに新規に入ってきたユーザーも、無料で試すことができ、新規読者獲得につながる。
「作家を特集したキャンペーンなどのプロモーションを行って、作品を多くの人に知ってもらえれば、電子書籍やコミックの売上アップにつながります。作家からお預かりした作品が売れるように、最善を尽くすのが版元の務め。WebマーケティングやSNSを使ったプロモーションで、集客する際の窓口にもなります」(今氏)
マンガアプリでは読めないような作品も読めるようWebサービスとして「マンガよもんが」立ち上げた。
出版社でWebの経験を活かす!WebプロモーションからWebメディア運営まで幅広い仕事
「マンガよもんが」にアクセスしてマンガを読んでもらうのが、第一の目的。そのために必要なのは、WebメディアやWebサービスの運用経験。ぶんか社は出版社だから、作品を作る編集者や書店など「リアル」でプロモーション活動をする人材は豊富にいるが、Webに精通した人材は多くない。そこで、白羽の矢を立てたのが、出版社で数々のWebメディアを作り上げてきた竹之内美恵氏だ。
「マンガよもんがを世に広めるために、Webメディアでの経験が役立てられると思い、プロジェクトに参画しました。スタートしたばかりのプロジェクトだけに、やることが山のようにあります。翻せば、それはやれることがたくさんあるということ。マンガよもんがを一緒に成長させる人材を求めています」(デジタル事業開発室 マンガよもんが編集部 チーフディレクター・竹之内美恵)
マンガよもんがへの流入を増やすためには、Webマーケティングの経験も生かせる。SNSを使ってサイトの存在を広めるにも、最適なSNSがジャンルや作品によって異なる。まずはデータ収集をしながら、マンガよもんがにピッタリなSNSを見つけて情報を拡散してほしいと竹之内氏は言う。
「自社メディアの運営経験がある人、Webサイトやサービスを制作する立場よりも数字を見ながらサイトを育てられる人にフィットする仕事です。各SNSの特長を的確にとらえ、戦略に合ったSNSを選んでWebマーケティングを進めていかなければなりません」(竹之内氏)
CMS登録やSNS投稿などオペレーション的なサイト運営の仕事だけではなく、戦略を立案して動ける人材が最適といえよう。Webメディアの運営経験者だけでなく、WebディレクターやWebデザイナーでも、プロモーションを学びながら成長できる機会がある。
「ぶんか社には、Webメディアも多数あります。現在は雑誌の編集者が兼務する形で、Webメディアを運営していますが、紙媒体の編集とWebメディアの編集は、似ている部分もありますが、違う領域でもあります。将来的には、Webメディアの運営も専任部隊に任せてもらえるように、チームを大きく育てていきたいです」(竹之内氏)
女性ファッション誌「la farfa」やクルマ専門の情報サイトなど、Webメディアの運営も手掛けている。ぶんか社でならWebメディアを運営しながら、WebプロモーションやWebマーケティングの経験を積める。
出版社で数々のWebメディアを作り上げてきた。
風通しがよくチャレンジを歓迎する社風。新しいマンガを作るマンガ編集者も大募集
今は紙媒体の書籍や雑誌、コミックをデジタルデバイスで読めるようになっている。ぶんか社でも、15年前から電子書籍へチャレンジしてきた歴史がある。
「70年以上の歴史がある出版社ですが、かなり早い段階でデジタルデバイスへの配信を始めました。今では電子書籍は当社の屋台骨の一つ。TL、BL、レディースコミックといった女性向けマンガを中心に、電子書籍の売り上げは右肩上がりで伸びています」(今氏)
デジタルデバイスでマンガを読む人は、時間をかけて長編を読んで世界観にどっぷり浸かるのではなく、スキマ時間を活用して簡単気軽に楽しめる作品を好むという。ニッチなジャンルの物が多いぶんか社のマンガは、スキマ時間に気軽に楽しめる作品を意識して作られている。ぶんか社の戦略はデジタルデバイス時代にマッチしているといえよう。
ぶんか社の得意ジャンルにTLとBLがある。BL本は大人気で、今や大手出版社もBL本を作る時代。ぶんか社はまだニッチなジャンルだった頃からBLコミックを作ってきた。今後もBL本に力を入れて行く予定で、マンガ編集者も大募集中だという。
「縦コミックやフルカラーコミックなど、紙媒体のコミックをデジタル化するだけでなく、電子書籍ならではのコミックの作り方があります。ぶんか社は縮小している出版業界にあってデジタル化を積極的に推進してきただけでなく、新しいマンガの作り方も研究してきました。モノづくりの自由度は高い会社です。一緒に新しいマンガの世界を切り開いてくれる編集者と働きたいですね」(今氏)
新しいマンガ編集。その先には、グローバル展開も見えてくる。縦コミックだとコマ割りを気にせず、上から読むだけなので、縦コミックをローカライズすれば、すぐにでも世界へ打って出ることもできる。日本のマンガは世界最高レベル。マンガのコンテンツ力で世界を相手にする編集者も夢ではない。
人と違うことをやりたい。おもしろいことに常に鼻を利かせる。新しいことに積極的にチャレンジする。チャンスがあったら取り敢えず手を上げる。倒れるなら前のめりの姿勢……、それが、ぶんか社の社風だ。社内の風通しがよく、部署間のやり取りもスムーズ。企画が通りやすく、最短の決済でスピーディに動けるという。
「デジタル部門をもっと成長させるために、Webの専門知識を持った人材がほしいです。Webの人材こそ会社の次の土台を作ってくれると思っています。電子書籍やWebメディアなどデジタル部門にチャレンジしたい編集者、あるいは編集に携わりたいWeb系の人材、どちらも大歓迎です。Webの風を社内に吹かせて、編集と制作が混ざり合って良い結果を生み出すのを期待しています!」
株式会社 ぶんか社の社員の声

30代後半
2007年06月入社

30代後半
2019年03月入社

40代前半
2014年04月入社