世界的企業の事業を引き継いだモバイルインフラ・ネットワーク事業が強み
株式会社アイルミッション(以下、AIM)は、モバイルインフラ・ネットワーク、ICTソリューション、AI/業務効率化コンサルティングの3つの領域の事業を展開する会社だ。
モバイルインフラ・ネットワークは、ハードもソフトも含め、モバイルの端末から端末へとつながる仕組み全体(EtoE=End to End)について、あらゆる領域の課題をワンストップで対応できる多様なサービスを展開している。ICTソリューションは、ビジネス上の課題を解決するために、コンサルティングから構築、運用、保守までトータルに対応し、AI/業務効率化コンサルティングは、AIやRPAなど最新の技術を取り入れ、最適な手法を用いて業務の効率化や最適化を図る。
これらがAIMの事業の3本柱だが、主力事業となっているのはモバイルインフラ・ネットワークだ。基地局や交換局などの設計・施工監理、免許申請、各種図面作成から、システムインテグレーション、監視・安全・保守、アップグレードまで、EtoEの全てに対応できるAIM。競合となるのは大手メーカーなどだが、AIMは、高い技術と豊富な実績がある一方で、競合各社と比較すると機動力と価格競争力がある。これが大きな強みとなり、事業は安定的に推移している状況だ。
ただし、変化の激しい業界でもあり、この事業だけに頼っていたのでは成長も限られる。そこで新たにスタートしたのが、ICTソリューションとAI/業務効率化コンサルティングの両事業だ。リスク分散に加え、モバイルインフラ・ネットワークの事業を通じて構築したお客様とのリレーションを活かし、より広範な経営上の課題に応えるためでもある。まずはモバイルインフラ・ネットワークの知見やスキルを、モバイル以外の領域に展開する形でICTソリューションがスタートし、次に、さらなるチャレンジとしてAI/業務効率化コンサルティングに進出した。AIMは、時代の要請に合わせて進化してきたのだ。
培った強みと顧客ネットワークを活かして事業多角化へ。進化を続けるAIM
ICTソリューションは、モバイルインフラ・ネットワークで培った強みを、モバイル以外のネットワーク領域で、より広範なお客様の課題解決に活用するためにスタートした事業だ。
「ネットワーク周りのお困りごとに何でも対応するスタンスです」。こう説明するのは、オペレーションコントロール部部長の渡邉達也氏だ。提供するサービスは、オフィスのネットワーク環境の設計とLAN工事も含めた導入・構築などファシリティー面の課題解決から、セキュリティや業務改善のコンサルティング、最適なソリューション構築などにも対応し、幅広い。契約形態も、プライムもあればSES、派遣などもあり、お客様の要望に合わせて対応している。
加えて最大の強みは、モバイルインフラ・ネットワークの事業で、すでに通信キャリアをはじめとする多数の会社とのリレーションができていることだ。モバイル関連を糸口に、ほかの領域の課題解決も支援する形で、プロジェクトがスタートするケースも多い。
そしてもう一つの挑戦が、AI/業務効率化コンサルティングの事業だ。「AI」と掲げているが、AIソリューションだけを扱っているわけではない。課題によって活用する技術は様々だ。最先端の技術に挑戦し、課題解決において実装する部署であり、その象徴として「AI」を掲げているのだ。個別の課題に応じてAIのほかRPA、VBAなど、様々な手法を駆使し、それらの組み合わせで全体最適を図る。業務改善、効率化、働き方改革といった観点でのコンサルティングからスタートし、最適化に向けてソリューションを構築、実装していく。プロジェクトの傍ら技術の研究開発にも取り組み、その成果をプロジェクトに活かす形でPDCAを回しながら、同事業は進化を続けている。
AIMでは、両事業をモバイルインフラ・ネットワークに並ぶ三本柱とすることを目指し、注力しているところだ。主力事業のモバイルインフラ・ネットワークは、間もなく次世代通信システム「5G」がスタートする。AIMにとっては大きなチャンスの到来だ。また、AIを使った自社プロダクトの開発も進んでおり、三本柱プラスアルファで、さらなる成長を狙う。
挑戦を推奨し、働きやすさも大事にする社風。変革期を担う人材を求む
事業の多角化を進めている今、AIMは変革期にあり、成長のエンジンとなる意欲と能力のある人材を求めている。働きやすさや社員の幸せを追求する一方で、挑戦を推奨し、成果を上げたメンバーに対してしっかりと報いるのがAIM流。その姿勢を象徴するのが人事考課制度だ。同制度では、社員をメンバー、エキスパートエンジニア、ハイエキパートエンジニアの3段階に区分。その中でも細かくグレードに分かれ、それぞれのグレードに対して求める能力、スキルの要件が詳細に決められている。
「階段式になっていますが、その階段は一段ずつ上がるわけではありません。要件がクリアできていれば、3段でも5段でも一気にジャンプアップします」(渡邉氏)
実際、そのような例は少なくなく、例えばキャリア採用で入社した人材で、1年間で何段も駆け上がり、報酬が大幅に増加した例もあるという。「腕に自信のある人なら、そのあたりも期待して入ってほしい」と渡邉氏は呼びかける。さらに同社がユニークなのは「再評価制度」を用意している点だ。
「階段式は、いかに正当に評価するかが運用の鍵となります。例えば顧客先の現場で作業している方だと、評価する上司がその場にいないということも状況的にありえます。すると、どうしても『自分は正しく評価されているだろうか』という疑問がわくと思います。年次の評価にそのような疑念を感じた場合や、年次の評価を待たずとも自らの実績をアピールしたい方については、自ら申告をすることで、直接社長の前で成果をプレゼンテーションするというチャンスを制度として設けています。これにより、上司からの一方的な評価だけではなく、自ら手をあげることができるようになりました。実際に、毎年何人もチャレンジしています」(渡邉氏)
渡邉氏も元エンジニア。これは、エンジニアの気持ちに寄り添ってできた制度であると同時に、チャンスは自分の手でつかむものというメッセージでもある。
このように社長に堂々とプレゼンできるほど、日頃から風通し良く、アイデアややりたいことがあればどんどん働きかけることができる環境だ。特にICTとAIの事業はスタートからまだ日が浅く、固まっていない分、いかようにも展開できる状況にある。「ゼロイチ」または「1から10」の成長段階に携わりたい人には魅力的だろう。
「逆に言うと、決まったことを決まった通りにだけやっていたいという人は、当社には合わないかもしれません」と渡邉氏。モバイルインフラ・ネットワークという鉄板の強みを持ち、会社の基盤がしっかりしている一方で、新しい事業に挑戦できるAIM。社員の働く環境にも目を配り、残業時間は、SESの現場にいるメンバーも含めて、全社で平均20時間ほど。これから入る人は、変革期を支えるメンバーになる。働きやすく、挑戦も叶うこの環境で、成長したいと願う人を待っている。