際立つ独自性。アナリティクスで課題と解決策を導きだし、機械学習で自動化
株式会社ギックスは、戦略立案とアナリティクス活用のノウハウを強みに、データを活用した各種コンサルティング、データ分析ツールの研究・開発、およびこれらを用いた各種の課題解決サービスの提供などを手がける会社だ。戦略コンサルティングとアナリティクスを融合させたサービスが特長で、ただのデータ分析屋でも、机上で立てた戦略を指南するだけのコンサル屋でもない。アナリティクスで課題と解決策を導き出し、それを機械学習の技術を使って自動で回していく仕組みまで、ワンストップで提供する。
クライアントへの提供サービスは、「データ活用診断サービス」と「データ基盤構築サービス」の2つだ。前者は課題の抽出と、その課題が数学的/機械学習的/プログラマティックに解決可能かどうかを診断するサービス。後者は診断の結果得られたクライアントにとって有用な”分析業務”を、日々の業務に組み込んだ新たな業務を定義するとともに、それが自動的に回っていくような”仕組み”を作り上げ、継続的に運用・再構築していくサービスだ。一度作ったデータ基盤を、実務で使われる中で磨き上げていくのが、大きな特徴だと言える。
クライアントは業界のリーディングカンパニーばかり。ビジネス運営にまつわる膨大なデータが発生している大手クライアントに対して、それらを積極活用し、刻々と変化する社会情勢や競争環境を捉えつつ、クライアントニーズに合致する課題解決の仕組みを構築・進化させていっている。
ギックスの創業は2012年12月。社員数約20名の気鋭のベンチャーだ。このようなベンチャーが、なぜ業界のリーディングカンパニーのパートナーになり得るのか。代表取締役CEOの網野知博氏に、選ばれる理由を聞いた。
「大量のデータから経営課題を解決することが可能かどうか、長い期間と大量の金額を投じるならば、診断できる会社はほかにもあるでしょう。例えば2年間で数億円といった具合です。でもクライアントとしては、数年のスパンで実用化したいと考えている場合、出だしから2年間もかかるのでは躊躇してしまいます。それを当社は3カ月、12~13週間で診断します。ライトに、そしてスピーディーに回せるわけです。実際、いろいろな取り組みで行き詰った状態でベンチャーである我々に”診断”のお声掛けをいただいた結果、『ああ、これならイケルね』となって、より深い診断や仕組化に進んでいくケースが少なくありません」。
元々、アナリティクスを経営に役立てることを目指して立ち上げたギックス。設立当時から類似の会社は存在しておらず、その後、同社は独自性と強みを際立たせながら成長を遂げてきた。多くの企業が社内に蓄積されたデータの活用に悩み、経営課題を解決するためのパートナーを探すなかでギックスにたどりつき、その価値を感じて継続的にプロジェクトを推進している。今では問い合わせが引きも切らない状態だ。