3Dテクノロジー x クリエイティブ力を武器にデジタル広告の未来を作る
株式会社VRizeは、日本で唯一、3DCGを広告として配信可能なプラットフォーム「3D AD」を運営する会社だ。主な取引先は、ゲーム業界やスマホアプリ業界、映画業界、ナショナルクライアントなど。会社設立は2016年2月で、東京・表参道に本社オフィスを置く。
3DCGは、インターネットの次のパラダイムといわれる。VR/ARはそのインターフェースの1つだが、市場が成熟するにはまだ時間がかかる。そのため、既存デバイス向けに3DCGを活用しようというところから、VRizeの「3D AD」は生まれた。リッチさやインタラクティブな動作といった3DCGの優位性を活かし、今までのインターネットにはない体験性を創造。デジタル広告は基本的に“情報の一方通行”だが、3DCGでは触って遊べる体験型の広告を実現できる。
競合は、リッチでインタラクティブな広告という点ではいくつかあるものの、3DCGを配信する広告としての競合は存在しない。3DCGをWebで動かす技術が難しいという“参入障壁”もあり、2018年6月のローンチ以降、最もリッチな広告を配信できるプラットフォームとしての地位を「3D AD」は確立しつつある。また、広告業界の著名な有識者が多数参画しているのも強みの一つだ。営業面でも、プロダクトを強みに「営業力」に頼らない戦略を可能としている。
学生時代に起業を経験し、以降様々な経験を経てVrizeを2016年に立ち上げた。
"事業"ではなく"市場"を作る
3DCG広告プラットフォーム「3D AD」は、PCやスマートフォンを利用するユーザーに向け、3DCGの広告を配信するアドネットワークだ。リッチな表現力に加え、インタラクティブな体験を可能にし、これまでにない広告効果を実現している。
今後はVR/ARにも対応予定。幅広い表現が可能なため、ゲームやブランドの広告として利用が広まっている。
VRizeはゼロイチで新しい市場を創る身として、3DCG広告の正しい在り方を提示していく義務があると考えている。非常に自由度が高いフォーマットということもあり、高いパフォーマンスを簡単に出せる3DCGだが、使い方によってはユーザーの反感を買うこともある。
一方で、今までにないリッチな広告体験を歓迎するユーザーが多くいることも事実だ。商品やサービスへの理解や興味、“好き”を増やしながらも、それ以外のユーザーの邪魔にならない、そんな広告を指向している。短期的な広告効果や金儲けに走ることなく、“ユーザーファースト”の視点で長期的にユーザーに愛されるフォーマットをつくり、インターネットの発展に貢献していくことがビジョンだ。
スペシャリティの高い優秀な人とだけ仕事ができる、少数精鋭の組織
2019年4月時点の従業員数は、業務委託含め12名程度。組織は2階層のみのフラットな構成だ。平均年齢は27歳で、男女比は2:1となっている。エンジニア、3DCGデザイナー、PMなど、各所においてスペシャリティの高いメンバーが在籍。社員の半数以上はエンジニアで構成されるため、テクノロジーによる課題解決が、常に思想の根底にある。
残業は基本的に発生しない。ミーティングは週に2回のみと必要最小限。主な福利厚生としては、各種社会保険完備、交通費全額支給、GCP/AWSの個人利用料支給、書籍購入費用補助、ジム利用料補助などがある。社内行事としては、毎週水曜日に、正社員・業務委託にかかわらずランチに行く。参加率は100%で、最新プロダクトや技術などについて、ざっくばらんにディスカッションする良い機会となっている。
社内は自由な雰囲気のもと、ルールや規則よりも、本質を追求する風土。少数精鋭の採用方針なので、超一流の仲間とともに切磋琢磨しながら働くことができるのもポイント。今回の採用では、ビジネス職・エンジニア職は資格・年齢は不問。デザイナー職は年齢不問で、ゲーム業界での経験を歓迎する。
求める人物像として挙げられる要素は、自主的に行動ができること、事業の成長に貢献する意識があること、前例のないチャレンジにわくわくする人、不確実性を楽しめる人。そして、過去の経験や業界の慣習にとらわれず、最適解を考え抜ける人だ。
常にテクノロジードリブンとユーザーファーストを両立させ、テクノロジーの限界を追求していくVRize。「ウザい」デジタル広告を、ユーザーに魅力的なコンテンツへと生まれ変わらせる魅力がある。手垢のついたやり方で既存の市場に参入しても、提供できる価値は限定的だろう。VRizeは未知の領域にチャレンジするスタートアップとして、テクノロジーとクリエイティブで、広告市場を変革していく。