Panda Travel Agency Ltd

パンダトラベル株式会社（Panda Travel Agency Limited）は、（1）日本語定期観光「パンダバス」の運行、（2）企画手配旅行、パッケージツアーの販売、（3）ゴルフ、車、ガイド、航空券、ホテル、レストランの手配を行う、香港本社の会社だ。設立は1978年4月で、香港・マカオを管轄する本社のほか、シンガポール、バンコク、ジャカルタの計4カ国、4事業所を展開する（2017年3月現在）。日本語現地観光ツアーの企画・催行会社としては、業界大手として知られる。

「パンダバス」をはじめとする、日本語で催行する現地オプショナルツアーの企画・造成・販売・運行がメインの業務。自社でツアーガイドとバスを保有し、自社でツアーを運行・販売する「物販モデル」を展開する。現地発オプショナルツアーの草分け的な存在で、4カ所の販売支店のカウンターで、対面による案内を行っている。WEBサイトとしてはオプショナルツアー販売「パンダバスOnline」を運営するほか、海外現地在住者向けにパッケージツアーを販売するアウトバウンド事業や、現地ローカルへの訪日事業、法人営業による集客を行っている。

パンダトラベルは、アジア・オセアニア旅行のトータル・ツアー・ランドオペレーター、JTAグループの一員だ。JTAは1966年、日本の海外渡航自由化を受けJapan Travel Agency Ltdとして香港で設立され、創業50年を超える老舗。アジア・オセアニア地域では、日本人旅行者取り扱い実績No.1を誇る。現地に密着した息の長い活動キャリアは、パンダトラベルにも脈々と受け継がれている。

パンダトラベルの優位性は、この現地密着型のビジネスモデルと、斬新な企画・アイディア、少数精鋭ならではのスピード感だ。大切な旅行を、ぜひ日本語案内でより深く楽しんでほしい。主要な観光スポットを効率的に見て回り、時間を有効に使ってほしい。そんな想いを「パンダバス」に込め、“自由時間のクリエイター”を自負する唯一無二の存在として、海外を楽しみたい日本人を中心に、多くの人の旅行を彩っている。

「パンダバス」の商品は多岐にわたる。1名参加からのコースや、午前・午後だけの気軽な半日プランなど、旅行プランに合わせた定番モノが充実している。さらに、季節限定ツアーや最新観光スポットを盛り込んだ企画など、あらゆるニーズに応えるラインナップを取り揃えている。商品はインターネットで簡単に申し込むことができるほか、各支店への訪問や電話でも対応可能。ツアーは毎日催行しているため、当日参加もOKだ。旅行前でも旅行中でも、いつでもどこでも思い立ったその時に申し込める手軽さが最大の特徴だ。

ツアー先では、現地の日本語ガイドがていねいに観光地を案内してくれる。現地のガイドから日本語で説明を聞くからこそ、ガイドブックだけでは知ることのできない驚きや感動がある。各支店には日本人スタッフが常駐しているため、旅行に関する相談だけでなく、緊急時のサポートも万全だ。現地カウンターを持ち日本人スタッフがきめ細かいサービスを提供できるのが強み。近年はインターネットの発展にともない、現地カウンターよりEコマースが主な収益源となっている。

「パンダバス」がカバーする範囲は、香港・マカオ、シンガポール、タイ（バンコク、チェンマイ、プーケット）、マレーシア（クアラルンプール、コナキタバル）、インドネシア（ジャカルタ、バリ島）、カンボジア、ベトナム、ラオス、ミャンマー、さらにオーストラリアの主要ポイントを押さえる。ホームページには「国・場所別　絶対に行きたい観光スポット・絶景ポイント」として、写真付きで豊富な現地情報が掲載されている。

パンダトラベルが見据える将来像は、格安航空やインターネットなどの発展により需要の拡大が続く海外旅行市場において、今まで主流であった来店から、インターネットでのオンライン予約にシフトが進むと見る。今後の展開としては今まで通り現地密着型を貫き、日本からの顧客および現地在住日本人へのアプローチをカウンターで行うと同時に、2015年に立ち上げたWEB販売事業部を筆頭に、WEBサイト経由での集客を増やしていく。

2018年10月時点での従業員数は43名で、平均年齢は29歳。マネージメントクラスの社員の大半は30代が占める。男女比はおおよそ4：6と女性の割合が高く、新卒・中途比率は5：5と若手、ベテランのバランスも理想的だ。

福利厚生面は、海外企業のため日本の社会保障制度は適用外となるわけだが、海外旅行傷害医療保険に会社負担で加入する。海外勤務のためのVISA取得サポートもあり、入社後の必要な手続きはすべて会社が代行。費用も会社が負担する。昇給や特別賞与の制度もあり、腰を据えて頑張るもよし、成果を残して満足できる報酬を手にすることも可能だ。

入社後は、香港本社での研修終了後、各配属支店に赴任となる。その後も継続的な社内研修が実施されるほか、赴任後の手厚い現地生活サポートも受けるけることができる。さらに、OJTや卓上講義などの研修制度も整っているため、今まで旅行業界での就労経験がなくても問題ない。現在活躍しているスタッフは、異業種からの転職者も多い。面接では、応募者の適性や能力、熱意を総合的に判断する。

パンダトラベルが大切にしている理念、それは、「安全最優先」、「土着型グローバル経営」、「実力主義」の3点だ。企業カルチャーとしては少数精鋭で意思決定が早く、自分で考えて挑戦することを、みんなで背中を押してくれる風土がある。年齢や勤続年数に関わらず、実力主義のもとで若い社員にも大きな権限が与えられる。

今回の採用で求められている人物像としては、上記の理念に共感できることに加え、素直な気持ちを持ち、学ぶ姿勢と感謝の気持ちが持てること。お互いの違いや価値観を認め、尊重できること。目標に向かってひたむきに前に進む、本当の情熱を持っていること。親や家族、そして仲間を大切に考えられること。柔軟な思考や発想で、失敗を恐れず創意工夫を試みること、などが挙げられる。最近話題の海外就職先の一つとして、検討に値するのではないだろうか。