世界28都市、65拠点に事業展開するパクテラグループの日本法人
日本向けビジネスを含むパクテラグループのアジアパシフィック事業全体の責任者です。
世界で3万名を超える社員が在籍する“パクテラグループ”は、中国を拠点とする最大規模のグローバルITファームとして、ビジネスソリューションやアウトソーシングサービスを世界規模で展開している企業グループである。IAOP発表の「The Global Outsourcing 100」では2014年版で世界8位に選出。2017年版では全5領域で最高の評価を受けた五つ星のリーダーカンパニーに選ばれている。
パクテラ・テクノロジー・ジャパン株式会社は、そのパクテラグループの日本法人として2002年に設立。中国オフショア開発を軸としたITベンダーとして、製造・保険・金融分野などのシステム開発を行ってきた。
同社の最大の強みとしてまず挙げられるのは、中国オフショア開発による人材の供給力である。日本でグループ600名・中国で3000名の人材が日本向けのビジネスに参加しており、世界28都市、65拠点にオフィスおよびデリバリーセンターを設置。日本国内が人材難と言われて久しい中でも、量・質ともに高いレベルの技術サービスを安定して供給できる体制となっている。業績は順調に拡大し、2020年には本社を門前仲町に移転。更に2021年に虎ノ門オフィスを増設し、さらなる発展に向け、次のステージに進もうとしている段階だ。
同社は、次にどのような展開を描いているのか。代表取締役 小早川 泰彦氏に伺ったところ、一つのキーワードとして“ITソリューション”が挙げられた。
「日進月歩で進化する最新テクノロジーをいかにキャッチアップし、サービス・事業につなげるか。私たちはオフショア開発という既存のビジネスモデルを活かしながらも、高付加価値のITソリューションやサービスを提供することを目指しています」
同社は今後強化していきたいITソリューションとして、「テスティング」「マイグレーション」「アナリティクス」「デジタル開発」の4カテゴリーを挙げている。2019年からは事業部横断的に最新のデジタルソリューションを提供する新部門もスタート。R&D(研究開発)の取り組みも強化しており、自社オリジナルの自動テストツールやマイグレーションツールなど、成果は着実に出てきているとのこと。
同社のビジネスの根幹となるオフショア開発にしても、上記のようなITソリューションと絡めることで、高付加価値の"ハイブリッド・オフショア"となり、これまでにないサービスモデルなのだという。