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株式会社オリィ研究所

  • IT/Web・通信・インターネット系

「孤独の要因」をテクノロジーで解決へ。分身ロボットOriHime(オリヒメ)開発企業

自社サービス製品あり

企業について

株式会社オリィ研究所は、社会参加に課題を抱える人々のサポートツールを開発するテックカンパニーだ。同社が展開するのは、コミュニケーション分身ロボット『OriHime(オリヒメ)』、重度肢体不自由患者のための意思伝達装置『OriHime eye(オリヒメアイ)』、遠隔での労働を伴う業務を可能にする分身ロボット『OriHime-D(オリヒメディー)』など。

事情を抱え学校に通えない子供やひとり暮らしの高齢者、外出に困難を感じる移動制約者などは、社会参加に必要な「移動」「対話」「役割」の機会を失いがちだ。この“社会への帰属感の喪失”こそ孤独の原因だと考えた同社は、テクノロジーによる新たな形のコミュニケーションツールを開発した。自社プロダクトによって多くの人々の社会参加を実現すると共に、社会問題化する孤独の解消を目指している。そして、ひいては「社会そのものの可能性拡張」をミッションに掲げ、事業に取り組んでいるのだ。

創業者であり代表取締役CEOの吉藤健太朗氏は、小学校から中学校にかけての3年半、ストレスと自宅療養で、ほとんど学校に通うことができなかった。「孤独の苦しみ」を痛切に感じた経験を持つ人物なのだ。

その後、両親や親友など周囲からのサポートや師匠と呼べる先生との出会いにより学校に戻ることができた吉藤氏は、進学先の工業高校で新しい電動車椅子の研究開発に関わった。開発過程で高齢者の切実な声を聞き、「孤独という精神的ストレスの解消」を目的とする福祉機器の開発を志すようになる。高専に編入し人工知能ロボットによる孤独の癒しの研究を開始したものの、福祉ボランティアをする中で、「ロボットが人を癒す」という発想にだんだんと違和感を覚えるようになったという。こうして、「親しい人とつながり、孤独でなくなる未来創り」へとテーマが移っていった。

早稲田大学創造理工学部へ進学した後も、自らの思いを形にするべく開発に取り組み続け、2010年、ついに遠隔人型分身コミュニケーションロボットOriHime(Humanoid版)が誕生した。吉藤氏の志に賛同した、現オリィ研究所COOの結城明姫氏やCTO椎葉嘉文氏が開発メンバーに加わり、OriHimeは進歩。ビジネスコンテストでの優勝を経て、事業化に向けた協力者も増えていった。さらに、理念に共感した医師の紹介による病院内実用実験、塾と病院を繋ぐ試験利用など、さまざまな仕様事例を蓄積していく。こうして多くの賛同者、支援者のサポートを受け、2012年9月に株式会社オリィ研究所の設立に至った。

現在、同社は「OriHime」、「OriHime eye」、「OriHime-D」という3つのプロダクトを中心に事業を展開する。

OriHimeは、カメラ・マイク・スピーカーが搭載されている卓上サイズの分身ロボット。ユーザーは離れた場所へ置いたOriHimeをインターネット経由で遠隔操作することによって、周囲を見回したり、聞こえてくる会話にリアクションしたり、あたかもその場にいるようなコミュニケーションが可能になる。OriHimeの周囲にいる人も、OriHimeに語り掛けることで遠くにいるユーザーを身近に感じられる。その場にいるという感覚を双方向で共有できる、まさに分身ロボットと呼ぶにふさわしいプロダクトだ。
鳥取県教育委員会では、2019年以降県内の拠点校3校に計8台のOriHime導入を決定。通学が困難な生徒の学習意欲や参加意識を高める効果を期待する。

全長120cmのOriHime-Dは、OriHime同様にカメラ・マイク・スピーカーを搭載するインターネット経由での操作が可能な分身ロボット。そればかりでなく、前進後退・旋回の移動能力があり、上半身に14の関節用モータを内蔵していて、簡単なものをつかんで運ぶことができる。これらの機能によりユーザーは遠隔にいながら、カフェでの接客やビル内での案内、作業現場を見回りながら指示を出すなど、身体を動かす業務のテレワークが可能となった。

2018年末には、ALS患者ら様々な事情で外出や就労が困難だが働きたい意志を持つ10名がパイロットとなり、カフェで就労を行う実験が行われた。パイロットがOriHime-Dを遠隔から操作してコーヒーを運んだり接客を行ったりする『OriHimeカフェ』は、10日間という期間限定オープンでありながら、多くのメディアに取り上げられ大きな反響を呼んだ。

OriHime eyeはロボット型ではなく、視線入力によって透明文字盤から文字入力を行える意思伝達のための装置。眼や指先しか動かせない重度肢体不自由患者が目の動きだけで、コミュニケーションを実現できる。

同社は、これらの自社開発プロダクトを販売・レンタルをしたり、企業や団体とのスポンサープロジェクト等により、事業として収益化している。共同創業者であり取締役COOを務める結城明姫氏は、プロダクトのコンセプトと今後の展開について次のように話す。

「人を癒すロボットは他社も作っていますが、当社のOriHimeはコンセプトが違います。他社では人工知能を用いてロボットが人を癒すのに対して、OriHimeは人が人を癒す。ロボットは、あくまでもユーザーがやりたいことを実現するためのデバイスなのです。より現場で使われるための形態であることが重要なので、必ずしもロボットでなくてもいいとすら考えています。そういった意味で、競合は他社ロボットではなく、遠隔コミュニケーションツールだと言えます。今後の展開としては、プロダクトごとに事業を分けるのではなく、課題解決に最適なソリューションとして包括的なサービスを実現したいと考えています」(結城氏)

近い未来でのIPOも視野に入れる同社が、新たな人材に寄せる期待は大きい。

今までになかったまったく新しいプロダクトを生み出す同社だけに、どの職種においても、前例のない中で試行錯誤を重ねる姿勢が必要だ。中でもエンジニアは既存のプロダクトを参考にしづらいこともあり、より深くユーザーのことを考えて開発していかなければならない。

CTO椎葉嘉文氏はエンジニアのやりがいについて、「かっちりした仕様書もなければ上からの指示もない。並ぶタスクに対して、各エンジニアが細部を自分で練り上げて実装する必要があります。大変さはありますが、エンジニア自身が一番良いもの、ユーザーに喜ばれるものを考えて作ることができます」と言う。

つまり、自社プロダクトの開発であり、さらに自らの仕事が会社の業績や評判に直結する醍醐味があるという。また、ユーザーからのダイレクトなフィードバックで、改善と機能追加を繰り返していくアジャイル開発も特徴。

「プロダクトに深く関わり、細部にまで気を配ることができるスケジュールなので、愛着を持って開発を進めていける魅力もあります」と椎葉氏は話す。
一方COO結城氏は仕事の魅力について、営業職においては「新しい市場を自ら切り開く面白さ」、バックオフィスでは「多方面のスキルを学び、キャリア積み上げていける環境」を挙げた。

いずれにしても共通するのは、ミッションや目的を共有した上でチームまたは個人が大きな裁量を持って進めていけるスタイルだ。組織の手足となるのではなく、ひとりひとりが権限を持つマネージャーのような意識を持って取り組んでもらいたいという。

同社には様々なバックグラウンドを持つ社員が集い、「違うのが当たり前」であり「違うことが良い」というカルチャーがある。実際、OriHimeを使ってのテレワークも取り入れて柔軟なワークスタイルを実現している。同社が求めるのは、何よりもビジョンへの共鳴とベンチャーマインドだ。感じる部分があったならば、ぜひアクセスしてほしい。

企業情報

会社名

株式会社オリィ研究所

業界

IT/Web・通信・インターネット系 > IoT・M2M・ロボット

企業の特徴
自社サービス製品あり
資本金

1億3,982万円

設立年月

2012年09月

代表者氏名

吉藤健太朗

事業内容

テレワークや教育の現場で使われる「コミュニケーションロボットOriHime」のレンタル及び難病患者の意思伝達ツール「OriHime eye」の販売を行う。

株式公開(証券取引所)

非上場

従業員数

23人

平均年齢

30歳

本社住所

東京都港区芝5丁目5-1-13 三ツ輪三田ビル 6階

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