ルートフォー株式会社

ルートフォー（ROOT4）株式会社は、スマートフォンアプリ・ゲームの企画・開発・運用業務のほか、新規事業として自社サービス（BtoB向けツール）の開発・運営業務を行う企業だ。その他にも、新規事業の開発業務全般を進めている。会社設立は2016年5月で、東京都渋谷区桜丘町に本社オフィスを置く。

同社はゲーム開発現場のプロとゲーム営業のプロが、「クリエイター中心の企業がない！働きたい企業がない！それなら自分たちでつくろう！」とタッグを組んで創業した会社だ。代表取締役は2名による共同代表制で、根本英明氏と人長洋司氏が努める。

根本氏は、NTTやソニー株式会社、株式会社サイバーエージェントなどでの勤務を経て、株式会社NubeeTokyoではシンガポールHQ、台湾ブランチ、東京支社のグローバルCTO、東京支店統括兼任取締役を務めた人物。インフラ・システム統括・ディレクター・新規事業立ち上げなどで多くの経験・実績を積み、現在、別会社のパブリッシャーも経営している。もう一人の共同代表、人長氏は、株式会社マクニカ、ベリングポイント日本法人（現・プライスウォーターハウスクーパース）、株式会社ザッパラス、株式会社ドリコムなど大手企業で、営業やマネジメント、企画、開発、新規事業立ち上げに多くの実績を残し、現在はコンサル会社も経営するなど、両者ともその道の第一人者だ。

2017年11月に取締役に就任した成沢理恵氏は、モバイルゲームプロデューサーとして著名な人物。株式会社エニックス（現・株式会社スクウェア・エニックス）にプロデューサーとして入社後、15年にわたってコンシューマ・PC・モバイルの分野で活躍してきた。その後は株式会社Nubee Tokyoでプロデュースや国内海外協業、プロモーション部門の事業部長を歴任し、2016年3月にちゅらっぷす株式会社、同年9月に株式会社ArArA、2017年8月に日本初のゲームAI専門会社、モリカトロン株式会社の取締役に就任するなど、数社の顧問や相談役を兼任している。

スマートフォンアプリ開発では、iOS/Android向けのエンタメコンテンツやグループウェア、SNS、ECなどの実績があり、企画・開発・デザイン・PMまで対応。大手フリマアプリの開発や大手玩具メーカーのスマホゲーム、大型IPを使った新規ソーシャルゲームなどの開発・運用も行ってきた。大手パブリッシャーの共通基盤開発の実績もあり、サーバーサイド（PHP、Ruby）およびインフラに強い数少ない企業として業界内で知られる。メンバーには大手ゲームパブリッシャー出身者が集まり、全工程を社内で完結可能。クライアントサイド（Unity、Cocos2d-x）もどんどん強化を進めており、オールラウンドな実力を発揮している。

WEBシステムの制作実績としては、業務システム、決済システム、ECサイト、SNS、エンタメ関連とジャンルを問わない。システムコンサルも行っていて、上場企業の大規模インフラ/サーバ関連の実績や、ゲーム・アプリコンサル（新規企画支援、運営改善、若手教育）、プロモーションコンサル（プランニング、運営、メディアミックス）など幅広い。

自社サービスとしては、2018年5月にデザイン・イラスト管理制作管理ツール「cravitee」をリリースした。「cravitee」はさまざまな業種・業界に応用可能な汎用性のあるツールで、ルートフォーのクリエイティブチームが開発を進めてきた。「デザインの発注をもっと便利に」をモットーに、デザイン発注・管理コストの負担を削減。デザインやイラストの受発注から納品までの工程すべてにおいて、工数削減や生産性アップに貢献する。シンプルで使い勝手が良いUI設計はゲームやアプリの経験が活かされ、さまざまな現場を経験してきたデザイナーの意見が凝縮されている。ルートフォーはこの「cravitee」を引っ提げ、2018年5月に東京ビッグサイトで開催される「Japan IT Week春」への出展。2018年9月には東京ゲームショウにも出展し、ルートフォー初となる自社サービスのアピールに力を入れていく。その他にも、社内では新規事業のプロジェクトが進行中だ。

2018年8月時点の従業員数は11名で、男性8人、女性3人の構成。平均年齢は34歳で、20代～40代が在籍する。全員が中途入社で、スキル的にはリーダークラスが多い。ゲーム業界での開発経験が長いサーバーサイド/クライアントサイドエンジニアやデザイナーが集結しているほか、共同代表の根本氏もエンジニアということもあり、技術的な相談もしやすい。働き方としてはリモート勤務や副業を推奨していて、新しい働き方や楽しいことをどんどん取り入れていく風土。

福利厚生としては、オフィス内にフリーフード、フリードリンクのコーナーがあるほか、マンガ・ゲーム完備、シャワールーム完備、喫煙スペース完備など充実している。広々としてオシャレな現在のオフィスは2018年1月に移転し、屋上で景色を眺めながら気分転換することもできる。社内行事としては月１でランチ会が開かれ、参加率70％と強制参加ではないのも地味にウレシイ。また、インフルエンザ予防接種の補助や書籍購入支援、社外セミナーへの参加支援などの制度もある。

これまでに採用され活躍している人の例としては、サイバーエージェントやNubeeTokyo、でらげーなどでCTOやシニアエンジニアなどを経験してきた人がいる。求める人物像は、主体的に仕事に取り組める、マネジメントより手を動かせる、チームで動ける、自己管理できるなどのワードにマッチした人物だ。

成長を続けるルートフォーでは、社員のビジョンが会社のビジョンになる組織を目指している。各人が経営者的な責任感をもって仕事をすることで、独立も可能なスキルを身につけることが可能だ。独立を考えていなくても、個人として仕事を受けて成果を出すことを非常に大切と考えていて、だからこその副業OKという方針。クリエイターが主役となり、裁量をもって「楽しい」を追求できる場所、そんな魅力にあふれる企業といえるだろう。