動画クリエイティブを使ったクローズドASP事業を軸に、昨対比150%
株式会社フクロウラボは、ネットマーケティングの課題を最適なユーザー体験で解決する会社だ。アプリに特化した広告配信プラットフォーム「Circuit X(サーキットエックス)」を事業の柱とし、動画クリエイティブを活用したクローズドのASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダ)として、「インターネット×マーケティング」の力で顧客満足の最大化を実現する。
設立は2013年11月で、東京都渋谷区に本社オフィスを置く。メイン事業は、アプリ向けASP事業だ。掲載した広告の効果を正しく測定できるツールとの連携をし、クライアントがしっかりと効果を確認できるような仕組みをつくっており、ASPとしては初めて、動画を活用した表現を取り入れ、価値提供をする。フクロウラボはアプリユーザーを獲得したい広告主と、広告収益を最大化したいメディアをつなぎ、「成果型Web広告」の提案を通して、お客さまが持つ魅力的な商品やサービスを効果的にプロモーションするサポートを行なっている。
代表取締役を務める清水翔氏は、明治大学を卒業後、株式会社ファンコミュニケーションズに入社。その後、株式会社アトランティス(のちにグリー株式会社の子会社)に移った。同社を退職してからは、フリーランスとしてアプリのプロモーションやメディアのマネタイズなどの事業を手掛けて、フクロウラボを立ち上げてからはディープリンク最適化ソリューション「Circuit」を2015年4月に正式リリース。同時に、B Dash Venturesを引受先とする第三者割当増資を実施した。
フクロウラボ設立の背景には、アトランティス勤務時代の出会いがある。アトランティスの木村社長のもとで「なんかすごい!起業家って格好いいな」と感じた清水氏。机を並べていた同僚たちが次々と事業を起こし、起業していったのも起業を身近なものに感じさせた。フクロウラボ設立後は現CTOの若杉氏を誘い、それから少しずつ仲間が集まってきた。スマホ上のUX向上やマーケティング効率の向上に寄与するディープリンクへの興味があったこと、また、広告業界での経験も活かせる事業として、広告事業を立ち上げた。
広告の品質×効果を落とさない仕組み「クローズドASP」で徹底的に顧客と向き合う
インターネットの広告主は、広告の費用対効果を良くしたいと常に願っている。一方で掲載メディア側は、広告の収益性を上げたいという要望がある。この2つの要望を満たすことが、フクロウラボが目指す方向性だ。1ユーザーあたりのLTV(Life Time Value)としてアプリ>WEBが成り立つ現在、企業側にとってはアプリを軸にハイロイヤリティーのユーザーと接点をつくることが命題だ。そのため、マーケティング活動では「いかにアプリベースで使うユーザーを獲得するか」が重要となっている。
フクロウラボのアプリ向け広告配信プラットフォーム「Circuit X」は、下記の3つのメリットで導入を伸ばしている。
<1.クローズドASP>
人の目による厳しい審査基準を通過したメディア様のみが参画可能なアフィリエイト広告ネットワーク
<2.動画アフィリエイト>
「動画クリエイティブ」の活用によって訴求力を向上させ、1つのキャンペーンに「複数成果地点」を設定することで高い収益性を確保するなど、日々進化を続けています。
<3.AIの活用>
経験に基づく発想と高度な技術力によって成果の量と質を高いレベルで同時に実現。AIを活用した運用の効率化にチャレンジしています。
現在、フクロウラボは順調に事業が伸びている状態にある。好調な理由としてプロダクトの特徴もあるが、「顧客と向き合って仕事をしている」という点も欠かせない。当たり前の事を積み上げ、やりきれるのがフクロウラボの強みとなっているのだ。シンプルに顧客と向き合って仕事をしているため、相手のことを思って仕事もより早く丁寧になり、その結果としてフクロウラボが重視する「価値提供」が実現できている。
今後もさまざまな種類のマーケティングプロダクトを増やし、広告主とメディア、ユーザーの“三方良し”のプロダクトをつくっていく方針だ。
On/Offを明確にし、料理やコーヒー、ミニ四駆など独自の部活動を楽しむ
2018年11月時点の従業員数は約30名で、20代~30代のメンバーが中心だ。役職や担当業務の垣根を超え、フラットに意見を交わせる風通しの良い風土。スピーディーな対応と各自の動きが把握できるよう、朝礼や社内連絡ツールでタスク共有を実施。リソースの空いているメンバーに新しいタスクを回すようにしている。また、リモート作業OK、残業が少ないという点も、安心して仕事ができる要因となっている。さらに、副業でサービスを作ることもOKな企業文化がある。
仕事の進め方は、1スプリント2週間のサイクル。優先順位付けされたタスクリストに基づき、各メンバーが順番にタスクをこなしていく。また、スプリントごとに自由参加のLT(Lightning Talk)勉強会を実施。少人数のため新人の教育体制はようやく整ってきたところということもあり、周囲からの支援を期待するのではなく、自分から気づいて動ける人が歓迎される。
フクロウラボで特徴的なのは、独自の部活動だ。ほぼ全社員が参加している料理部には、入社を考えている人や営業先などもゲストに呼び、会社の雰囲気を知ってもらう良い機会となっている。コーヒー部では、社外のコーヒー好きエンジニアも含めた有志メンバーが焙煎豆を共同購入。社内には一通りのコーヒー器具が揃い、その場で豆を挽いてコーヒーを楽しんでいる。「ミニ四駆をやろう!」という一言から盛り上がってスタートしたミニ四駆部もある。効率的な働き方で業務のOn/Offがはっきりしているため、いずれの部も本気で取り組むことで、社内外の交流につながっている。
フクロウラボの事業は、真面目に顧客と向き合い、その結果として取引先や働くメンバーをハッピーにしていくことにある。決して派手さはないものの、目の前のタスクの積み重ねで着実に前に進んでいくスタイルだ。働いているメンバーも、取引先だけでなく社内に対してもきちんと配慮できる人が多い印象。人として、周囲に配慮できることが大事だという想いが貫かれているからだろう。
株式会社 フクロウラボの社員の声

30代前半
2018年04月入社
自分の成果が会社の業績にわ...続きを読む

20代後半
2018年07月入社

30代後半
2018年06月入社