株式会社ジィ・シィ企画

最近は、買い物をする際の支払い方法が多様化している。現金やクレジットカードのほか、電子マネーやポイントカードで払えるお店も増えており、非常に便利になってきた。実は、これを可能にしているのがカード決済処理システムである。株式会社ジィ・シィ企画は、この分野に特化して20年以上の実績を築いてきた。顧客が同社のシステムに寄せる信頼も厚く、中型から大型の百貨店やスーパーマーケット、チェーンストアを中心に、全国約180社が採用。POSと端末の接続台数は、５万台以上に達している。

同社製品が、顧客の支持を集めるポイントの一つは、ゲートウェイモジュールを追加することでさまざまなPOS・端末や加盟店センター、情報処理センターなどと接続できる親和性の高さと低価格・短期間導入を実現している点だ。

「カード決済に関わるシステムは、クレジットカード会社や加盟店・本部、ギフト事業者、ポイント事業者などによって、それぞれ異なるメーカーやインターフェースを採用しているケースが少なくありません。そのため、小売店としてはサービスを広げていく上で、どのようなシステムにも接続できる親和性の高さが、導入を決める上で重要なファクターになるのです。また、当社が開発・提供しているカード決済システム『CARD CREW PLUS』は、業務に依存する部分と依存しない部分を明確に分けたプラットフォームを構築することで、システム負荷を抑えながらお客様のニーズに応じたカスタマイズにも比較的容易に対応できます。ベースパッケージを変更する必要がない分、コストと時間を抑えられる点も強みになっています」（取締役 経営管理部長　坂井正人氏）

もう一つのポイントといえるのが、決済ASPサービスや運用サービスも提供している点だろう。前者では、クレジット業界の標準的なセキュリティレベルであるPCI DSSを取得し、顧客が安心して利用できる環境を整備。後者においては、自前のコールセンターを持ち、コールセンター業務からシステム保守、データ運用、ハウジングまで、煩わしい運用業務を幅広くサポートしている。

「カード決済システムは、各店舗にあるPOSや決済端末とカード会社や金融機関を結ぶ中継地点としてスイッチングセンターを経由しなければならないなど、通信手順や規則が事細かく決まっています。これは蓄積したノウハウが武器になるということも意味しており、カード決済システムに特化して歩んできた20年という歴史と培った知見が優位性になっています」（坂井氏）

数年前から上場準備をしていた同社だが、2021年9月に東証グロース（当時マザーズ）市場へ上場した。キャッシュレス決済システムを開発・販売しているということで、注目が集まっている。

「当社は、まだ階段を上っている途中です。そのため、これからもいろいろな壁にぶつかるはずです。しかし、キャッシュレス決済システムというフィールドであれば、新しいことにも柔軟に挑戦できる事業基盤の確かさや、従業員のやる気を受け止める懐の深さがあると自負しています。当社は自社開発をしているので、自分たちが開発・販売したという実感ややりがいも得やすい。多様なプロジェクトに携わり、ノウハウや知見を吸収する機会も豊富にあります。このような環境に身を置いて、自分を鍛え、次代のリーダーを目指したいという人は、ぜひお待ちしています」（坂井氏）

ジィ・シィ企画は、創業以来「社会貢献」を経営理念として歩み続けている。「社会に貢献する企業として高品質の商品とサービスの提供により、顧客満足度を高め、社員一人ひとりが高いモラルを維持し、社会にとってなくてはならない会社となる」べく、日々研鑽を続けているのだ。

子ども食堂へ食べ物を送ったり、ウクライナへの寄付をしたり、地域清掃、震災のボランティア参加などを行ってきた。
また、そのような活動に携わった従業員には社内ポイントが付与され、社内モールのラーメンやお酒などと交換することがでるというしくみがある。
健康経営にも力を入れており、千葉県の本社には体をスキャンする設備も設置されており、アプリを使って健康管理をし、ダイエットに成功した従業員もいる。
一人ひとりが成長していくことが、結局会社の成長になるという考え方だ。

「自分できちんと考え、提案できる人、指示待ちではなく、問題を見出し、解決策を提案・実行できる人を求めています。会社を活性化して、自分が引っ張っていくくらいの気概ある人がいいですね」（坂井氏）