NEWINGS株式会社

システム構築のコンサルティングやプロジェクトマネジメントオフィス（PMO）サービス、およびSESを手がけている、NEWINGS株式会社。
主力サービスは、PMO。大手金融機関や官公庁を主要クライアントとして、数年間という長期間にわたる100億円以上の大規模なシステム開発プロジェクトを任され、顧客側の一員となって開発ベンダーのコントロールや開発チーム側のPMOを行っている。目下取り組んでいる主要プロジェクトの1つは、大手保険会社の大規模プロジェクトだ。従業員数36名という規模の会社がこのようなPMOを手がけるケースは、珍しいといえる。

「決まったとおりにプロジェクトを黙々と進行させたり、クライアントの言ったことをやるだけではありません。クライアントも気づかないような問題点を見つけて改善提案したり、クライアントやベンダーに対して分け隔てなく接して、ダメなものはダメとはっきり指摘する姿勢に信頼感を持っていただけていると自負しています」と代表取締役の長田達也氏は自社の強みを語る。

同社のPMOの真骨頂は、リスクマネジメント力にある。長期間にわたり、複数のベンダーが参加する大規模プロジェクトでは、スケジュール遅延やコストの膨張、技術的な問題などトラブルは数多く発生するものだ。
「過去の経験から、どういった状況になるとどんなトラブルが生じるのかをあらかじめ想定しています。PMOにおいては、アンテナを高く上げて感度をできるだけ研ぎ澄ます感覚で、トラブルに向かう予兆をつかみ未然に摘み取るべくメンバーに警告します。場合によっては、トラブルになるであろう数カ月前から、注意を促す場合もあります」。（長田氏）

SESにおいては、省庁のシステム開発というプロジェクトも手がけている。PMOだけでなく開発現場も手がけることで、会社としてそれぞれの力量を向上させるシナジー効果を発揮させている。

長田氏は、大手SIerで16年間、エンジニアとして大規模プロジェクトに従事。さらに活躍できるステージを求め転職し、約2年ほどクライアントを開拓し成果を挙げるうちに、以前からの独立志向が膨らんだ。

「自分のおかれている立場や、自分を信頼してくれているクライアント状況も考え、自分でもできると自信をつけ、スピンアウトする形で2015年2月、当社を創業しました」。（長田氏）
創業時に加わったメンバーは、前職時代に同じシステム開発プロジェクトを共有した気心の知れた仲間とのスタートとなった。

「お客様からもそのまま続けて良いと言って頂き、順調にスタートを切ることができました」。
システム開発プロジェクトを束ねるのに、コンサルティング会社では単金が高すぎる。一方、SIerはシステム開発業務という自らの領域に拘泥し、上流工程やマネジメントへの柔軟性に乏しい。同社はその“隙間”を求めるクライアントニーズを見出した。
「プロジェクトマネジメント機能をリーズナブルな費用で引き受ける事業者は圧倒的に不足しており、数多い引き合いがあります。ここに大きな市場があるので当面は拡大を図っていきますが、それだけでは面白くないと思っています」。

同社のビジョンは、“NEWINGS”という社名に凝縮されている。長田氏は次のように説明する。
「新しいことをやり続けたいと思っています。ITに限りません。見込みがあるなら、カフェでも構わない。要は、新しいことをするためには、何が必要でどう組み立てなければならないかを考え実践することが必要です。そういう思考力や実行力を備えた集団でありたいというのが、社名に込めたコンセプトです」

同社で働くメリットとしては、クライアントの中に入り込み、クライアント側のメンバーとしてシステム開発プロジェクトの最上流からプロジェクト運営支援（進捗管理、品質管理、構成管理など）や推進支援（テスト運営、移行関連など）に携われること。
「よく、下請や孫請のシステム開発会社で『システムの全体像が見えない中、ひたすらソースコードを書いている』と嘆くエンジニアがいますが、当社ではプロジェクトの全体像が見える立場でクライアントをサポートし、貢献できる手応えを感じることができると思います」と長田氏は呼びかける。

そんな同社が求める人材は、
１．論理的思考があり、仮説を立てて検証できる方
２．コミュニケーション能力が高く、要件を引き出せる方
３．仕事に対して能動的な方
４．行動力がある方
５．常に問題意識を持っている方