売上高20億円をクリアし、代表が憧れた大阪でAIやIoTといった刷新的フィールドにも挑戦!
株式会社ウィズ・ワンは、オーダーメイドのシステム開発から開発後のサポートまで、トータルソリューションを提供するエンジニア集団だ。設立は2000年4月で、東京・築地に本社を置く。設立10周年を迎えた2010年、「売上10億円、社員数100名以上」という中期目標を掲げたが早々とクリアし、直近の売上高は14億8400万円(2015年度)、19億2000万円(2016年度)と順調に推移。2017年度は20億円を超え22億2000万円となった。2017年2月には、念願だった関西進出の第一歩として大阪事業所を開設した。
代表取締役社長を務める増田和則氏は、大手SIerで18年のキャリアを積み、1000名以上の大規模組織の独立採算制事業部で部長職を任されていた。急激な会社の成長を肌で感じる一方、エンジニアたちの悩みも痛感していた。会社の業績と個人の評価が比例しない者、家族や子どもとの時間が思うように取れない者など、そんな彼/彼女らの姿を見てきた増田氏は、「もっと社員を大事にし、エンジニアの気持ちを理解できる会社をつくれないだろうか」と考え、志を同じくする仲間18人と一緒にウィズ・ワンを立ち上げた。
その前職時代、増田氏は4年間の大阪勤務を経験する。それまで関西とは縁もゆかりもなかったが、仕事をし生活をする中で、人と街の魅力を痛感。ウィズ・ワンの創業当初から、関西拠点の設立を夢見ていた。大阪進出プロジェクトでは取締役を務める右腕の高田修司氏が陣頭指揮を執り、関西市場での地ならしを実施。最先端領域でのマーケット開拓も進んでいるという。一次請けのプライム案件はもちろん、全国的に注目を集めるAIやIoTといった革新的なフィールドに参画するチャンスが関西には数多く眠っているからだ。
業種を限定しないボーダレスサポートで、安定した勤務環境を実現
ウィズ・ワンの強みは、クライアントの業種・業界をあえて限定せず、ニーズや課題を捉えるコミュニケーション力と柔軟な発想力、高度な技術力を武器に、多種多様な課題解決に取り組んでいることだ。業種を限定しない“ボーダレスサポート”を基本とする理由は、異なる業種を経験することで多種多様な視点や開発ノウハウを蓄積できる点にある。実際、ある業種では「当たり前」とされていることが別の業種では「そんな開発手法があるのか」と驚かれることも多く、化学反応による質的向上、そして開発工数・コストの削減にもつながっている。
もう一つの理由は、事業領域を広げることで経営リスクを分散できることだ。景気の波に左右されてしまう不確定要素を減らし、大切にする社員たちが安心して仕事に集中できる環境をつくりたい、という想いも大きな要因となっている。「エンジニア心をくすぐる、やりがいあるチャンスを増やしていきたい」という一種の“親心”にも似た気持ちで、ウィズ・ワンは常に新しいフィールドを開拓し続けている。
具体的な業務内容は、システム開発やWebアプリケーション開発、旧システムからのマイグレーション、通信端末のファームウェアなど、幅広いジャンルのシステムを開発している。システム基盤やWindows、UNIX、Linuxなどの各種サーバー、 ストレージ、ネットワーク、セキュリティ設定まで、あらゆる基盤システムの設計/構築から運用/保守に至るまで、顧客の業務特性やアプリケーション特性に基づき、最適なシステムを提案/構築/保守している。
業種別の比率としては、金融が約60%、通信が20%程度。ただし、前述のように一部の業界だけに注力せず、業界を跨いだサービス展開を今後も続けていく。社員の8割は顧客先に常駐するスタイルで、残り2割は社内で受託開発にあたっている。大阪においても当初は客先常駐となる想定だが、近い将来(数年後)には請負や自社サービスの構築へと展開していく方針だ。2020年までには、大阪支社を10名体制とする考え。また、ウィズ・ワンはホールディングス化を目指しており、大阪支社としても支社からホールディングス傘下の事業会社に発展・展開していくことを目指している。
社員がやりがいや満足感を第一に、いつまでも勤めたい場所をつくる
2019年5月時点の従業員数は200名(関連会社含む)を超え、平均年齢は31歳。男女比は8:2だ。女性の10%が管理的な役職に就き、2016年度には2名が産休・育休を取得するなど、性別を問わず活躍できる風土だ。新卒・中途の比率は73:27で、離職率は3%と低い水準にある。
ウィズ・ワンでは社員研修に力を注ぎ、現在では教育サービスを事業化し、他社に提供するまでになった。入社後は2カ月の新人研修が行われ、現役のエンジニアが講師となって開発スキルや「話す」「聞く」「質問する」チカラといったビジネススキル、エンジニアに求められる考え方や発想などについて、経験を交えて伝授する。また、毎月テーマを設けて事業部ごとに定例の勉強会を実施。外部研修にも自由に参加できる制度があり、今後もさらに制度を拡充していく方針だ。
企業理念としては、社会貢献(産業界をリードする事業ということを念頭に、社会の発展に貢献する)、顧客満足(顧客ニーズを的確に捉え顧客満足を考える)、進化(時代の流れを先取りし常に進化していく)、社員満足(社会貢献や顧客満足、進化は自らの満足があってこそ成し得るもの)の4つを掲げる。その中でも最も大事にしているのが、創業のきっかけでもある「社員満足」だ。創業以来から受け継がれる「社員満足」のポリシーだが、十人十色の「満足」を実現するため常時バージョンアップを欠かさない。まずは「当たり前」を徹底することから始めるとし、頑張りと成果に見合った的確な評価、納得感を持てる給与・待遇、サービス残業撲滅、法令に基づく残業代の支給などを、「当たり前」に進めていく。
東京での会社設立から約20年が経過し、売上高、従業員規模とも中堅クラスへ躍進したウィズ・ワン。大阪拠点では一からの立ち上げとなるが、東京で取引関係にある企業の関西支社などからすでに依頼も集まっており、スタートする準備は整っている。今まで東京からの転勤以外、関西エリアでの採用は行っていない。まっさらな状態から拠点を発展させ、事業に邁進していく中で体感できる「ワクワク」感は、格別なものがあるに違いない。
株式会社 ウィズ・ワンの社員の声

40代前半
2011年05月入社

30代前半
2008年04月入社

30代後半
2014年07月入社