株式会社ベルティス

自動車業界に特化し、自社パッケージ製品および受託開発を通じたITソリューションなどを提供している、株式会社ベルティス。

自社パッケージ製品の柱は、自動車業界総合管理システム「extreme」（エクストリーム）。新車データ、中古車共有在庫、販売、顧客・営業管理、整備、仕入、勘定・粗利管理、買取、オークション、アンケート分析、書類・自動車税登録、各種帳票出力といった、新車・中古車ディーラーや整備工場の一連の業務支援機能を網羅。「これさえあればOK」という利便性を提供している。

また、直近では専門性の高い業務のための「顧客PRO」「車検PRO」「買取PRO」「棚卸PRO」といった「PROシリーズ」を開発し、より高い満足を提供している。

自動車業界に特化したシステム会社としての地位が向上するとともに、業界大手からの受託開発の受注も増加している。

「アプラス」「プレミア」「三菱オートリース」「三菱自動車ファイナンス」へのオートリースシステムの提供、「三菱レンタカー」へのレンタカーシステムの提供、「日本自動車整備商工組合連合会」へのワンストップサービスシステムの提供など、今後も多くの受託開発を見込んでいる。

「当社は創業以来、お客様とのお付き合いの中でお客様の業務を熟知したメンバーが企画・開発に当たっています。これにより、非常に使い勝手の良い製品に仕上げることができていると自負しています」と、開発部門を担当する合田氏は胸を張る。

業績好調でエンジニアが不足している同社では、こうした受託開発や自社製品開発を共に手がけるメンバーを求めている。

同社は、2009年の創業以来、自動車業界向けのDX化を実現するプラットフォームを目指して、数多くのプロダクトを継続的にリリースしてきた。近年では、サブスクリプションや従量課金モデルの強化など、細やかな顧客ニーズに対応するための新規プロダクトや事業開発に注力している。特に顧客ニーズを捉えたシステム開発に定評があり、業界トップクラスに成長してきた。

営業事業所としては、岡山本社のほかに、東北支店（宮城）、関東支店（千葉）、近畿支店（大阪）、九州支店（福岡）の各支店、開発事業所としては、岡山開発本部のほかに、近畿開発室（大阪）、山口開発室（山口）を展開し、2025年4月に東京開発支部（東京）を開設。全国規模でビジネスを展開している。

同社では、ワークスタイルとしてチームごとに主体性を発揮して自由に取り組むことが奨励されている。

「トップからは、ああしろ、こうしろという指示はなく、一定のゴールに向けて好きなようにやってほしいと言われています。非常にやりやすいですね」と総務人事部長の平井氏。そうしたスタイルとともに、福利厚生面でも従業員満足の向上に力を入れ、高い定着率を維持している。

コールセンターのオペレーターや、自社製品のカスタマーサポート、そして新車データの登録業務に女性社員が活躍しており、女性比率は50％を超えている。このため、産休や育休を整備して取得を促進。
「第3子を授かり産休・育休を申請し、『がんばって来いよ！』と送り出されて職場復帰したメンバーもいます」と平井氏は目を細める。子ども1人あたり1万円（3人目から5,000円）を18歳まで毎月支給する「子育て支援制度」も設けている。

そのほか、福利厚生制度は次のようなものがある。
●車購入サポート制度
提携先の自動車販売店で車を購入した場合に、ガソリン代割引、メンテナンスパックなどベルティススタッフ専用特典を得ることができる。
●社外研修補助制度
スタッフの技術レベル向上のため、社外研修費用を全額補助。これまで、デザイナー養成スクール、Salesforce開発トレーニング講座などの実績がある。
●人間ドック費用一部補助制度
年1回、人間ドッグを希望の社員に対して10,000円補助。

業界に特化して専門性を深め、自社サービスにも受託開発にも取り組め、社員を大事にする環境がある同社。やりがいがある仕事生活が送れるに違いないだろう。