1985年創業。GIS技術を強みに実績多数。クライアントとの信頼関係も強固!
システムエイジ株式会社は、GIS(地理情報システム)技術に強みと実績を持つシステム開発会社だ。本社は大分で、東京が支社。まもなく福岡にも拠点を設ける予定だ。マッピングシステム等の名前で呼ばれる、地図上に情報を落とし込んで管理するシステムの開発などで力を発揮。大手のSIerと長く協力関係にあり、これまでに数々のシステム開発の実績を上げてきた。創業は1985年。ITの世界では古参と言っていい存在だ。バブル崩壊、リーマンショック、東日本大震災といった様々な試練を超えて、今も会社が存続し、安定的に事業を行っているのは、ひとえに確かな技術があるからだろう。
代表取締役社長の八束高志氏は、1989年にシステムエイジに入社。社歴は25年を超える。八束氏が入社して2年ほど経った頃から、システムエイジは、同社の強みであるGISに取り組み始めたという。当初は、「GIS」として確立した技術領域だったわけではない。CADをベースに、そこに地図を組み合わせて管理するような、今から振り返ると原始的な手法でスタート。技術の進化に合わせて同社の技術もブラッシュアップし、今に至るまで地理や位置情報の分野に強みを持ち続けてきた。
東京に進出したのは2010年。予てからお付き合いのあったクライアントとのパイプを太くした。東京に来た理由は、大分にあった大手メーカーの工場や拠点が、拠点の集約や事業譲渡などにより、次々と無くなってしまったからだ。「大分の地元の仕事は、派遣やSESのような仕事ばかりになってしまいました」と、八束氏は当時を振り返る。「大切な社員に、待遇も芳しくないそのような仕事をさせたくない」という思いで、東京に仕事を獲りに来たというわけだ。幸いGISという強みがあったことから、東京でも安定したクライアントを得て、今に至る長いつきあいとなっている。
クライアントとは、長い年月の間に、着実に信頼関係を築き、任される仕事も拡大してきた。もはや、今いるメンバーでは回しきれない状態になりつつある。今後は少しずつ人数を増やして組織を拡充し、受注をさらに拡大できるような働きかけにも力を入れていきたい考えだ。参画するプロジェクトはいずれも規模が大きく、客先での仕事となる。部分を受託して、システムエイジの社内で開発するという形にはしづらいが、できれば今後は社内に持ち帰れる案件を増やし、大分や福岡をニアショアの拠点としても活用したい意向だ。
やりがい大!地上や地下に張り巡らされた様々な「インフラ」を守る仕事。
では実際、システムエイジは、GISの技術を使ってどのような仕事をしているのだろうか。クライアントは大手エネルギー会社の子会社のエンジニアリング会社と、大手通信系のSIerだ。いずれも社会インフラに関わる重要なシステムのプロジェクトに、システムエイジはGISの専門家集団として、チーム単位で参画している。
例えば電気なら電線、ガスならガス管、水道なら水道管、通信なら電話やインターネットの通信回線が、地上や地下に網の目のように張り巡らされている。道路も、全国津々浦々に網の目のように伸びている。システムエイジが得意とするのは、地図情報とそれらのデータを合わせて、最適に管理するようなシステムなどだ。不具合が起きれば、膨大な網の目のどこで起きているかを特定し、止める場所をシミュレーションしたり、あるいは応急的に迂回させて復旧するといった対処をする。インフラとは、普通に動くことが当たり前のものだけに、綿密な管理と対処が必要だ。システムの力で、そのような様々なことを制御、管理し、社会インフラを守る。このような大きな役割の一助となるのが、システムエイジの仕事のイメージだ。
その社会的責任ややりがいは大きい。また、膨大な地図上に張り巡らされた公共インフラの様々なネットワークを目の当たりにすることは、地図好きにはもちろん、そうでなくとも壮観で、手応えをひしひしと感じるだろう。
近年、あらゆるものがインターネットでつながるなか、位置情報が埋め込まれていないものはないほどだ。位置情報を扱う技術を持っていれば、様々な機器や技術と組み合わせることで、可能性は大きく広がりそうだ。例えばGIS×IoT、GIS×ARなど、新規の技術を組み合わせ、世の中を驚かせるようなイノベーティブなことができるかもしれない。GISの技術を習得し、世の中のトレンドに合わせてブラッシュアップしていけば、確実に自分自身の宝となるだろう。
様々な案件を経験しGISのスペシャリストとして成長。社内の雰囲気も良好!
GIS技術に長けているとはいえ、もちろん競合の会社もある。身近には、同じプロジェクトに参画している他社は、「ど競合」にあたる。競合がひしめくなかで、クライアントから頼られる存在であり続けるために、システムエイジでは、技術を磨くことは当然として、お客様の課題をいち早く察知して、提案するといった活動も常に心がけている。長いつきあいであることに甘えるのではなく、クライアント企業の手の内を知り、自由に意見も言える関係性を活かし、積極的に働きかけるようにしているのだ。その結果、年々、仕事が増えている状況だ。そのような活動も含めて、会社としてより良い動きができるように、3名程度のチームを組んでプロジェクトに参画する。お互い助け合い、高め合いながらチームワークで成果を出すのがシステムエイジ流だ。
メンバーには多様な案件を経験し、GISのスペシャリストになってほしいという考えから、あえて一つのクライアント、一つの案件に縛り付けることはしない。「お客様からは、メンバーを変えないでほしいと言われますが、そこはご理解いただいて、他社や別の案件を経験することで、一回り大きくなって戻って来られるようにしています」と八束氏。
社内の勉強会も盛んだ。それぞれが参画している案件をケーススタディとして報告しあい、それぞれの持つ知識や経験を共有し、会社全体の底上げを図っている。とにかく、メンバーには長く働いて活躍してほしいという思いが強い会社だ。強みと誇れる技術をもって、エンジニアとして息長く活躍したい。できれば社会の役にも立ちたい―という人には、最適な会社だろう。
九州と東京を合わせても約20名の少数精鋭の会社だ。一人一人が主体的に仕事ができ、決して「パーツ」にならないことも、システムエイジの特徴だ。実際、このような働き方を求めて同業から転職し、今、システムエイジで存分に活躍しているメンバーもいる。ちなみに、平均残業時間は月20時間ほどという極めてホワイトな会社で、メンバーは皆、有給休暇もきちんと取得している。ワークライフバランスのとれた仕事、任されて活躍できる社風、社会インフラを支える仕事と、魅力的な要素の多い会社だ。
社員同士仲が良く、日ごろのコミュニケーションも良好だ。年に一度、大分と東京のメンバーも合流して、全社でキックオフを行う。「業務の都合でできない年もありますが、なるべく社員旅行もしています」とも。みんなで宮崎の焼酎、「黒霧島」の工場見学をしたこともある。今後、東京の案件が増えたとしても、九州ともずっと縁深くやっていくつもりだ。Uターン、Iターンを希望する人にも打ってつけだ。九州に縁はなくとも、風光明媚な彼の地に赴く機会は楽しいものとなるだろう。