関東スターワークス株式会社

エンジニア派遣や請負・委託をはじめ、FAや製品開発と多様なアウトソーシング事業を手がけている関東スターワークス。株式会社スターワークスのグループ企業として、東日本スターワークス（本社：仙台市）、スターワークス東海（本社：名古屋市）、西日本スターワークス（本社：福岡市）とともに、地域に根ざしたサービスを提供している。

グループ各社は各エリア内で拠点展開し、地域で盛んなものづくり分野に関わっている。関東スターワークスの場合は、横浜、大宮、高崎の各拠点（テクニカルセンター）にて、自動車・船舶・建機などの輸送用機器、半導体製造装置・印刷機械・発電機などの大小機械、カーナビ・デジタル家電などの製品開発、ソフトウェアと幅広いジャンルの開発・設計を扱っている。
現在は、東京テクニカルセンターの新設も検討中で、全国規模の大手メーカーのヘッドクォーターやIT業界との関係構築の中枢を担うことになる。

事業の要は「エンジニア」。その品質向上のため研修支援や各種手当によるサポートを実施。FA事業では、エンジニアリングのトータルソリューションプロバイダとして、多様な業種に対し、ニーズのヒアリングから設計、製作、現地据付、立ち上げまでを一貫して提供するなど、実績を残している。

「エンジニア集団として、彼らが『あったら便利』『こういうモノをつくりたい』といった欲求に応えるためにも、様々な案件を確保出来るように努めています。色々な技術にチャレンジすることで、エンジニア一人ひとりの向上にも繋がっている」との事である。

株式会社スターワークスは、2005年に設立された。創業時のメンバーは、その時の思いを次のように語る。

「単なる人材派遣ではなく、もっと地域に深く根ざしたものづくり支援とともに、一人ひとりが、輝いて、繋がる環境を生み出していきたい。という思いがありました。そして、業容が全国に広がり始めた2009年に、現在の地域4社体制に再編したのです」

グループ全体に、メンバーの自主性や自由度を重視する社風があり、独立性の高い4社はそれぞれ独自のカラーを持っており、「関東は若く、勢いがある」という。
独立性が高いがゆえに、グループとしての意思統一や情報共有を密にする連携体制構築にも努めており、「それぞれのグループ会社に所属するエンジニアの希望や、全国メーカーの状況などを共有し、必要に応じて人材のシフトを行うなどの施策を講じています」との事だ。

関東スターワークスの今後の方向性としては、発展していく各地域のクライアントニーズに密接に応える為、細分化した地域への拠点展開を目指している。
既に、厚木、千葉、新宿、池袋にサテライトオフィスも設け、採用拠点として利用しているが、今後は、東京テクニカルセンターの立上げ、さらには、新たなテクニカルセンターの出店も検討しており、そこを任せる人材の採用と育成が課題となっている。

同社が募集しているのは営業職であるが、単にアウトソーシングを売って終わりではない。擁するエンジニアは約200名、営業や採用、事務の各担当者は13名という少数精鋭の組織であるため、一人ひとりに求められる守備範囲は広い。

「要となっているのは、エンジニアという人財ですから、その採用面接や労務管理、悩み相談まですべてに関わります。その為、単純な営業力ではなく、業務を通じてマネジメント力を鍛え、総合的な“人間力”を身につけていけるよう、営業マンへの指導にあたっています」と各拠点のセンター長達は強調する。

また、それだけではなく、“経営力”も養われる土壌がある。前述のとおり、メンバーの自主性や自由度を重視する企業風土があるため、自分がやりたい新領域を開拓するといったことも任されるのだ。

「例えば、宇宙開発に興味があるという人は、ロケット開発領域のエンジニアを採用し、当該メーカーへの派遣営業をしつつ、徐々に実績を増やして宇宙分野に特化したテクニカルセンターを開設する、といったこともできるのです。このプロセスを通じて、営業力はもとより、人材採用・育成、収益管理といった経営全般のスキルが養われるでしょう。その先は、役員になるなど会社全体の経営にタッチするチャンスも広がっています。こうした成長を大事に考えているため、当社は、拠点としての業績目標は掲げて追求するものの、営業担当者一人ひとりには、明確なノルマはありません」

関東スターワークス内部の組織運営体制としては、毎月の定例会議で経営計画の進捗確認や見直しを行い、常に全員で、今後の方針を共有。さらに隔週で営業ミーティングを行い、緊密な情報共有を図っている。プラス、そうした集まりの後は、自由参加での飲み会や食事会なども行っているとの事。

「会議やミーティングについては、テレビ会議でもいいのではないかという意見もありますが、フェイス・トゥ・フェイスでないと伝わらないことが多いと思います。テクニカルセンターが離れている上に独立性が強いので、グループ同様、連携体制は密にしています」

また、メンバー間の親睦を深める機会としては、業績に応じて会社負担の社員旅行などもあるという。

会社設立8年目と若く、「みんなと一緒に会社を創っていく感覚がある」という同社。そのビジョンに共感し、ぜひ若いうちから経営を学びたいという人には絶好の環境といえるだろう。