“リアルタイム与信”で余計な手間やリスクを減らし、受注機会の拡大に貢献
決済サービス「GMO後払い」を提供している、GMOペイメントサービス株式会社。
「GMO後払い」は、主にEC事業者向けに提供される商品配送後の代金回収サービスであり、同社がEC事業者などから債権譲渡を受けてEC事業者に立替払いを行い、同社が商品購入者から代金回収を行うというモデル。その最大の特長は、“リアルタイム与信”を行うところにある。
「この世界には10年以上先行する大手が存在していて、我々は後発ゆえに新しいサービスとして“リアルタイム与信”を開発しました。これが特に大手のEC事業者様から好評で、高い評価をいただいています」と代表取締役社長の向井克成氏は言う。
従来の後払い決済の与信の場合、審査スタッフによる目視確認が介在し、一定の時間を要する。このため、決済が“ボトルネック”となって受注業務がスムーズに流れなくなるとともに、商品購入者が申込を完了させてしばらくしてから“与信NG”という結果になる場合もある。すると、EC事業者は後から“与信NG”の商品購入者に個別に連絡し、状況を説明しなければならなくなる。手間が発生するとともに、商品購入者の心証を悪くするという問題があった。さらに、特に大量の注文をこなさなければならない大手の場合は、決済が滞ることで“離脱”されてしまうリスクもあった。
その点、“リアルタイム与信”はクレジットカード決済と同様、申込後直ちに与信を行うのでスムーズな決済を行うことができる。このため、前述のような手間や心象悪化、離脱といったリスクを防げるとともに、受注機会の拡大をもたらし売上向上にも貢献できるのだ。
“リアルタイム与信”のポイントは、目視確認を行わず、商品申込者が入力した個人情報などをもとに自動的に審査項目のスコアリングと与信審査を行い、即座に決済を行うこと。
「前職(シーエー・モバイル)では私自身がECサイトを運営する側にいたこともあり、売る側の視点といいますか、決済やフルフィルメントにおける苦労や問題点については多少なりとも理解していました。後払い決済の利便性についても以前から認識はしていましたので、既に後払い決済を利用している企業様からの様々なご意見をもとに、既存の後払い決済における問題点等を改めて検討した結果できあがったのが“リアルタイム与信”であり、当社の「GMO後払い」です。特にクレジットカード決済とほぼ同じタイミングで与信結果をお戻しすることで、その後の出荷までの業務についても、クレジットカード決済の場合と同じフローに乗せることができます。これは、できて当たり前のように思えますが、これまでのサービスでは実現できなかった。この課題を解決できたことがサービスの成功につながっていると思います。また”リアルタイム与信”の他にも、ECビジネス経験者ならではの仕組みや機能、サービスが多く盛り込まれています。私の他にもECビジネス経験者が何人も在籍し、日々サービスの強化に努めています」と向井氏は「GMO後払い」のメリットを説明する。