アスニカ 株式会社のインタビュー

略歴を教えてください。

実家の事情で、高校時代から働き始めました。平日は中華料理店の出前や清掃、休日はトラックに横乗りして荷物配送の手伝いをやったのですが、そんな仕事が面白くなったのです。大学に行く気などさらさらなく、卒業後は運送会社に就職して2tトラックの運転手になりました。ところが事故を起こして免停になってしまい、仕方なく料理人を目指そうとしたのですが、3カ月やって「合わない」と。その前から一度海外も経験しておこうと思っていて、ちょっとだけ建設現場を経験してから1年間、オーストラリアにワーキングホリデーに出ました。せっかく海外に行くならなるべくいろいろな経験をしてみようと、1000km離れた隣町に移りながら暮らす場所と仕事を変えていきました。最初は日本人が経営する寿司屋で皿洗い、次に枝豆の収穫、次に洗車、そして最後は現地人が経営するレストランで皿洗いといった具合です。その間に日本人のIT企業の人と出会い、帰国後の入社を誘われたのですが、出発前に世話になった建設現場に恩返ししたいからとお断りしたのです。でもその人は「その後でも気が向いたら連絡して」と言ってくれました。

オーストラリアでは、現地の人の考え方の密度が濃いことが印象的でした。みんな自分の考えをしっかり持っていて、すぐ激論になるのです。でも、そこからお互いを理解し、建設的に発展させている。とても勉強になりましたね。

帰国後、その建設現場に戻って2年間働き、この業界で独立しようかと考えた時、まだ23歳だし決めるのは早い、もう少しいろいろな世界を見てみようと思い直したのです。そこで、声をかけてくれたIT会社の人に連絡し、その人が関わるITベンチャーの創業にジョインしました。6年ほど独自のプロダクト開発などの関わり、29歳でアスニカを創業しました。

原戸さんにとって、仕事とは？

未来をつくること、でしょうか。やることは全て今後に繋がっていく、意味があることだという実感があります。今はまだないけれども、これから新しい価値をつくり出していくことに繋がっているといった感覚です。

それともう一つ、仕事は自分にとっての最大の遊びでもあります。1日休むと禁断症状が出るというか（笑）。オンタイムとオフタイムはボーダーレスですね。アイデアはいつも湧いてきますし、いろいろなことがやりたくて仕方ないのです。

社員には、どんな存在になってほしいですか？また社員への思いを教えてください。

会社には会社の考えがありますが、社員には自分の夢をかなえられる人になってほしいと思います。会社の考えと、どこか1カ所でも合っていれば、ほかは自分の考えを大事にしてもいいんじゃないでしょうか。ですから、「アスニカの◯◯さん」ではなく、「◯◯さん」と呼ばれるようになってほしいです。やめていく時に、お客さんもついていくのは仕方ないですね。でも、同業で独立するなら、一緒に何かやれるかもしれません。そんな可能性もあることをわかっていてほしいと思います。

趣味やオフタイムの過ごし方とは？

昨年、IT企業に勤めている妻と結婚し、「仕事で忙しいのはよくわかっているけど、たまにはゆっくり過ごせると嬉しい時もある」と言われてから、日曜日は休むようにしています。でも、家にいてもやることがない（笑）。奥さんとどこかに出かけないのか、ですか？　そう言う彼女も何をしていいかわからず、仕事したりしてます（笑）。似た者夫婦ですね。

求職者に対するメッセージをお願いします。

当社がこれから何をつくっていくか、いろいろなモノが考えられます。それを一緒になってつくっていく人を求めています。新たなモノづくりを成功させるために、新しく入ってくる人のほうが相応しいなら、私はこの地位を喜んで譲ります。CTOもそう言っています。もちろん、そうならないように私もCTOも努力しますが。

当社では、大きな裁量をお渡しします。普段経験できないような上流にもお連れします。その結果何かあっても、尻ぬぐいする覚悟はできています。

今、ジョインすれば間違いなくコアメンバーです。ぜひ、一緒にいい会社を創っていきましょう！