スルガ銀行×ANAのコラボなど、数々のユニークなプロジェクトに参画!
2016年10月21日、日本橋のスルガ銀行スルガビル2階に、『スルガ銀行ANA支店 Financial Center』がオープンした。空港や滑走路をイメージした内装が印象的なラウンジ。約40機の飛行機のモニュメントが配置されている光景も圧巻だ。銀行取引をするとマイルがたまることを基軸に、静岡の地銀のスルガ銀行とANAは数々の提携をしており、その象徴がこのスペースだ。この異色の異業種コラボレーションの実現に一役買ったのが、株式会社エヴォワークスだ。数々の著名なクリエイターやディレクターとも縁が深く、次々と案件が舞い込むWeb制作会社だ。
このスペースは、著名なデザイン集団であるグルーヴィジョンズをはじめ、空間やデザインなど数々のプロフェッショナルと混合チームを作って実現したもの。エヴォワークスはWebの会社だが、豊富なネットワークを駆使し、様々な分野のプロフェッショナルともコラボレート。Web制作の枠を超えた世界を垣間見ることができるのも、同社の仕事の特徴だ。
この個性的なWeb制作会社を創業したのは、社長の矢野 賢史 氏。ゲームのクリエイターからWebの世界に転じ、当初はフリーランスで、主に日本企業の海外版のWebサイトの制作に携わっていた。だが、頼まれてサーバー運用も手がけることになった祭、契約の都合で法人化。2007年にエヴォワークスが誕生した。その後、仲間も合流し、本格的にWeb制作をスタートした。
代表的なクライアントは、前述のスルガ銀行とANA、および下着メーカーのワコールなどがある。いずれもクライアントとの直接取引だ。
「なるべく深く長く企業さんとつきあいたいので、直接お客様とお話して、課題に対してどのようなアプローチができるかという視点で取り組んでいます」と矢野氏。同社のポリシーだ。その丁寧な仕事ぶりとクオリティーの高さから、実際に周りが放っておかず、次々と案件への誘いがある状況だ。
ワコールとの縁は、博報堂出身のアートディレクター、森本 千絵 氏が率いる『goen゚』とのつながりでスタートしたもの。森本氏とは、それ以前に別件で一緒に仕事をし、森本氏がワコールのCMを手がける際に、Webは、信頼のおけるエヴォワークスに声がかかったという経緯だ。ひとたび手がければ、ワコールからの評価も高く、今では毎シーズン、いくつものブランドサイトを手がけるほか、Webストアも全面的に手がけるほどの深いつきあいになっている。
ディレクターの意を汲む的確な表現が強み。新たに地域振興の取組みもスタート!
「人とのご縁。それが全てでしょうね。自然とつながり、仕事が成り立って創業以来やってきました」。矢野氏は、今日までの道のりを振り返る。ワコールのように、ひとたび縁がつながれば、あとはエヴォワークス自身の力でその縁を太くする。
同社の強みは、丁寧な仕事と、外部のアートディレクターやクリエイティブディレクターとの共同作業に長けていることだ。
「ウチが発信するクリエイティブというよりは、アートディレクターやクリエイティブディレクターの意をきちんと汲み取って、その人たちの持つクリエイティブをWebで表現する。その能力は高く、お客様からも評価していただいていると思います」(矢野氏)。
例えば、ワコールのあるブランドサイトでは、並行して著名な広告映像制作会社が映像を制作しており、その映像のラフを頼りに世界観を構築した。できあがって映像と合体したとき、見事な調和を示した。「ネタ(種)をもらうとそれを広げ、昇華させることが得意な人が集まっているのでしょう」。矢野氏は言う。
このようにクリエイティブの世界で確かな存在感を発揮しているエヴォワークスだが、それで満足しているわけではない。新たな挑戦も始まっている。それが東日本大震災をきっかけとした数々の地域振興プロジェクトだ。
最初は、「東北コットンプロジェクト」への参画だった。津波被害で稲作ができなくなった農地にコットンを植え、農業を再開してもらうとともに、アパレル業界を巻き込み東北コットンを使った新事業を創造しようというプロジェクト。エヴォワークスは、このWebプロモーションを担い、チームの一員としてこのプロジェクトの拡大、事業化を推進した。「スタッフが雨の中、草取りの手伝いに行ったり、実際に綿を収穫したり、Web制作とはかけ離れた貴重な体験もできる」と矢野氏は、微笑みながら東北への想いを語っていた。
「クリエイティブをフックに色々なことができる」。矢野氏の実感だ。当時、自分たちの特性を活かして何か貢献できないかという切実な思いが、このプロジェクトにつながり、大きな手応えを得た。その後も数々の地域振興プロジェクトに関わり、今では同社のもう一つの顔となっている。そして、こうしたプロジェクトを通じてできるクリエイターの輪が、また新たな仕事や新たな挑戦へとつながっていく。
Webを起点に縦横無尽に広がる可能性。お客様・社員・社会への貢献も目指す!
そんなエヴォワークスの今後は―。
「もはや純粋にWebだけでは終われません。Web、アプリ、あるいはスペースやイベントなどのリアルな世界にも入り込んでいかないと、デジタルで集めた人の受け皿を作れません。必然的に仕事はWebの周りに広がり、マーケティングや解析、プランニングも手がけています。映像を作りたいというニーズがあれば、映像の会社と組んでディレクションだけ手がけるといった動き方もありますし」(矢野氏)。
自社で、あるいは自社+案件ごとの最適なパートナーで、Webを起点に縦横無尽にはみ出し、そこにビジネスチャンスを見出していく。
同社の制作は、完全な分業制だ。デザイナーはデザインに、エンジニアは実装に特化する。ただし、企画段階ではみんなで案を練る。ディレクターがクライアントと話し、持ち帰ったその内容をチーム全体でもむ。工数はかかるが、その丁寧さゆえに、クオリティーの担保はもちろん、デザイナーやエンジニアのアイデアも反映され、みんなが主体的に仕事に取り組む良き社風にもつながっている。
そして、Webを起点に広がろうという今、これから仲間になるメンバーに求める資質は、自分のスペシャリティーは持ちながら、様々なことへの好奇心や、みんなで一つのモノを作り上げるためのコミュニケーション能力も持ち合わせていること。逆に言えば、そのような人にとっては、こんなにおもしろい仕事の進め方はないだろう。様々な有名クリエイターやディレクターと一緒に仕事をする点も、大いに刺激になるに違いない。
最後に、矢野氏の仕事と会社への思いを記す。
「三つに対してプラスでお返しする会社でありたいと思っています。一つは、お客様から求められたものに対して、プラスアルファの価値をつけて返す。二つ目は、社員に対して仕事や報酬のほかに働きやすさややりがい、安心感を返す。もう一つが、社会に対して何かを返したいのです」(矢野氏)。
社会に対する何か。その一つの表現が、地域振興プロジェクトへの参画であり、それが巡って人の縁、地縁、ビジネスチャンス、社員の成長などをもたらす。エヴォワークスは、そんな大きな輪の中で輝きを放っている会社だ。同社で働くことによって得られるものは、とてつもなく大きいだろう。
株式会社 エヴォワークスの社員の声

30代後半
2015年07月入社

20代後半
2015年05月入社

20代後半
2016年05月入社