金融に強い独立系SIer。数々の挑戦の歴史も。ビジネス向けクラウドが好調!
株式会社ソルクシーズは、金融業界をメインのクライアントとし、システムやソリューション開発を手がけている独立系のSIerだ。1981年創業の東証一部上場企業。一見、極めて堅い会社に見えるが、実は最先端の技術や領域に果敢にチャレンジする風土もあり、これまでに多くのユニークな商品やサービスを出して来た。同社に連なる子会社の数々は、そのチャレンジの歴史でもある。
そんな同社のチャレンジの一つがビジネス向けのクラウドサービスを手がけるクラウドサービス事業部だ。「メインの金融向けの事業では安定した技術で堅牢なシステムを作り、現在稼働中のシステムのメンテナンスなども手がけていますが、我々は真逆で最先端のテクノロジーを使っています。採用する会社はソルクシーズですが、他の事業部とは活躍できる人物像もまるで違っています」。こう話すのは、2010年にこの部署を一人で立ち上げ、今日まで育ててきた執行役員の上家富隆だ。クラウドサービス事業部長を務める。2010年当時は、クラウドの本格的なビジネス利用はまだこれからという時期。上家は元々クラウドに精通し、当時は既にセミナーの講師なども務めていた。これからクラウドのサービスが広がると見越して社長に直訴。「じゃあ、部署を作ろう」という具合にスタートした。
2012年にサービスをリリースし、今は7年目となる。現在、『Fleekdrive』と『Fleekform』の2つのサービスを展開する。『Fleekdrive』は、企業向けオンラインストレージサービスで、『Fleekform』は、クラウド経由で帳票を出力するサービスだ。いずれも外出先、自宅、社内など、世界中のあらゆる場所を、セキュアなオフィスに変革するサービスだ。既に世界190カ国の200社以上が利用するサービスに成長し、さらにまだ進化の余地も伸びしろもある。すでに、営業、サポート、マーケティングの部門は新会社「株式会社Fleekdrive」としてスタートしており、新規事業を積極的にバックアップする姿勢がうかがえる。
一部上場企業という基盤と安定した環境を持ちながら、メンバーのマインドと部署の空気はベンチャーそのもの。クラウドサービス事業部は、新しいサービスにも果敢にチャレンジできる稀有な環境だ。
類似製品のないイノベーティブなサービスでクライアント拡大中!
上家がこのクラウドサービスを考え始めたのは、「BtoCのサービスが劇的に進化し、どんどん便利になっているのに、BtoBはなかなか改良されない」というもどかしさからだ。上家自身もパッケージベンダーにいた経験がある。「多くの有名パッケージが、バージョンアップが数年ごとなど、商品がテンポよく改善、改良されずに使いにくい。ビジネス向けは全般的に対応が遅いと感じました」。自戒の念も込め、上家は振り返る。加えて、近い将来、クラウドサービスが当たり前になるという確信もあった。決して社外に出すことのなかった大事なデータがクラウド上に置かれるようになることを見据え、安全でグローバルビジネスにも適した基盤を作ろうと考えた。
その2つの思いが、『Fleekdrive』と『Fleekform』の2つの製品に結実した。旧来のパッケージ製品とは異なり、柔軟に進化を続け、企業のビジネスを強力に後押しする基盤だ。想定以上に急激にクラウドが普及したことも追い風に、他社よりも一歩先を行き、世の中にないサービスを率先して提供することで、順調にクライアントを増やしてきた。
例えば『Fleekdrive』は、単なるファイル管理と共有のツールではない。承認や閲覧制限などのワークフローと細かなセキュリティー設定も盛り込み、社外の人とのやりとりや共同作業も含めた書類まわりの一連の業務がこのサービス上で進行、終了できる。管理と共有の域を出ない他のサービスとは一線を画す。
一方、『Fleekform』は、中小企業を中心に広まっている。会社ごとに独自性が強い帳票は、多くの大企業は相当額の投資をし、独自のシステムやカスタマイズしたパッケージを使う。一方、中小企業はExcelなどで対応しているケースが多く、フォーマットがバラバラだったり、個々人が好き勝手に出したりと課題も多い。『Fleekform』はこれらの課題を解決する。低額の利用料で、今あるデザインを簡単に移行でき、ソフトをインストールするといった煩わしさもなく、社員全員がいつでもどこでも使うことができる。その利便性と柔軟性から、現在は大企業からの問い合わせも増えている。
視点は世界に!可能性に満ちたこの領域で世界に通用するエンジニアを目指す
事業の今後の方向性としては、大企業の利用が中心の『Fleekdrive』は、テクノロジーを駆使することで運用コストを抑え、利用の裾野を広げる。一方、『Fleekform』は逆に、大手企業からの問い合わせが増えていることに対応し、例えばピーク時の大量の帳票を裁くために仮想化技術を駆使するなど、クラウドの利点を生かし、より多様なニーズに対応する。いずれは『Fleekdrive』のユーザーと『Fleekform』のユーザーの垣根がなくなり、この2つを導入することで、オフィスのあらゆる業務がシームレスに遂行できるようになるだろう。
「ファイル管理や帳票の競合商品は、既存のものはそれだけの用途しかない。でも仕事はそういうものではありません。資料を作り、承認をとり、見積もりを作って渡し、帳票を作り…とつながっていくもの。ファイルも、Excel資料がWordに流れて、決済が下りたらPDF化して改ざんできないようにして、然るべき場所に保存し、関係者に通知するといった一連の流れに我々の製品は対応します。二つを足すことで全てがカバーできるのです」と上家。他社にはない革新的なサービスで、さらに攻めていく考えだ。
事業部は、ソルクシーズの社内でも独特の存在だ。部内に販売・契約・見積等を行う営業機能もあり、一つの会社のよう。自ずとカラーも他の部署とは異なり、イノベーションを生む気概とベンチャーマインドにあふれている。求めるのは、この空気に合うチャレンジングな人材だ。
「決められたことを決められたやり方でやるような仕事ではありません。結果が良くなるのであれば、新しい技術にもどんどんチャレンジするので、技術者として力や価値を高められる環境だと思います」(上家)。視点は常に世界にあり、海外のカンファレンスにも積極的にメンバーを派遣する。そこには、技術やサービスの潮流を見ることのほかに、向こうのエンジニアのあり方を見るという目的もある。
「日本のプログラマーやシステムエンジニアは、リーダーになってPMになってと、キャリアが画一的。でもアメリカでは、医者や弁護士にも近い専門職です。高い技術を持って研究開発にも打ち込み、目に見えないものを具現化する。日本でいうエンジニアと世界で通用するエンジニアは全く違います」。上家は、そんな最高峰の技術を持ち、誰とも替えが効かないエンジニアを育てたいと考えている。かといって手取り足取り教育をするのではなく、この環境から掴みとってほしいと願う。実際に、事業部内には、掴みとれるものが沢山ある。クラウドというまだまだ可能性に満ちたこの領域で、存分に力を発揮したい人を求めている。
株式会社 ソルクシーズの社員の声

20代後半
2019年09月入社

30代前半
2019年09月入社
開発したサービスを多くの方に使用...続きを読む

20代前半
2019年10月入社