現役医師が開発!医療機関専用「働き方改革」を支援するコミュニケーションインフラ「Dr.JOY」で注目を集めるベンチャー!
医師向け勤怠管理システムをはじめ、MRなどの取引業者との連携や地域連携など各病院に合った最適なソリューションを提供するDr.JOY株式会社。同サービスは、働き方改革及び医療機関内での情報共有やコミュニケーションを円滑化する画期的なソーシャルプラットフォームとして多くの医療従事者から支持されており、2015年2月のサービス開始以来、大学病院をはじめとした全国多数の医療機関に導入が拡大している。
代表取締役の石松 宏章 氏は、現役の医師でもある。医学部時代には学生医療支援NGO団体を立ち上げカンボジアの無医村に「小学校」と「診療所」を建設し、その活動は書籍化・映画化され話題となった。
医学部卒業後、都内の大学病院で研修医として勤務し、研修医会長を務め院内の経営会議に積極的に出席した。その頃から、病院内の非効率な業務フローに課題を感じていたという。
サービス開発のきっかけについて、石松氏は次のように語る。
「実は医師は、『医局』という一般企業でいうバックオフィスでの事務作業や、院内での情報共有のあり方にとてもストレスを感じています。紙や口頭での指示、鳴り止まないPHSなど、アナログ的な情報共有で未だに運用されています。
私は沖縄の医療機関で医師として働いている際にこの問題を重く受け止めました。これまでの紙や電話によるアナログ的なコミュニケーションを、タイムラインやチャットといったデジタルな手段に置き換えることで解決できるのではないかと考え、SNS機能を使った院内情報共有サービスの開発に着手しました」(石松氏)
自主的にFacebookやLINEを活用している医療機関もあるが、プライベートなツールであることから仕事での利用に抵抗のあるスタッフも多いという。また、情報セキュリティの面からも、医療機関に特化したクローズドSNSが必要だと同氏は考えたのだ。
開発にあたって、石松氏は勤務する病院の宿舎に住民票を移し、医師や看護師の業務実態が間近に見える環境で、一年間現場の声を聞きながら日夜開発に明け暮れたという。外部委託やクラウドソーシングなどを活用しつつ改良を進め、2014年10月にプロダクトを完成させた。
その後、KDDI∞LABO第7期チームとしてインキュベーションプログラムに参加し、「Dr.JOY」のビジネスの方向性などをブラッシュアップ。2015年1月には、同プログラムにおいて史上初となる「グランプリ賞」「オーディエンス賞」「特別賞」の三冠を達成した。
石松氏が現役の医師であり、医療界という閉鎖的な業界の内部事情に通じているからこそ、より細やかなサービスで医療従事者をサポートできることが同社の最も大きな強みだ。
「医師である私自身が開発に深くコミットしている点は、他のITベンダーとの大きな違いだと思います。医療現場に従事していることによって、現場でしか得ることができない課題意識や真のニーズをよりリアルにキャッチすることができ、それらを機能の取捨選択やUIのチューニングに生かすことができるのは大きなメリットだと考えています」(石松氏)
石松氏が現役の医師であり、医療界という閉鎖的な業界の内部事情に通じているからこそ、より細やかなサービスで医療従事者をサポートできることが同社の最も大きな強みだ。
医療機関向けの「働き方改革」を支援するコミュニケーションインフラサービスへ!
チーム医療を支援し、病院内で働く医療者のパフォーマンスを向上させることをミッションに、医療界でのオープンなコミュニケーションの実現を目指す同社。「Dr.JOY」には、医師向けの「勤怠管理システム」をはじめ医療機関内で情報を共有する「院内グループ機能」のほか、関連病院や地域のクリニック・薬局・介護施設のような組織外のユーザーとも連携できる「院外グループ機能」も搭載されている。
また、「Dr.JOY」の一番の特徴は、新薬や最新機器を提供する製薬企業、医療機器メーカーなどの取引業者にも同機能を提供していることだ。限られた時間の中で最新医療の情報がほしい病院と、情報提供を行いたい取引業者をつなぎ、双方の業務を効率化。
同時に非公開型・招待制による運用を行うことで、院内のセキュリティ強化も実現している。
近年の規制緩和で、院内でのスマートフォン使用が認められるようになった。スマートフォンやタブレットを持ち歩く医師も増え、「Dr.JOY」のようなツールを活用する土壌は整いつつある。「Dr.JOY」にはiOS・Androidの専用アプリもあり、PCやスマートフォンさえあれば、すぐにでも利用できる。同社は、同サービスの利用者数を、数年以内に医療従事者20万人にまで拡大させることを目指している。今後、一定数のユーザーを確保した段階で広告掲載等によりマネタイズをする予定だ。
医療機関に特化したクローズドSNSや医療機関同士をつなぐ情報共有の仕組みはまだ世界的にも珍しいため、マーケットやニーズ次第ではアジアをはじめとする海外への展開も視野に入れているという。
事業計画から設計・開発・運用まで、サービス全体に携わることができる。個人の意見が尊重されるベンチャーならではの環境が魅力!
サービスをより良いものにしようという強い意志をもった少数精鋭のメンバーが、互いに自由に意見を交わしながら、日々プロダクトの改善を繰り返しているDr.JOY社。自分が作ったサービスが、世に出ることを実感できることが、同社で働く最大の魅力だ。
同社では、企画を決定する場に実装を担当する開発メンバーが必ず参加している。エンジニアはただ開発だけをするのではなく、事業計画・設計・開発・運用までサービス全体に関わることができる。常に新しい技術を取り入れようとする姿勢をもつことはもちろん、コード品質向上のための取り組みや、アジャイルの実践、ワークフローの整備、資料やデータ・ノウハウ・議事録などのオープンな情報共有のルールづくりなど、スピーディーに開発を進められる体制づくりにも非常に積極的だ。
また、ユーザーサポートを通してユーザーの声をスピーディにキャッチすることができるのは、「コミュニケーション」を軸とした自社サービスを展開している同社ならではの魅力だろう。サービス導入などの際にはエンジニア自身が病院に行く機会もあり、医療者と実際に顔を合わせながら医療現場のリアルな声を聞き、開発に反映させるやりがいも大きい。
これまではクラウドソーシングを中心に開発を進めてきたという同社だが、今後は内製化することで開発を加速させていく方針だ。そのため、技術者にとってやりがいが大きく、働きやすい環境づくりにも力を注いでいる。昇降デスクを採用し毎日15時からの15分間はスタンディングで作業を行うなど、生産性をあげる取り組みも行っている。
経営層を含めたメンバー同士の距離も非常に近いため、日々の密なコミュニケーションが、スムーズな連携や個々の提案の実現にもつながっているという。
そんな同社が求める人物像は、未経験の領域にも果敢に挑戦できるベンチャーマインドを持った人、そして、受け身ではなく自ら率先して仕事に取り組む積極性と好奇心がある人。
石松氏は、最後に次のようなメッセージをくれた。
「私自身が今でも現役で医療に従事していることで、医療現場の声を直接プロダクトに落とし込めることは当社の強みだと思いますが、私だけではなく、開発者も医療従事者と直接交流をしながらサービスをつくっていく楽しさを感じられるはずです。
医療という分野で、サービス全体に携わりながら自分の実力を思う存分に発揮してみたいという意欲的な方には、必ず活躍できる職場と環境が整っています。これまでは医療を提供される患者側の立場だったと思いますが、間接的ではありますが日本の医療をより良いものにしていくという側に立って一緒にサービスをつくっていきましょう」(石松氏)
これまでに培ったスキルや経験を生かして、医療界に大きなインパクトを与えるサービスづくりに挑戦してみたいという方は、是非、同社にチャレンジしてみてはいかがだろうか。