世界の銀行のトップ100のうち92行が採用している「IBM z Systems」に強い
システム開発会社のソリューション・ラボ・横浜株式会社。日本アイ・ビー・エム株式会社のビジネスパートナーとして、IBMの最上位機種であるメインフレーム「IBM z Systems」やオープン系サーバーの「IBM Power Systems」といったマシン上で稼働するシステムインフラの設計・構築・運用・保守や、「IBM i(AS/400)」で稼働するアプリケーションの設計・開発・運用・保守を手掛けている。そのインフラ領域を担うITS事業部は、グループウェア、Webシステムの開発も手掛け始めており、インフラ基盤からアプリケーション開発まで多様なエンジニアを求めている。
「IBM z Systems」は、世界の銀行のトップ100のうち92行が採用しているという、処理能力や堅牢性に優れる汎用機のスタンダード。日本でも、メガバンクや証券会社、保険会社など大手金融機関の大半が導入し、基幹システムに利用している。ある意味ニッチな世界であり、手掛けられるSIerは限られている。また、金融機関のインフラの設計・構築・運用・保守業務は極めて高度なセキュリティ管理が求められることもあり、金融機関のデータセンターに常駐して行われる。高い信頼性がなければ支援することは不可能な世界だ。
汎用性の高い「IBM Power Systems」もパフォーマンスの高さを強みとして、金融業、製造業、流通業などの広い分野で活用されている。
「当社は10年以上にわたってこの業務を手掛けてきており、お客様と強固な信頼関係を蓄積しています。また実作業は多岐に渡っており、高度な技能を必要とします。したがって、エンジニアは高年齢まで第一線で活躍できる世界となっており、腰を落ち着けてスペシャリティを磨くには絶好のシステム環境だと思います」とITS事業部事業部長の高橋渉氏は言う。
同事業部では、さらなる発展可能性を探るために、2013年よりグループウェアの「Notes/Domino」の取り扱いと、2015年よりWeb系のシステム開発にも取り組み始めた。「IBM z Systems」や「IBM Power Systems」のシステムインフラ構築で蓄積した技術力と、アプリケーションの受託開発を手掛けるソリューション事業部とのシナジー効果をバックボーンに、新分野に積極的にチャレンジしていく構えだ。
日本IBMの「1次取引先」として密接なパートナーシップを発揮
1992年6月に同社が設立されたのは、日本アイ・ビー・エム株式会社のマーケティング戦略の一環としてであった。当時発表された「AS/400」(現・「IBM i」)のシステム開発会社が必要となり、全国主要都市の複数のSIerに働きかけ、束ねて共同出資による「ソリューション・ラボ」を設立。その10社のうちの1社として、横浜市を中心に神奈川県全域を担うソリューション・ラボ・横浜がスタートした。
当初は日本アイ・ビー・エム株式会社が受注した「AS/400」上で稼働するシステム開発を受託してきたが、徐々に「IBM Power Systems」や「IBM z Systems」にも取り組み始め、業容を広げてきたのである。その間、一貫して日本アイ・ビー・エム株式会社の「1次取引先」として密接なパートナーシップを発揮してきた。
そして今、オープン化が大きな流れとなっている時代にあって、「AS/400」からのモダナイゼーションを図る顧客には、ソフトウェア事業部の新設によりソリューションの提供を図っていく。モダナイゼーションの先にあるWebシステムも継続的にサービスを提供できるように目指している。
“売り手良し、買い手良し、世間良し、ビジネスパートナーよし”の“四方よし”
同社代表取締役社長の樋泉氏は、「社内でよく“四方よし”と話している」と言う。近江商人の間で言われてきた“売り手良し、買い手良し、世間良し”の“三方よし”は有名であるが、樋泉氏はそこに“ビジネスパートナーよし”を加えているのだ。
「業務の多くは、ビジネスパートナー様に協力してもらっています。この存在なくして当社の発展はあり得ませんでしたし、今後も同様です。この強固な協力関係が当社の大きな強みとなっていると思います」
ビジネスパートナーには、日本アイ・ビー・エム株式会社の「1次取引先」としていち早く得た新製品情報などを提供することはもちろん、折に触れて懇親の場を持って人間関係を深めている。
「エンジニアを育てたいという協力先には、必要な製品をお貸しするなどして支援することもあります。常駐先エンジニア様の元へ定期的に同社の社員が足を運んでおります。」(高橋氏)
「最も重要なのは、得た収益をしっかり分配して共存共栄を図ること」と樋泉氏は強調する。
社員の努力に対しても教育研修や福利厚生面などで応えている。研修制度においては、未経験レベルからハイレベルに至るまで、階層別に技術力、ビジネススキル、人間力というテーマでカリキュラムを整備。技術力においては、日本アイ・ビー・エム株式会社のプログラムを受講できるというメリットがある。さらに、社内に研修用のサーバーを設け、自宅からでもいつでもアクセスして触れることができる環境を準備している。
福利厚生面では、毎年春の「お花見」や夏の「納涼会」が名物イベント。「私も毎年楽しみにしている」と樋泉氏は笑う。また、25周年を迎える2017年には社員全員で大きなイベントを企画している。
そんな同社には、社長も「樋泉さん」と“さん付け”で呼ぶ風通しのいい風土があることも特長的だ。
安定的な顧客基盤に甘えることなく新たな取り組みを始めた同社。「新しい技術が出ればすぐチェックしなければ気が済まないような好奇心のある人材に来ていただければと思います」と、樋泉氏と高橋氏は呼びかける。
ソリューション・ラボ・横浜 株式会社の社員の声

30代前半
2005年04月入社
そ...続きを読む

30代後半
2014年01月入社

40代後半
2014年04月入社