様々なプロが集うラナユナイテッドグループのweb制作専門チーム
ラナデザインアソシエイツは資生堂やキリン、パルコなど日本を代表する著名企業のウェブサイトを手掛けている老舗のウェブ制作会社だ。ウェブサイトのプランニングから制作、運営までワンストップで行い、グラフィックやメディア戦略も含めたトータルなソリューションを得意としている。
代表取締役の木下氏は武蔵野美術大学出身のデザイナーとして活躍し、同大学の非常勤講師も務める実力派のクリエイターである。1997年にラナデザインアソシエイツを設立し、デザインを強みに実績を積み上げていった。2007年ごろから同社では映像やキャンペーンなどを手掛ける独立性の高い部署や関連会社が新設され、分社化が進んでいく。現在はイラストレーションや動画制作専門のRANA007事業部、プログラミングを主軸とした研究開発部門であるRANAGRAM事業部、子会社であるインタラクティブ広告専門のラナエクストラクティブ、中国に拠点を持つラナグランドによるラナユナイテッドグループとして様々な制作物を手掛けている。
この独自の分社化のスタイルについて代表の木下氏はこう語る。「我々はクリエイター集団なので、社員それぞれがやりたいことに対して強いこだわりがあります。ひとり一人の持ち味を出してもらうことを考えた結果、自然とグループ会社化の流れになりました。グループ内や社内で発注し合うことで、結果に対する責任も自ら負うということになります。分社化は分離していくのではなく、むしろ組織全体を強化するための挑戦です」(代表取締役 木下氏)。クリエイティブを極めた組織から生み出されるソリューションは、グッドデザイン賞や、東京インタラクティブ・アド・アワードなどを受賞しており高く評価されている。今後、さらなる事業部や子会社が生まれる可能性もあるという。制作会社の新たなあり方を追求する同社の今後に注目したい。