幅広い案件とユニークな技術で、着実に収益を上げる。
『人の願いや想いをカタチにする』をテーマに、ITシステムの受託開発や自社サービスを手掛ける株式会社想画。どちらかといえば若い会社にもかかわらず、手がけるシステムはユーザーの業界も使う技術も様々で、とにかく幅広い。
●AIと画像処理を駆使したハイテク検査
たとえば建築業界には、使用する建材やセメントに「不純物がどの程度含まれているか」を測る検査がある。「不純物」といっても何が入ってくるか分からないから、何かのセンサー1つで計測できるものではない。人間の目視に頼っている現状を解決するため、想画は検査映像を画像解析して建材やセメント部分を特定し、さらにAI(機械学習)を活用して「その他大勢」の不純物を識別する解析技術を提供している。常に新しい分野にも挑戦し、流行りだけではない「使える技術」で問題解決に挑む、技術の『何でも屋』なのである。
●ドローンに積んだセンサーで森林を3Dスキャン、林業の生産管理を加速させる
林業の現場では、樹木が一定の太さに育ったときに出荷するため、1本1本の成長具合を定期的に測らなければならない。滑落事故の危険もあり重労働な業務であるが、想画はドローンにLiDAR(光センサー)を搭載し、スキャンした3Dデータから樹木を特定・太さを自動計算するシステムを開発し、この問題に取り組んでいる。現場の「困った」を解決するため、センシングとデータ解析を駆使し、必要ならデータを集める機材(ドローン)も駆使する技術者集団だ。
●荷物をトラック満杯に積む方法を自動計算&3D表示
大手自動車メーカーのタイ支社では、部品工場と組立工場の間を毎日トラックが行き交い部品や製品を運んでいる。一度に積む荷物が多ければ多いほど輸送効率があがり、トラックの台数・CO2・コストの削減になるが、ドライバーの勘と経験に頼った積み方だとどうしてもバラつきが出てしまう。そこで想画が開発したのが、その日に運ぶべき荷物と使用できるトラックの情報を指定するだけで、最も効率のいい積み方を自動計算し、ブラウザ上で3D表示できるWebシステム。ネット回線の遅いタイの事情にあわせて全処理をJavaScriptで行うサーバーいらずのシステムとして提供している。
●スマホアプリは当たり前、アプリのストアまで作っちゃう
スマホアプリを作る会社は珍しくないが、Google PlayやApp Storeのように『アプリを提供するストア』自体も作っている会社はなかなかいない。なぜなら、配信するアプリを管理するための認証や、決済機能などをSDKとして提供できる総合的な開発技術が欠かせない上、そうしたフレームワーク側の処理は公開されることが少なくネット上にサンプルコードがあるわけではない。「事例がなければ自力で世界初のロジックを生み出す力」が、幅広い依頼に応えてこれた秘訣だ。
ユーザーや案件の幅が広いことから特定業界の景況に左右されにくく、事例の少ない技術を手掛けることで他社との競争も起きにくい。先駆的なチャレンジと堅実な経営を両立し、堅実に成長を続ける企業である。
社員の想いもカタチにする。
受託開発だけでなく、自分たちで企画から開発まで行う『自社サービス』にも力を入れている。
●ほほMギフト(ほほえむぎふと)
オーダーメイド専門の通販サイト。一般的な通販のように商品を選ぶのではなく、自分でデザインしたりカスタマイズした商品を頼めるところがユニークで、時計や財布、扇子、絵本、タペストリー、ネイルアートなど様々な商品をオーダーできる業界初のサービス。
商品を作るのは北海道から沖縄まで全国各地の職人・工房で、実際に現地へ足を運んで商品を確かめ、写真撮影から紹介記事まで想画でこだわって制作している。
→★詳細は『ほほMギフト』で検索!
●ドローンBiz
近年活用の幅が広がってきたドローンも複数台所有しており、ビジネスにドローンを使うにあたってのポイントや活用例などをまとめた情報サイトを公開している。
ドローンといえば映像撮影に目が行きがちだが、たとえば近赤外線センサーを積んで畑の上を飛行することで、作物の成長具合を測定することができる。これにはセンサーから得た映像にGPS座標を重ねあわせて位置分析するシステムが欠かせない。また、人の往来が映っていた場合、プライバシー保護のためにモザイク処理等が求められるが、顔認識技術を駆使して自動でモザイク化するシステムなど、『ドローンが普及することで必要になるシステム』を先駆的に研究、技術公開することで業界をリードする考えだ。
→★詳細は『ドローンBiz』で検索!
●AICam
AI(機械学習)の活用にも力を入れており、物体認識(Classification, Detection)から移動体の検出・動態解析といった可視光映像の解析のほか、自然言語処理、音声解析など多彩な分野でAIを活用したシステム提供を行っている。そうしたナレッジやプロダクトを自社の情報サイトAICam(アイキャン)で公開しており、海上保安庁や国立研究所などの行政から各種メーカー、サービス業まで幅広いクライアントと先進的な取り組みを続けている。
→★詳細は『AICam』で検索!
●ブヒコレ
フレンチ・ブルドッグ(=ブヒ)専用の犬服が作れる通販サイト。ブヒという犬種は生まれつきアレルギーや疾患にかかりやすく、肌を守るために専用のドッグウェアが必要な犬種のため、サイズやデザインにこだわって注文できるサービスを立ち上げている。
実際にブヒを飼っているスタッフが発案し、愛犬の反応を見ながら作り上げたサービスである。
→★詳細は『ブヒコレ』で検索!
ライフスタイルの違いを尊重し、胸を張って仕事する。
想画には20代の独身者、孫のいる熟練者、子どもが生まれて間もないパパ・ママまで様々な環境の社員がいる。子どもの送り迎えがあったり、生活時間帯が違ったり、ライフスタイルもばらばらである。そうした一人一人違うライフスタイルの社員が、それぞれ働きやすい会社であるために、想画は柔軟な勤務スタイルを認めているという。
●フレックスタイム
・11:00に出社する社員もいれば16:00に退社する社員もいます。毎日固定ではなく、その日その日の予定に合わせて自分で勤務時間帯を決めています。
・残業は月平均10時間以下で、有給消化率は100%。スケジュールは仕事と家庭を両立できるように組むのが基本です。
●リモートワーク
・パソコン一つあれば仕事ができるのもIT業界の強み。家庭の事業や悪天候など、事情に応じて臨機応変に対応しています。
●育児/看護のための当日休暇
・社員に子どもが生まれたとき、本人や保育士と相談して導入したのが『月32時間まで当日申請できる特別休暇』。子どもが熱を出すかどうかなんて、事前には分かりません。大変な時期をみんなで支えるために、事前申請なしで取得できる制度を作りました。(PRタグ参照)
「もちろん新たな仲間が増えれば、制度も柔軟に改定していきます。
全員一丸となって仕事をするのも大事ですが、年齢や家族構成が違えば自然と都合も変わってきます。
それぞれが大事にしているものを尊重しながら、年をとっても無理なく続けられる会社であるために、想画は一人一人の違いを大事にします。」(田中氏)