株式会社ケセラセラ

株式会社ケセラセラは、デザインを主軸に、ブランディングやシステム開発などを行っている会社である。2015年10月現在の社員数は約190名。大阪本社の他に、国内では名古屋、東京、福岡、福島の4か所、海外ではシンガポール、インドの2か所に拠点を置く。

同社は自社を、クライアントの事業活動を戦略的に推進させるとともに、新しい価値資源をもたらせる機能を持った“「進」事業価値推進機構”と位置付け、「マーケットマネジメントデザイン」「プロダクトマネジメントデザイン」「メディアマネジメントデザイン」の3つの軸からクライアントの事業課題を解決している。

「インターネットや携帯時代の普及により『情報過剰』となった近年、デザインのためのデザインではなかなか消費者に伝えることが難しい時代となりました。そこでケセラセラは、ヒューマンウェアを中心に置いた『心躍る』戦略開発を行い、そのコンセプトに則ったデザイン(マネージメントデザイン)を提供していきます。また、ケセラセラはデザインによって、マーケットをもマネージメントし、クライアントと共に世に新しいバリューソース(価値資源)を生み出します」（同社Facebookページより）

社内に、ディレクター、デザイナー、フォトグラファー、ビデオグラファー、プログラマー、コピーライター、イラストレーターなど幅広い職種をオールインワンで揃え、プロジェクトごとに最適なチームを組成して対応できることが大きな特徴で、CI戦略、BI・VI戦略、パンフレットやポスターなどのグラフィックデザイン、WEBデザイン、WEBコンサルティング、WEBプロモーション、システム開発、店舗デザイン、店舗プロモーションなどなど、案件ごとのテーマに合わせて柔軟かつ幅広く対応している。

クライアントは、大手上場企業や中堅企業などの民間企業、国立大学をはじめとする教育機関、病院などなど、幅広い領域にまたがっている。業績は堅調に推移しており、2013年度の8.9億から2014年度は10億円強、さらに2015年度には14億円に達する見込みである。

ケセラセラ社は、2005年、福岡で設立され、急成長を果たしてきた会社だ。設立2年目の2006年には大阪オフィスを開設し、翌年には本社を大阪へと移転している。2010年にはコンサルティング事業部門を分社化して株式会社ケセラセラジャパンを設立。2012年にはシンガポール現地法人設立、翌2013年には名古屋、東京、インドにオフィスを設立、さらに2014年には福島オフィス設立と、矢継ぎ早に拠点を拡大し現在に至っている。

成長の要因は、独自のカルチャーと価値観に基づいた経営戦略の実践にある。「新たな価値創造につながる事業推進の提供」をキーワードに、Web、グラフィック、空間、システム、その他デザインできる全てのものごとを事業ドメインに設定した上で、“人が、まんなか。”というチームスローガンのもとで、社員自らビジネスを創り出していくことを奨励してきた。

2012年12月にリニューアルしたCIでは、“Hello,Worlds!”というコーポレートメッセージを掲げ、多様な世界観や価値観との出会いを楽しみながらビジネスを展開する姿勢を打ち出した。シンガポールやインドに続いて今後はパリ、NY、中国、東南アジアなどへの拠点展開を計画している。

そんな同社では、現在、業績向上により制作チームの業務が増加している。そこでWebデザイナー、コーダー、フロントエンドエンジニアといった職種を中心に、積極的な採用活動を展開中である。

ケセラセラ社は、2015年、9期目を迎えたばかり。新卒社員の割合が多く、平均年齢が30歳と、メンバー自体も若いこともあり、まだまだスピード感を持って変革を遂げながら成長し続ける可能性を持った会社である。そこで可能な限りルールを設けず、フレキシブルな組織作りを行っている。それが、社員1人ひとりが自ら考えて答えを出す社風を醸成し、成長を邪魔する壁や天井を排除する大きな要因となってきた。

一方、評価制度はしっかり整備している。3か月ごとにコミットメント面談を行い、前3か月の評価を行い、次の3か月の課題を本人とマネージャーが共有する。成果や成長に対して正当な評価をすることで、モチベーションも高まる。

「クライアント直請けが90%を超えるため、クライアントのニーズを理解し、言われたままのデザインではなく、提案型のデザイン、コーディングができる方を求めています。心に残る作品をどんどん残してください」（採用担当者）

男女比1:1で性別を問わず力を発揮できる職場だ。バーベキューなどのイベント開催やサークル活動など、社員同士のコミュニケーションも活発で、人間関係が仕事にマイナスに働く要素は少ない。クライアントに最大限の成果をもたらすという共通のゴールに向かって、お互いに刺激しあいながら成長できる。東京や大阪だけではなく、福岡、名古屋、福島など、地方在住者にも門戸が開かれていることも魅力だ。