株式会社ティルス

株式会社ティルスは、2015年2月に創業したばかりのスマートフォン向けゲーム、アプリケーションの開発会社だ。受託開発は一切手がけず、オリジナルタイトルのみで勝負する。さらに、スマートフォンゲームの領域でナンバーワンとなることを目指す―というように、高い志を持ってまい進するスタートアップベンチャーだ。

だが「ナンバーワン」は、決して高すぎる目標でも大風呂敷でもない。というのも、同社を設立したのは、かつて『超破壊！バルバロッサ』など数々のヒットゲームを世に送り出したソーシャルアプリ開発会社、株式会社インブルーの創業メンバーだからだ。インブルーは、既にその名前は消えたが、DNAはここに継承されている。

改めてティルス代表の大冨智弘氏の経歴を紹介しよう。2006年、大学を卒業後、楽天で社会人としてのキャリアをスタート。2008年にモバイル向けFlashサイト作成支援ツールを手がける株式会社ディテールドを創業。そして2010年、市場が大きく盛り上がり始めたソーシャルゲーム事業に参入すべく、設立したのが株式会社インブルーだ。

インブルーは『戦国美女絵巻』や『三国志ポケッツ』などで人気を博し、GREE Platform Awardで特別賞や優秀賞を受賞したタイトルも輩出した。スマートフォン向けアプリでも『超破壊！バルバロッサ』、『マギアブレイク』などの人気タイトルを連発し、インブルーは開発力に優れたコンテンツメーカーとして広く名を知られるようになった。順調に事業も拡大していたが、2012年にオンラインゲーム大手のネクソンの傘下に入り、2015年1月に大冨氏は代表を退任。インブルー自体も、2015年5月にネクソングループのgloopに吸収合併される形で消滅した。

だが、インブルーの「思い」は消えていなかった。インブルーの売却資金を元手に、改めて「純粋に自分たちがいいと思うゲーム」、「ユーザーが楽しいと思えるゲーム」を作るべく、2015年2月に株式会社ティルスを設立したのだ。

ティルス創業メンバーの4人が、インブルーで手がけたタイトルは20以上。いずれも最初から企画に携わり、試行錯誤をしながら形にし、育ててきた。もちろんその過程では、成功だけではなく数々の失敗経験もしてきた。「この導線じゃ分かりづらい…」、「このボタンじゃ目立たない…」といった、細かい検証を積み重ね、ユーザーから寄せられる様々な声に真摯に耳を傾けながら、多くのユーザーの支持を集めるゲームタイトルの作り方を実地に学んできた。その集大成を今、ティルスで形にしようとしている。だから自信はある。同社は、こう宣言する。「ヒットではなくホームランを狙う」。

「現在開発中のアプリは、スマートフォンに特化したUIのゲーム」と、同社は言う。もちろん詳細はここでは言えないが、大手SNS企業出身のエンジニアが大規模コンテンツになることを想定して設計しているもので、「複雑になりがちなゲームというプロダクトを複数人で開発しやすくするための工夫やアイデアを随所に盛り込んでいます」という。第一弾として一体どんなものが世に出るのか、ゲームファンは期待を込めて見守っていることだろう。

同社のソーシャルゲームは、コンテンツの骨子はプランナーが立案して企画書を作成するが、それに対して、エンジニア、デザイナーといったプロジェクトのメンバーも、各々の立場から「こんな機能はどうだろう」、「こういう仕様だとイケてる」といった具合に活発に提案する。現在開発中のゲームも、まだまだ機能や仕様を詰めている段階だ。このタイミングで参画すれば、早速アイデアが採用されるチャンスもあるだろう。

ゲームの企画だけではない。スタートアップの今、メンバーには経営戦略や会社のカルチャー、カラー、ワークスタイルも一から創り上げていく役割を期待している。まずは強みであるゲームで拡大を狙うが、将来的にゲームだけをやっていくつもりは毛頭ない。世の中に価値あるものを自由に創造していく。その道なき道を切り拓くようなスタイルが、創業間もない会社に身を置く大きなやりがいでもあるだろう。

ティルスが掲げる合言葉は、「Aim Higher Goal」。「他社の二番煎じはしない」、「ホームランを狙う」と宣言し、さらに「来期の売上は10億円を見込む」との強気の姿勢を打ち出す同社。合言葉の通り、自らに課すハードルは高い。そんな同社が求める人物像は、以下のようなものだ。

・企業の成長フェーズを体感したい方
・新しい事業を創っていきたい方
・事業のみならず、一緒に会社を創っていきたい方
・自らの手で社会に大きな変化を起こしたい方
・周りに負けない自分を創りあげたい方
・前向きに仕事に取り組める方
・仲間を大切にできる方

今、持っている技術や経験ももちろん大事だが、さらに重要なのがマインドだ。ここで自らの可能性を広げ、仲間と共に何かを成し遂げたいという強い思いで来る人を歓迎する。会社も、その思いに応える。高い技術と企画力を誇る同社では、仲間と切磋琢磨する中でスキルアップができる上に、エンジニアからプランナーやディレクターへといった転身も可能だ。社歴や年齢を問わず、意欲を持って仕事に取り組む人はどんどん仕事を任される。一人一人に与えられる裁量も大きく、手応えは十分だ。何より、数々のヒットタイトルを世に出してきた創業メンバーの仕事ぶりを間近に見ることは、実に刺激的で楽しいことだろう。

そんな高い目標を持つティルスだが、決してギスギスとしたストイックな集団ではない。ゲームの話で盛り上がり、夢に向かってまい進する純粋なパワーに満ちた会社だ。社内も和やかだ。赤坂見附駅至近のビルの30階に構えたオフィスからの眺めは抜群だ。晴れた日には富士山も見え、それだけで何やらいいことがありそうな気分になるだろう。居心地の良さを追求した内装に、座り心地抜群のオフィスチェア。そしてお決まりのフリードリンクにお菓子食べ放題！

ここからきっと、世の中を席巻するゲームが生まれるだろう。その渦中に自らを置きたいという人は、まずは同社を訪ねてみるといいだろう。