ソーシャル・ショッピングサイトを日本から世界へ
世界163カ国に792万人以上(2020年7月末時点)の会員を擁するソーシャルショッピングサイト「BUYMA(バイマ)」。
日本未発売のものを含む508万品以上の海外ブランドアイテムを入手できるCtoCサイトである。
「世界中のパーソナルショッパー(出品者)が、あらゆるブランドを届ける」というユニークなコンセプトはファッションに敏感な女性達の話題を集め、会員数が急増。拡大する海外ファッションのマーケットをいち早くとらえた同社のサービスには、業界内外からの関心も高い。
仕掛けたのは、博報堂出身の代表が率いる株式会社エニグモだ。ソーシャル・ショッピングサイトを立ち上げたいとの思いから創業。
2019年4月に東証一部へ上場。BUYMAの拡大をはじめ、新収益の開発、海外展開の本格化にスピーディーに取り組んでいる。
独自のビジネスで世界を変える
■BUYMA黒字化のきかっけはレディースファッション市場への特化でした■
ようやくスタートしたBUYMAだが、最初の数年は赤字が続いたという。一時は資金ショートの危機に陥りかけたこともあったが、ブログ向けのサービスプレスブログなどの別事業のヒットにも支えられなんとか乗り切ってきた。転換のきっかけとなったのはターゲットの絞り込みである。「当初BUYMAでは、ヤフーオークションやeBay!のように取り扱いアイテムのジャンルを限定していませんでした。しかし、海外のファッショントレンドに敏感な20~30代の女性層へのリーチで手応えを感じ、2006年からレディースファッション市場に特化する戦略を採用しました」と代表。
それまでどんな商品でも取り扱っていたBUYMAを“海外ファッションECサイト”と位置付け、コンテンツもメンズ、レディース、ユーズドなど細分化した。
“パーソナルショッパー”として登録した個人が、街で見つけた魅力的なファッションアイテムを携帯等で撮影し、商品価格を設定して出品する。商品に注文が入ったらお店で買って送ればいいので、在庫を抱えるリスクはない。一方、会員は日本未入荷の商品などを世界中のパーソナルショッパーにリクエストすることもできる。「ファッショントレンドの最先端にいるパーソナルショッパーに誰もがなれる」、「世界中のパーソナルショッパーのコミュニティに参加できる」。この新たなコンセプトが、ファッション感度が高い女性たちの心をとらえ、黒字化へとつながった。海外ブランドのファッションアイテムは、関心の高さに反して日本未発売のものが多い。BUYMAはその潜在マーケットをしっかりつかんだといえよう。しかし立ち上げから黒字化への道のりは短くなかった。成功の理由は、自分たちがこれだと思ったものをあきらめない気持ちという。「サービスのリリース一週間前にシステム会社に夜逃げされるなど、博報堂という大企業の中では 味わうことのなかった屈辱を数えきれないほど味わってきました。それでもBUYMAをやめるという選択肢はなかった。情熱とアイデアをもとに動き出したこと、そしてあきらめなかったことが成功の理由だと思います。これからも、自分たちのアイデアや情熱を大事にし、市場にキチンとモノを出すというスタイルは変わりません」
■BUYMAの更なる進化と今後のビジョン■
現在、世界163カ国で展開するBUYMAの会員数は792万人以上(2020年7月末時点)。15.8万人の海外在住パーソナルショッパーが最新ファッション情報を発信する人気サイトへと成長した。
「ソーシャル力を活用して、価値ある市場を創り、インパクトを残したい。世界70憶人の生活を豊かにする価値を提供する会社。そんなエニグモでありたいです。」
エニグモ社員は「良い人」ではなく、「良いヤツ」が集まっています
「エニグモには、一緒に仕事をしたいと思える人材が集まっています。競争が激しいこの業界で勝ち抜くためには、どこよりも強くなければなりません。しかし、大事な何かを忘れては勝ち抜く意味がありません。エニグモでは、どんな状況でも結果を出し続ける強さと、世の中へ新しい価値を提供しようという心意気を持って事業に取り組む仲間を探しています。そこに共感できないと、どれだけスキルがあってもダメです」(代表 須田氏)。創業以来、自分たちが考えたアイデアを市場に出して結果を出すことにこだわりつづけてきた同社。運営チームには熱意と決して諦めない強さが必須である。新たな成長期に突入するエニグモ。理念に共感し、一緒に世界を変えてくれる仲間を求めている。
株式会社 エニグモの社員の声

20代後半
2015年03月入社

30代前半
2013年07月入社

30代前半
2013年11月入社