辻建設株式会社 東京支店

辻建設株式会社は、1914年創業、2024年2月に創業1１0周年を迎える総合建設会社である。富山県富山市に本社を置き、関東及び北陸で事業を展開している。

1951年の会社設立から2022年度まで連続72期黒字経営を達成。高度経済成長の時代だけではなく、バブル崩壊後の長期的な不景気下においても堅実かつ安定的な経営を維持している。2022年3月期の売上高は97.1億に上る。また、国土交通大臣表彰・顕彰や厚生労働大臣表彰をはじめ、数多くの表彰実績を持つ。

同社の強みは、大手ゼネコンから厚い信頼を寄せられる高度かつ多彩な技術力だ。その強みのもと、ゼネコンはもとより、国や自治体などの官公庁、大手民間企業、個人まで幅広い顧客のニーズに対応。国や地方自治体の関連施設、図書館・博物館などの文化施設、病院や診療所、介護福祉施設、幼稚園、小学校から大学までの学校施設、研究施設や工場などの特殊建築、商業施設、オフィスビル、寺社仏閣、戸建住宅や就業住宅といった一般住宅、さらに道路新設や鉄道建設、護岸工事などといった社会インフラ整備まで多種多様な施工実績を築いてきた。

また同社は、新築工事だけではなく、建物を快適な環境に保つリニューアル、頻繁に改定されるガイドラインに対応する耐震補強、太陽光発電や屋上・壁面緑化などの省エネ・エコ対策、そして建物・設備の防カビや除菌などを行う衛生管理対策などの幅広いソリューションも提供している。

辻建設は、1914年富山県井波町で土木・建設請負業・辻組として創業。宮大工からスタートし、常に時代のニーズに応えながら、日本建築の伝統的な美と現代的機能・性能を併せ持つ高品質な建築空間を創造してきた。そして富山県トップクラスの実績を誇る建設業界の中堅企業へと成長。1951年には組織変更により辻建設株式会社となっている。さらに1957年に東京進出を果たしてからは北陸、関東を中心とした事業を展開し、現在に至っている。

この間、同社は一貫して建設会社としての事業を全うしてきた。不動産業など他分野へのシフトは一切せずに、地道に建設事業に向き合いながら黒字経営を維持してきたのである。

また、同社は社会活動にも積極的に取り組んできた。特に災害復旧活動では大いに力を発揮してきた。1959年の伊勢湾台風の際には、大手ゼネコンの要請に応えて多くの職方を連れて災害復旧に赴き、それが後の名古屋営業所の礎を築くこととなった。また、1995年の阪神淡路大震災でも、自社職員を派遣し、解体工事や耐震補強に従事し、復興の一端を担ってきた。これら実際の災害復旧経験でノウハウを蓄積したことが、同社の耐震補強ソリューションへと繋がったのである。さらに2011年の東日本大震災後は、東北営業所を開設した上で、これまでの災害復旧経験を活かし、早期復旧を目指して取り組んできた。

これまでは官公庁や大手ゼネコンのプロジェクトを中心に安定した事業基盤を築いてきた同社だが、長年の間に築いたネットワークにより、幅広い要求に応える体制を確立。現在では自社プロジェクトの数も増えており、業容をますます拡大中である。そこで現在、次の100年も黒字経営を維持していくために、その根幹をともに築いていけるメンバーを募集している。

同社が72期に及んで黒字経営を継続できている背景にあるのは、技術力の高さやネットワークの広さだけではない。新入社員への教育体制も大きく影響している。長年の事業実績の中で培ったノウハウを、脈々と受け継ぐことが出来ていることが同社の持続的な成長を支えてきたのである。

当社は、安定した経営基盤に加えて、安心して働ける環境があるからである。資格奨励制度やワークライフバランス制度、福利厚生などの各種制度がしっかり整備されているだけではなく、アットホームな雰囲気が定着している。経営層と現場、あるいは上司と部下のコミュニケーションは良好で、意見は言いやすく、会社の方針に納得した上で仕事に取り組める。お互いをフォローし合うチームワークの良さも定着している。現場は各地に散らばっているため全社員が一同に集まる機会は極めて少ないが、年に数回の職員会議、懇親会を通して交流を深めている。最近では、交流をもっと増やしてコミュニケーションをもっと増やそうと、スキー旅行、登山、ボーリング大会なども積極的に取り組み社員同士の連携や絆もより強化されている。

また、しっかり整備された教育体系や若いうちから職責を与え実力を正当に評価する社風もモチベーションを維持・向上させる一つの要因だろう。社歴が長い社員一人ひとりが、後任を育てる意識が高いため、若手社員は経験豊富な先輩社員の指導のもとで、幅広い案件に携わりながらスキルを磨くことが出来る。1級施工管理技士取得者59名、1級建築士取得者24名という数字が、教育体系のレベルの高さを証明している。将来性を見込んだ人事があり、20代で現場所長、30代で工事部長、企画室長に就任したケースもある。

さらにスキルマップをもとに、ステージ、ステップが細かく設定され、スキルアップのための各現場における目標設定も明確で、レベルに応じたＯＪＴ研修とＯＦＦ－ＪＴ研修との組合せによって、社員の意欲次第で様々なチャレンジが出来ることも魅力となっている。

同社が求めているのは、こうした環境をフルに活かして行動できる人材である。これからの成長に向けて積極的にチャレンジしていきたいと考えている若手だけではなく、これまでの経験を活かしてさらに難易度の高いプロジェクトに関わってみたい、または培ったノウハウを次世代に受け継いでいきたいと考える経験豊富な人材の参画も大歓迎だ。

「勇気を持って挑み、行動する人」「建設的な協力・協働ができる人」「考え抜いて貢献する人」「創造的な調整力のある人」「思いやりのある指導ができる人」このいずれかに成りたいと考え意欲的に取り組める人材の参画を、辻建設は待っている。