日立グループ唯一の工具メーカーとして、1933年に設立された日立ツール株式会社。 先端の素材研究と高度な技術を基盤に、幅広い用途の工具を創造し提供する総合工具メーカーだ。 <br /><br />同社は、携帯電話、パソコンから自動車といった大型のものまで、様々な製品を製造するために必要なプレス用の金型や部品などを削る工具を開発・製造している。製造ラインのあらゆる場面で活躍する同社の製品は、産業界の土台を支えていると言える。特に「エンドミル」の開発技術は世界の トップクラスである。<br />「エンドミル」とは金属の表面や側面をきれいに削ったり、溝を作ったりする刃物であり、いわば金属のためのカンナだ。同社の製品が日刊工業新聞社の「モノづくり日本大賞」の部品賞を3年連続で受賞していることからも、同社の開発技術が国内において高い位置にあることが伺える。<br /><br />同社の特長は開発技術だけではない。有利子負債ゼロの無借金経営で、自己資本比率も高く、健全な財務体質基盤を持っていることもその一つに挙げられる。また、日経優良ランキングの収益性にて上位にランキングされており、市場においても高く評価されている。<br /><br />切削工具を中心とした工具メーカーということで、商品が一般の方の目に直接触れる事が無く認知度は低いが、「開発技術」と「堅実経営」を基本方針として、着々と成長を続けている。