株式会社CSK証券サービス

規制緩和、制度変更によって、証券ビジネスは証券・金融業界にとどまらず、他業界に対しても急速な広がりをみせている。<br /><br />さらには団塊世代の退職等の動きを背景に、個人投資家も増加傾向にある。「貯蓄から投資へ」の流れが加速する中、ＣＳＫグループは金融ドメインを戦略的事業として位置づけ、総力を結集して2005年4月、証券分野を広範囲にカバーして独自のサービスを展開する株式会社ＣＳＫ証券サービスを発足させた。<br /><br />現在、同社の提供するＡＳＰ・ＢＰＯ事業により、証券ビジネスへの新規参入やシステムコスト削減が可能となり、証券業界のサービス充実につながっている。最先端の証券基幹システムＡＳＰ、金融マーケットデータ配信ＡＳＰ、証券BPO、証券会社設立コンサルティング等を融合させたフルラインサービスにより、経営戦略の実現、新たなビジネス展開をサポートしている。<br /><br />特に金融マーケットデータ配信ASPのMarketViewerでは、投資家の資産運用管理から日々の売買注文サポートまで、トータルソリューションサービスを通じて、安心して投資ができる環境の実現を目指している。

「大手証券会社の子会社でも、ハードウェアメーカーの子会社でもないからこそ、事業上の制約なくお客様にとってより有益なサービスを提供できる」と自社の優位性を訴えるのは、取締役専務執行役員の野見山氏。<br /><br />徹底的に顧客主義を貫き、ニーズを的確に捉え、ＣＳＫグループのリソースを活かしながら、社員一人ひとりが創造的に業務を遂行する組織を目指している。<br /><br />「お客様に対して継続的に質の高いサービスを提供していかなければなりません。ですから当社の社員には、顧客の潜在ニーズを常に意識し、自分のアイデアを活かしてサービスを創造するという姿勢が求められるのです」

同社の金融マーケット情報配信サービスの部門を担うのがＭＶ事業部。<br /><br />東証、大証、JASDAQといった各取引所や金融情報ベンダーからリアルタイムで株価、業界ニュースなどさまざまな金融情報を「Market Viewer」によって、インターネット経由で個人投資家や機関投資家、証券会社に配信している。<br /><br />部内には、マーケティング、アプリケーション開発、インフラ構築、運用業務の4つのグループがあり、上流から下流工程まで全て自社で行っている。それぞれのグループの役割分担がはっきりしていて、上意下達ではなく全員が意思決定に参加できるフラットな組織体系だ。<br /><br />「別のグループの仕事内容も理解しておかないと、内容の充実した高品質なサービスは提供できません。そして、私たちが協力し合って構築したものが ミッションクリティカルなサービスに直結しているので、それを動かしているという実感があり、責任は重いですがとてもやりがいを感じています。<br /><br />当社が参入したことによって、金融情報配信サービスの多様化にも貢献できたと自負しています」と、ＭＶ事業部インフラグループマネージャーの佐藤氏が話してくれた。

最後に同社ではどのような人材を求めているのか、野見山氏に聞いてみた。<br /><br />「柔軟な発想力と培ってきた要素技術によって新たなサービスを生み出し、社会貢献を意識していただける方。そして、個人の目標と会社の目標を一致させ、自己実現によって会社の存在価値を高めていこうという心意気のある方が望ましいです」<br /><br />そのような社員が活躍するフィールドがある限り、今後も画期的なサービス提供を同社に期待できるだろう。