アクシード株式会社

アクシード株式会社は、クライアントのオンリーワン企業としての価値創造を支援する会社だ。経営コンサルティング事業およびWebソリューション事業を柱とする。

コアスキルは経営コンサルティングのノウハウだ。その最大の特徴は、クライアント企業における企業活動のすべてのベクトルを、“（クライアント企業の）真の強み一点に合わせる経営”に焦点を絞って行われることだ。クライアント企業だけが持つ強みやユニークネスを徹底的に分析した上で、“オンリーワン企業”意識をクライアント企業の社内隅々まで透徹させ、全社員の業務上の行動すべてが自社ブランドづくりにつながる企業体制や文化を作り上げていく。企業理念・ビジョン、マーケティング戦略、海外展開戦略といった各種戦略の策定に加え、海外展開成功のための最大のポイントとなる現地パートナー選び、さらに停滞事業を立て直すための組織改革まで幅広いサポートを可能としている。

「企業が厳しい競争に打ち勝つためには、自社にしかない強みを徹底的に追及することが不可欠です。例えば一つの商品を売る場合にでも、その会社にとっての何等かの強みが反映されていないと差別化は困難です。会社の強みとは全く違う要素を打ち出して販売されているケースが日本では非常に多くあります。同じメンバーで同じ問題を議論し続けることで、方向性がずれてしまうのです。それを正しい方向にリードして、企業の強みをマーケットに反映することが我々の仕事です」（代表取締役社長・林大吾氏）

このような考え方は、もう一つの事業の柱であるWebソリューション事業にも引き継がれている。クライアントが持つオンリーワンの魅力を最大限かつ最大効率で伝えるためにWebマーケティングやクリエイティブのノウハウを駆使し、クライアントの目的に沿った最適なソリューションを提供する。

コンセプトワーク・情報設計・クリエイティブ・アイデンティティの確立にこだわるWebサイト制作、細やかなPDCAによってWebサイトが繰り返し改善される土壌を育てるWebコンサルティング、流行にまどわされず様々なメディア特性を生かしたプロモーション手法を提案するWebマーケティング、といったフルインテグレーションで、クライアントがWebサイトを制作・運営する真の目的の達成を目指すのである。

以上の2事業はそれぞれ単独の事業としても展開されるが、同社の強みは、これら2つのソリューションを融合させ、複合的なサポートを可能とすることである。経営コンサルティングでクライアントの企業価値を最大化し、Webソリューションでその価値を最大効率で市場に浸透させる。それによって、クライアント企業を世界中の企業が追随できないオリジナルブランドへと導くことが、同社が自らに課すミッションなのである。

アクシード社の設立は2011年11月。設立間もない会社だが、ポテンシャルの高さは長年にわたって事業を継続してきた同業他社に引けは取らない。高いビジネススキルを持った経営者、企業価値の最大化という一点に向かって全社員が一丸となる企業風土が、同社のビジネスを力強く推進している。

創業者の林氏は大学卒業後、三菱商事へ入社し、以後、14年間に渡ってトレーディングや海外プロジェクトなどに携わってきた。その中でも特に日本向けに物を作り輸出を行う企業の再生など海外プロジェクトでの経験が、後に経営コンサルタントとして実績を重ねる下地になっている。マーケティング調査から現地におけるパートナー探しまで、ありとあらゆる業務を自身の手で遂行し、衰退事業再生や組織立て直しなどといったプロジェクト推進ノウハウを身に着けてきたのである。

林氏は、2010年6月に独立し、国内の中小から大手企業のコンサルティングに従事しながらコンサルティング会社やプラスチック加工メーカーを設立するとともに、バングラディッシュ最大級のコングロマリットPRAN-RFL Groupの社外取締役にも就任。さらにシカゴ大学経営大学院でMBAを取得している。

「私は前職の在職中から“世の中で認められる仕事がしたい”という想いとともに“経営者としても一流でありたい”とも考えていました。今の世界を代表する経営者の多くがMBAを取得しています。ならば自分も彼らが既に体験している世界を体感するため、MBAを取得しておくべきではないか。MBAを取得したのは、そのような想いがあったからです。私が在籍していたクラスには世界トップクラスのビジネスマンも在籍していました。彼らと切磋琢磨しながら学んだことは、人脈を築くだけでなく、世界のビジネスの最先端を肌で感じることにもなり、大きな財産となりました」（林氏）

以上のような経緯と同時進行で林氏はアクシード社設立の準備も着々と進め、2011年11月の設立へと至ったのである。

同社が企業としての成長を果たす上で重要な役割を担うのは、林氏が企業価値最大化における重要なファクターと位置づけるWebソリューション事業である。林氏は、同事業を成長させるために「クライアントの企業価値最大化の達成」という理念を共有できる人材を集め、Webソリューション事業の基礎を築いてきた。

今後は、さらに人材の採用と教育によって同事業の基盤強化に注力し、2015年には全社ベースで100名体制、年商100億円規模の企業へと成長させる計画だ。そしてWebソリューションで日本一と言われる会社となることが、目下の目標である。

林氏が言う“日本一”は、世の中から一番良い仕事をしている会社だと言われることである。そして良い仕事とはクライアントをオンリーワン企業へと導くことだ。そのために林氏が目指す組織は“クライアントの企業価値を最大化するために我々ができることは何か”に関心を持ち、自分が持てる時間をそのことに最大限に費やせる人材が集まる組織だ。

「テレビコマーシャルなどのマス広告では資本力がある大企業が圧倒的に有利です。しかしWebでは資本力による格差はマス広告ほど大きくありません。そこで重要なことはいかに企業のオンリーワンの魅力を表現することが出来るかです。そのためには弊社にしか実現出来ないユニークネスなWebソリューションを提供する必要があります。そしてユニークネスなWebソリューションを提供するためには、自分の持てる力や時間をそのために全力で注ぐことを厭わない人材が必要なのです」（林氏）

同社に集まる社員は、林氏が自身の考えを伝え、その考えに賛同して入社した人材ばかりだ。そして、林氏が中心となり、クライアントの企業価値最大化を目指した試行錯誤を日夜繰り返しているのである。

Webソリューション事業部・アカウントディレクターの臼谷氏も、林氏の理念に共感して入社した一人だ。同社へ入社した理由を臼谷氏は次のように語る。

「Web業界に携わっていると、クライアントが抱える課題は、Webだけでは解決できないということに気が付きます。課題を正確に把握して理想のWebサイトが構築したとしても、問い合わせ対応のオペレーションがまずければ一瞬にして無に帰すのです。そのようなジレンマを抱えて仕事をしている時に、林の考えを聞き、入社を決意しました。Webソリューションだけではなく、組織改革や営業体制などに至るまで一気通貫型で携われることが魅力です」（臼谷氏）

また、臼谷氏は、卓抜したジネススキルを持つ林氏と間近に仕事ができること自体も大変貴重な体験をしている、と語る。林氏はオフィスにいる時は、社員との打ち合わせに時間を費やし、ユニークネスの実現を図る。その過程で、社員も林氏のスキルを吸収していくのである。

「弊社の業務を遂行するために必要なことは、業界における立派な実績や学歴ではありません。オンリーワンブランディングのために命を削ってでも取り組みたいという想いが強く、必死で仕事に取り組む気持ちを持った人材です」（林氏）

林氏が社員に求めることはその想いとそれに基づく行動力だけだ。強い想いを抱いて結果を出しさえすれば、働く場所や時間の拘束による社員のモチベーション向上の妨げはしたくないという。

このようにクライアント企業をオンリーワン企業へと導くことに集中した事業展開、組織づくりを進めるアクシード社。同社自体が独創的なビジネスモデルを持ったオンリーワンな企業だ。その魅力を存分に味わいながら、林氏の指導のもとでビジネススキルを磨くことが出来る。そんな魅力が、今のアクシード社にはある。