株式会社アグレックス

SI（システムインテグレーション）、SS（ソフトウェアソリューション）、BPO（ビジネスプロセスアウトソーシング）の3事業を展開し、「顧客に最も頼りにされるビジネスプロセスインテグレーター」を目指す株式会社アグレックス。金融業界の大手企業を中心に幅広い業界へ事業展開しており、現在では約1,700社との取引実績を持つ。東証一部上場のTISインテックグループの中核を担う企業である。

SI事業においては、顧客の半数以上を金融業界が占め、大規模かつ長期にわたるシステム開発に強みを発揮している。また、90%以上の案件を直接受託しており、顧客との密な関係性の中で顧客ニーズに即したシステム開発を手がけられるというメリットも発揮している。

SS事業においては、発売当初は保険業界向けであった「ADDRESS」が損保業界・生保業界を中心に、その他金融業界でも導入するデファクト・スタンダードとなるなど圧倒的なシェアを誇る。もちろん、保険業界以外にも拡販し好評を集めている。

BPO事業において、同社が得意とするのは保険契約申込やキャンペーン運営などの業種固有業務型アウトソーシング。間接業務型や業務特化型がノンコア業務や単一型業務を手がけるのに対し、業種固有業務型は複合型コア業務という特性がある。つまり、同社は長年にわたり保険業界に専門特化して培った経験・ノウハウやIT技術を複合的に活用することで、同業界固有の高度な業務や、機密性の高い業務、大規模な業務も含めて業務プロセス全体を最適化することができるのである。これが同社の最大の強みといえる。また、業界固有の業務内容を知り尽くしているがゆえに、キメ細かいサービスが提供できることも大きな強みだ。

同社の場合、残業時間が平均20時間程度と少なく、ワークライフ・バランスも図りやすい。また、教育制度も充実している。大きく階層別教育と自己啓発制度に分かれており、前者はロジカルコミュニケーションやリーダーシップの習得など、ビジネスリテラシー向上プログラムを中心の研修が組まれている。後者では、会社指定の講座受講費用の全額負担、本人希望の場合は半額負担などの援助が行われている。

また、目標管理制度や人事申告制度を導入しており、目標達成状況の確認および評価、自身の目指したいキャリア、今後の課題・目標設定など上司との話し合いが行われる。自分を成長させていく環境は十分に整えられているといえるだろう。

同社の業務はチーム制で遂行される。個別の業務に関する専門知識やスキルも重要ではあるが、社員に求められるのは、リーダーシップを発揮してこれらチームを運営していくプロジェクト・マネジメントである。その先は、さらに経験を積みより大きな組織を統括していく幹部になることが求められる。つまり、同社ではじっくり腰を据えてキャリアデザインに取り組む姿勢が重視されるのである。

風通しのよい風土の中で、自分のキャリアをじっくり構築していきたいと考える人には最適の企業といえるだろう。