大手企業を中心とした優良顧客からの新しいニーズに応える
コムチュア株式会社は現在、「第三創業期」という重要な節目にある。2014年、30周年という記念すべき年を迎えた同社。折しもIT業界をめぐる経営環境は劇的に変化し、すべてのサービス提供者が変革を迫られている。これらのタイミングが重なったことをチャンスととらえ、同社では、全社が一丸となって次の10年の成長戦略を考え、取り組んでいる。
同社は、「コムチュアといえばグループウェア」とのイメージが定着するほど、確かな実績を作ってきた。グループウェア事業を柱とし、Webソリューション、ERPソリューション、ネットワークサービス等の事業へも幅広く展開している。
これまで幅広い経験と実績、大手企業を中心とした優良な顧客資産を豊富に持つ同社。これらの顧客から寄せられるさまざまな新しいニーズに応えるため、ITサービスのプロとして、今後、さらに新しいビジネスの柱を増やす決意だ。
第三創業期、節目の成長戦略
同社が計画している成長戦略の柱は、「クラウド」である。
GoogleやSalesforce、Amazonといったパブリッククラウドとの連携ソリューションの開発はもちろんのこと、自社ブランド製品のクラウド化およびデバイス側のサポート技術強化を中心に進めるのが、同社のクラウド戦略だ。既に、Lotus Notes/Domino、IIJ 「GIO」と同社のWebアプリ「Domino Smart Web」を組み合わせたクラウド型グループウェアサービスがリリースされている。また、iPad、iPhone、XPERIA、BlackBerry、PC、携帯電話などのデバイスとグループウェアの連携も積極的に推進している。
「トップダウン型経営」と「自立心を持つ現場の行動力・アイデア」
同社においては、社員の厚い信頼を集める向会長をはじめとした経営陣による「トップダウン型経営」と、「自立心を持つ現場の行動力・アイデア」がうまくかみ合うことで、もっとも理想的な企業活動が実現されている。
社員に話を聞くと、コムチュアの良さとして真っ先に出てくるのが、「経営陣との間に壁が存在しないこと」である。700人という規模の会社としては、きわめて珍しい例なのではないだろうか。会社の経営方針や戦略が明確に伝えられ、かみ砕かれて現場で実践されているのだ。
その秘密は、年に2回行なわれる全社会議(ホールを借り切って東京・大阪の全社員が集まる)にある。会社としては準備に非常に骨の折れるイベントのはずだが、これを遂行しメッセージを伝え、心を一つにすることの重要性が優先されているのだ。実際、エンジニア一人ひとりが会社の方向性と自分のキャリアの目標を確認し、進むべき方向を見定める場として機能しているようだ。また、普段の業務でも折にふれて取締役クラスが顧客先を訪問し、話をつけるという。「行動する」経営陣の下、社員達は安心して仕事ができるのである。
これからのIT業界の荒波を乗り越えて成長を続けていくのは容易ではないだろう。しかし同社では確実にそのための準備を進めている。そこに参画し、これからの10年を共に創ってみたいという人の応募が待たれる。