アポプラスステーション株式会社

アポプラスステーション株式会社は、1993年に設立し、日本で初めてCSO（Contract　Sales Organization）事業を手がけた企業である。同社は、薬剤師の教育と職業紹介から事業をスタートし、その後、薬剤師の教育を兼ねて薬局の経営に着手。そこで培った教育ノウハウを早期にMR教育へと発展させ、続いて海外で生まれたCSO事業に着目、参入した。常に時代を先読みして業務を拡大してきた同社。現在では、CSO、医療人材紹介、薬局経営の3つの事業を展開している。

その中心となるのが、CSO事業だ。製薬企業との契約により、医薬品の営業およびマーケティング活動を受託または代行する。昨今、国際的な医薬品開発競争が激化し、また法律の改正などもあって、製薬企業がMR活動をアウトソーシングするケースが増えている。このような流れも同社の業績を後押ししており、同社は連続して増益を達成中だ。また、ヨーロッパでのMRの外部委託率は日本に先行して高くなっていることから、今後も業界の伸びが見込めるという。

参入する事業者も多い中、同社のCSO事業における強みは実績に基づいた教育体制だ。自社MR、製薬企業のMRを未経験から数多く育成してきた同社。大手製薬企業の教育研修担当者OBを中心とした経験豊富な講師陣をそろえ、充実した導入研修、認定試験対策はもちろんのこと、継続的な教育機会や最新情報を提供し、マネージャによる指導、支援もしっかりと行なっている。また、キャリアパスを明確化してMRのモチベーション向上・キャリアアップの期待に応えている。

このほか、業界において15年の実績を誇る、看護師、薬剤師など医療従事者に特化した人材紹介事業。ジェネリックの推進や予防医学（アロマ・ハーブなど）の取り入れなど先進的な取り組みで差別化を図る薬局事業など、医療に関わる多角的なアプローチで相乗効果を発揮させ、事業の成長を促進している。

同社は、2008年1月、欧州最大であり、BRICs圏へも積極的に進出するなどグローバルなCSO企業であるPharmexx社（ドイツ）とアライアンスパートナー契約を締結し、世界各国のCSOとの情報交換を積極的に行なうほか、国内製薬企業の海外進出を支援するなどといった活動を始めている。

また、国内においては、小売店の店頭や売り場における様々な医薬品の販売促進活動を総合的に支援するキャリア＆リープス株式会社を2009年4月に合弁で設立。2009年6月に施行された改正薬事法により、異業種の企業が医薬品販売へ参入することになった。このような業界の新たな動きに対応するべく立ち上げた新規事業である。

同社では、医療のニーズがますます高まる社会において、現在も「次の一手」を途切れることなく打ち続けている。医療業界において国境を超えた激烈な競争が始まっているからこそ、そこで自社がどのように価値を発揮し、社会に貢献していくのかを考え、スピーディーに形にしていく。それを支えているのが同社の先見性やベンチャースピリットであり、社員達の熱い思いなのだ。

20歳～30歳代の若手も多く、裁量の大きな仕事に携わることができる同社では、すべてのメンバーが「プロフェッショナル」の自覚の下に、日々の成長を目指して取り組んでいる。

その背景には「APSプロフェッショナル宣言」がある。同社が定義するプロフェッショナルとは、自らが「仕事のプロである」という自覚と情熱を持ち、強いコミットメント（仕事をやり遂げる）志向を持つ人だ。失敗を恐れず、常に挑戦し続け、顧客満足の実現に喜びとやりがいを感じながら働くことが求められている。そういったプロフェッショナルが集まり、それぞれの能力を発揮していきいきと働く場であること、それが「プロフェッショナル集団」として同社が目指す姿だ。

業界をリードしてきた同社だが、まだまだ「成長過程」だという。医療業界において比較的新しい存在であるCSO。今後、医療従事者たちのパートナーとして、なくてはならない存在であり続けるために、同社はさらなる成長を求めていく。そのような環境において、自らの成長を重ね、一緒に夢を描き、歩んでくれる人が、今、求められている。