CSLベーリング株式会社

CSLベーリングは、「血漿分画（けっしょうぶんかく）製剤」に特化したグローバルな製薬企業だ。血漿分画製剤とは、供（献）血で得られた人の血液（血漿 蛋白質）を原料として作られた医療用医薬品で、外傷や手術などによる大量出血やショック症状、感染症等の治療に用いられる。同社は、血漿分画製剤の主要な 領域すべてをカバーする製品ポートフォリオを持ち、血漿分画製剤の分野では【売上高において】世界トップクラス、日本第2位の実績を持つグローバルリー ダーなのだ。

同社は、オーストラリアのメルボルンを拠点とするCSLグループの一員である。CSLは、グループ全体で27カ国に100,000名以上の社員を抱える。 1916年にオーストラリア政府機関として創設された連邦血清研究所（Commonwealth Serum Laboratories）を母体とし、生物学的製剤を専門とする企業集団だ。血漿分画製剤を取り扱うCSLベーリング及びCSLバイオプラズマ、ワクチン・医療用医薬品を取り扱うCSLバイオセラピーズによって構成されている。

社名の由来となっているベーリング博士は、免疫学領域の草分け的存在であり、抗毒素（抗体）を含む血清を使うことにより体内に入った細菌の毒素を中和し無毒化できることを発見した人物だという。その研究の成果は、ジフテリアを撲滅させた現代の免疫療法へと発展しており、第1回ノーベル生理学・医学賞を受賞した。同氏が1904年に設立した、血清製剤とワクチンの製造会社が、CSLベーリングのルーツの一つとなっている。

CSLベーリング株式会社は、CSLベーリングの日本法人であり、2000年に設立された。

日本においては、それほど長い歴史を持つわけではないが、既にしっかりと市場に定着している同社。その強みは、世界標準の安全性を確保し、世界的シェアを誇る製品力と、人をプロフェッショナルとして育て上げる風土にある。

同社の製剤は、心臓手術、臓器移植などの手術時、また遺伝性血管浮腫の治療や、外傷ややけどの治療など、命に関わる深刻な場面で使用されている。血漿分画製剤という領域に特化することで、専門性の高い情報を提供できること、またこれらの製品を医療現場に届けるMRを独特の風土でプロフェッショナルとして目覚めさせていくことが同社の力となっているのだ。

製品の品質を保証するため、原料となる血漿には、血漿採取部門であるCSLプラズマ社の厳格な検査に合格した登録ドナーの血液のみを使用している。また、血漿分画製剤の輸入・製造・販売は同社が一貫して行なっており、各工程を徹底的に管理し、高品質で安全な製剤を医療現場に提供する。

医療機関においては、医師などからの治療法の 相談なども持ちかけられる。ある症状について、同社の製品が使えるか否かという問い合わせや治療の方法から、合併症などの情報まで。製品のプロフェッショ ナルとして、責任のある対応を迫られる同社のMRは、自分の仕事が患者の命に関わるものであることを強く認識しながら、極限のサービスの提供を試みることになる。

このため、同社では、入社後5ヶ月間（新卒の場合。中途に関しては、キャリアに応じて随時決定）に及ぶ研修に加え、すぐに実地で責任ある立場の仕事を任せる。それに真正面から取り組みながら、知識と情報量を高めていくのだ。また、日々更新される学術知識にキャッチアップするため に、MR継続研修が毎月実施されているほか、学会へ参加したり、ドクターを招いて製剤説明会や勉強会を行なうなどの活動も自由。社員は良いと思ったアイデアを自ら企画して積極的に実行している。

さらには、社員一人ひとりが「自分流」の方法を確立し、個性を生かして働くことを推奨するという 同社の社風は特筆すべきだろう。設立後、それほど多くの時間が経っていないからこそ、製品や会社に関して、全社員が自分なりの意見を持って提案をしていくことで、社内に活発な空気や知識の循環を起こしているのだという。こういった点にも同社の社員達の実力を引き上げる要素がありそうだ。

同社の社員は、自社製品に誇りと自信を持ち、真摯な姿勢で日々クライアントと向き合っている。救命や外科的手術の現場で使われるという製品の性質上、相手にするのは大学付属病院をはじめとする基幹病院である。彼らの目標は、「日本で一番頼りにされるMR」。高い評価を得た、専門性の強い製品を適切な情報と共に供給する。 医療現場で医療従事者と協力しながら、困難な問題をも解決していく。そういった活動を通して、医療従事者のパートナーとして成長を続けているのだ。

同社の人事担当者は、次のようにメッセージを送る。
「当社は少数精鋭のため、若手社員でも大きな病院を任せ、活躍してゆけるように教育を行なっています。そのため、成長も早く、プロフェッショナルとしての心構えも備えた者が多くそろいます。何より重要なのは、ＣＳＬベーリングのＭＲという生命に限りなく近い位置で仕事をすることへの情熱、そして、その仕事を通じて自らの人生そのものも充実させたいという情熱です。わたしたちは、”Passion for Life”という言葉にその想いを込めています。そのような仕事のあり方に共感を覚えてくださる方のご応募をお待ちしています」。