損保ジャパン日本興亜ヘルスケアサービス株式会社

厚生労働省の労働者健康状況調査では、仕事に強い不安やストレスを感じている労働者は約6割に上ると言われている。心の健康問題が労働者やその家族、事業場及び社会に与える影響が急激に拡大する昨今、労働者のメンタルヘルス対策に国も乗り出すなど、企業のメンタルヘルス対策に関心が高まっている。一方、企業側では、担当者の知識・情報不足、産業医との連携不足、病状の把握が難しいことなどの要因が重なり、対策が十分に施されているとは言えないのが現状だ。

損保ジャパン・ヘルスケアサービスは、このような状況の中で、企業に対する総合的なソリューションを提供している数少ない会社の１つだ。従業員個人への支援サービスである単なるEAP(Employee Assistance Program：従業員支援プログラム)の提供にとどまらず、企業の安全配慮義務履行のため、経営陣、人事労務部門や、産業医を中心とする産業保健体制が抱える課題の解決を総合的に支援するという新しいモデルに取り組んでいる。

同社では、精神科領域専門である産業医経験を有する医師、産業保健経験のある看護師・保健師を雇用していることから、企業の人事労務部門や従業員への直接の支援が可能となっている。また、精神科専門医の全国ネットワークを構築し、休職中の従業員の状況把握と、職場復帰に向けて企業側がなすべき職場環境改善などの適切な対応に向けたアドバイス、主治医と連携した職場復帰判断等の支援も行うことができる。

EAPと一口に言っても、病気に対する知識の習得と予防の段階（1次予防）、問題を早期に発見して早期に対処する段階（2次予防）、重症化予防・職場復帰支援の段階（3次予防）などそのレベルは多様であり、各企業の状況に合わせて必要な対策を打つことが必須だが、多くのEAP提供会社はその一部を支援するにとどまっている。
そのような中で同社は、1次予防から3次予防まで一貫したサービスを各企業の産業保健体制と連携して提供するという業界初のサービスを展開している。

そのサービスが、「LLaxシリーズ」。1次予防に重点をおいたメンタルヘルス対策の導入パッケージ「LLax seed」に加え、発症者の早期発見・早期対応から職場復帰支援までをトータルにサポートする2次・3次予防サービス「LLax standard」、企業にまず必要なメンタルヘルス研修「LLax training」、さらに「LLax standard」における2次・3次予防の効果を高めるための、全国180ヶ所の臨床心理士ネットワークと連携したカウンセリングサービス「LLax counseling」と、サービスを体系立ててパッケージ化している。メンタルヘルス対策を個人の内面的な問題として捉えるだけでなく、職場環境や人間関係に潜む問題点を多面的に評価・分析し、根本的な発症予防に取り組むことで真の解決を目指しているという。

そして、この「LLaxシリーズ」全ラインナップを有機的に連動させて、企業に最も適したソリューションの提供を可能にしているのが、同社のサービス提供の“顔”である、「MO(メディカルオフィサー)」や「OMC(産業保健メンタルヘルスコーディネーター)」だ。顧客ニーズに応えるため、今後更に100人の人材を養成するべく体制を整えつつあるという。
2014年3月時点で取引企業数は200社を超え、同社ならではのきめの細かいサービスに対するニーズが今後も一層増えていくことが見込まれている。

「ヘルシーカンパニー」とは、「社会から信頼・尊敬され、生き生きした魅力ある企業」、「従業員が自己の成長に手ごたえを感じられ、自らの仕事に胸を張れるような組織」であると同社では考えている。そして同社の使命は、１つでも多くの「ヘルシーカンパニー」を増やすための貢献をすること。社会的な不安感が増大する中、このような挑戦をする同社への期待はますます高まっている。

同社では、産業保健の重要性・必要性を理解し、メンタルヘルス分野でのソリューション提供に情熱を持てる人、既成概念にとらわれない柔軟な発想で新しいことに果敢にチャレンジしたい人、またこの分野での高度な専門性を持つ人などを求めている。
同社の使命に共感し、社会的ニーズの高いこの分野を一緒に切り開くチャレンジをしたいと考える人には、自らも成長していくチャンスが待っている。