株式会社サイビーンズ

「ありがとうございます」お店で物を買う時、レストランで食事をする時、当たり前に言われるこの言葉。エンジニアのあなたは、顧客に対して発した事があるだろうか？　システム開発の仕事は間違いなくサービス業である。しかしそういった意識を持っているエンジニアは非常に少ない。そんな業界の悪しき風習を取り払い、システム開発の仕事を、あくまで“サービス”として提供するプロフェッショナル集団、それがサイビーンズだ。<br /><br />同社は、1999年、システムクォートから独立し、全ての社員に目が届く規模「50名」を維持するため、この会社は設立されたのだと言う。事業部分割ではなく会社という形態にしたのは、「リスクを取らなければ、そこに成長はない」からだ。売上が悪くても事業部という形であれば、自分の給料が下がる事も、会社が潰れる事もない。すると会社に貢献しない人間が生まれてくる。そうした人間を他の優秀な人間たちが養うような会社にはしたくなかった。全ての社員がプロフェッショナルとして最高のパフォーマンスをすべく努力し、それに見合った報酬を得る。サイビーンズはただのエンジニア集団ではなく、ビジネスのプロフェッショナル集団なのである。

「企業はモチベーションで成り立っていると思っています」そう語る齋藤氏。仕事のモチベーションはもちろん人それぞれだが、そこに「評価（報酬）」を上げる人は多いのではないだろうか。そこに不満を感じ、転職を考える人間は非常に多い。<br /><br />「ここ数年、エンジニアの離職率が高いという話をよく聞きますが、弊社はエンジニアの離職率が非常に低いのが特長です。サイビーンズは完全実力主義の会社なので、社員たちの給与はスキル“だけ”で決まります。年齢や経験年数などは全く加味されません。スキルと言ってもシステムに関するスキルだけではなく、ヒューマンスキル、営業スキル、管理スキルなど、ビジネスに関するあらゆるスキルによって社員の年俸は決定されます。評価は全てオープンにされますので、それを見れば一目で『自分が評価されている部分』『自分に足りない部分』が分かるようになっています。」<br /><br />「ですから、評価について社員からクレームがあがった事はありませんね。評価システムも社員が自分たちで作った物ですから、クレームのつけようがないのかもしれませんが（笑）。年俸の他には決算賞与が支給されるのですが、こちらはスキルに全く関係なく、各自が参画しているプロジェクトの利益によって決定されます。どんなに優秀な人であっても、たまたま利益の少ないプロジェクトに配属されれば、賞与は少なくなってしまうわけです。こちらは運に左右される部分がかなり大きい。でも、ビジネスって本来そういうもですよね？　『運も実力のうち』です。もし賞与が沢山欲しければ、自分で売上をアップさせればいいし、新しい仕事を取ってくればいい。仕事のモチベーションって、そういうところから生まれるのではないでしょうか」。

名刺の名前の上に書かれた「ポイントガード」という肩書きを見てまず驚いた。他には、「ダイナモ 」「七転び八起き人 」「トレジャーハンター 」などと言った肩書きもあると言う。<br /><br />「サイビーンズに入社して最初の仕事は、『自分の肩書きを決める事』です。自分の仕事のポリシー・テーマや生き方を肩書きにし、名刺に記載する事で、自分のなりたい姿を表現しています。お客さまに名刺を渡す時などは、皆さん大抵そこに興味を持ってくださるので、コミュニケーションのきっかけにもなっていますね」。<br /><br />長谷見氏の「ポイントガード」という肩書きには、多くの高い技術とリーダーシップを兼ね備えたプロフェッショナルになりたい、という想いが込められている。そんな長谷見氏に、サイビーンズに入社した理由を聞いてみた。「代表の齋藤の人柄に惚れ込んだ、というのが一番の理由です。齋藤は人との出会いを非常に大切にする人間で、面接に来た私に対しても、そのような態度で接してくれました。それが非常に印象的でしたね」。代表の齋藤氏の「人が財産」という考えは、こんなところにも表れているようだ。

サイビーンズは一般的なシステム企業とは全く違う会社だ。同社のエンジニア達は、ただのスペシャリストではない。顧客との普段のやり取りから潜在的な仕事を探り出し、現場以外での付き合いから新しい仕事を見つけてくる。彼らは技術方面に限らず、多方面にアンテナを張り巡らしている、一流の営業マンでもあるのだ。<br /><br />「私は今でも現場に出ています。まだまだ社員たちに喰わしてもらおうとは思っていませんから」。という取締役の北川氏の言葉、「私の仕事は社員たちが気持ちよく仕事ができる環境を作る事、それだけです」。という代表の齋藤氏の言葉から分かるように、サイビーンズの経営陣は社員たちを『従業員』としてではなく、『仲間』として捉えている。サイビーンズの『仲間』になる人間に求められる要素は少なくないが、それでも『仲間』になりたいと思わせる理由がサイビーンズには多くある。よい環境、透明な評価、正当な報酬、優秀なメンバー達…上げればきりがない。<br /><br />そこで、「サイビーンズで働く魅力は？」と「ポイントガード」長谷見氏に聞いてみた。「言葉だけでは表現できませんね…。求人情報だけでは伝え切れないサイビーンズの魅力を、実際に見に来て、感じてください。入社するかどうかはそれから考えて頂ければいいと思います」。<br /><br />悩むより先にサイビーンズのオフィスを訪れてみるのが得策かもしれない。