アイ・シグマ・キャピタル株式会社

アイ・シグマ・キャピタル株式会社は、総合商社である丸紅株式会社における金融事業の一翼を担う企業として、2000年9月に設立されたプライベートエクイティ事業を核とする投資会社だ。

グループ企業である丸紅は、大手投資会社であるアドバンテッジパートナーズ社との共同運営により、1997年に日本で初めてバイアウトファンド事業を立ち上げ、数々の実績を積み上げてきた業界のパイオニア的存在。同社はベンチャーキャピタルとして設立された後、2006年には丸紅投資金融部のバイアウト投資業務・プリンシパル投資業務を移管された。移管後にバイアウト投資事業は本格化し、設立当時から手掛けていたベンチャー投資事業と併せ、総合投資会社として事業を拡大している。長年の取組みを通じて培ってきた投資ノウハウと、総合商社の機能提供との融合が同社の強み。設立以来、日本における企業独立･成長支援投資のパイオニアとして、プライベートエクイティ市場の拡大と日本経済の活性化に貢献してきた。

資本参加や新規事業への投資・育成を通じた新規商流作りによって発展してきた総合商社 丸紅のDNAを活かしつつ、部門横断的な組織として、企業への投資・育成・経営改善に関わるナレッジ・スキルが集約した同社。丸紅グループの機能・ネットワーク・スケールメリットの活用、幅広い業界カバレッジのもと、これまでに30社以上の投資実績を誇る。

同社の事業の柱は、設立当初から培ってきた「ベンチャー投資」と2006年より本格的に取り組んできた「バイアウトファンド投資」の2つ。

設立時より中核事業として取り組んでいるのがベンチャー投資。ベンチャー企業の成長加速のための最適な支援形態は、経済合理性に基づくオープンネットワークであるべきとの考え方のもと、丸紅の多肢に渡るリソースのみならず、外部も含めた各状況における最適なリソースを組み合わせて、強力にバックアップするのが同社のスタイルだ。また、ガバナンス（企業統治）という側面も同社がサポートする。企業のオペレーションに必要な血流となる資金を拠出するだけでなく、その血流が体の隅々まで行き渡るようなサポートを提供することが同社のこだわりだ。

バイアウトファンド投資においては、2008年に「アイ・シグマ事業支援ファンド」を設立し、新たな展開を見せている。このファンドは、総合商社の幅広い業種における機能・ネットワークを最大限活用し、幅広い業種の中堅・中小企業への出資を行い、海外向けを含む営業・マーケティング、海外進出、原料調達、人材採用、経営戦略策定・再構築、経営管理体制の構築・整備、資本政策立案、M&A・提携等への支援を行うというもの。単なる資金の提供にとどまらず、事業パートナーとして投資先企業と共同で企業価値向上を図る狙いだ。総合商社の強みと投資ファンド事業で培ったノウハウが融合し、通常の投資ファンドとは異なった視点からの投資を可能にした同ファンドのコンセプトは、投資先の企業価値の最大化と継続的発展の実現だ。

この2つの事業に加え、近々グロース・キャピタル投資の展開も予定しているとのこと。同社の事業領域は広がりを増す一方だ。

同社の業務において重要なことは、クライアントの声に謙虚に耳を傾け、責任感を持って真摯に行動すること。また、熱意と粘り強さ、そして冷静さと迅速さを兼ね備えていることも必要な要素だ。

最後に社名である「アイ・シグマ」の由来を紹介しよう。ここに込められた思いに共感し、新たな事業展開に向け、「夢」「誇り」「やりがい」、この3つを重視して業務に取り組める人材を同社では待ち望んでいる。

◆「i」as for Intelligence
高度かつ柔軟な思考力を有する個々の集合として。
◆「i」as for Integrity
強い社会的責任感をもった主体として。
◆「i」
グローバルな情報の集積地として。
◆「i」
CreationからDevelopmentへ、産創-In“D”ubation。永続的に価値を生み続け、広く社会に経済波及効果をもたらすような経済主体を生み出す使命感のもと、Incubation を超えた取り組みを行う者として。
◆「Sigma ∑」
企業の持続的な成長はクロスファンクショナルな、密接に関連し合う様々な意識、知識、スキル、ノウハウの有機的な結びつきがあってはじめて実現すると考えます。我々は断片的な価値提供ではなく、将来を見据えた普遍的な機能提供を行います。