オルガノプラントサービス株式会社

我々の日常生活においてはもちろん、産業活動にとっても必要不可欠な“水”。あらゆる産業において、水処理技術は重要な役割を果たしている。目的に合った水質・水量の確保、環境基準に対応した排水処理、コスト削減など、産業界には水処理に関する様々なニーズが存在している。そのような多種多様なニーズに対し、最先端の水処理技術を提供しているオルガノグループ。そのオルガノグループの一員として、主にプラント向け水処理装置のメンテナンスサービスを展開しているのがオルガノプラントサービス株式会社である。

1970年の設立以来、水処理に関する高度なノウハウと経験を蓄積してきた同社。その活動範囲は、半導体や液晶工場などのエレクトロニクス分野、石油・化学・鉄鋼・繊維・製紙などの重工業分野、食品・医療・製薬分野、火力・原子力発電まで多岐に渡る。同社は、特に高度な水処理技術が必要とされるプラント分野において水処理装置の診断、保守、運転、維持管理などのメンテナンス事業を中核に、中小規模の水処理装置の設計施工などの小規模エンジニアリング事業もあわせて展開。総合ビジネスエンジニアリング企業として、発展を続けている。

顧客にとって、プラントの安定稼動は最重要事項。しかも、半導体をはじめとするエレクトロニクス産業においては、技術革新に伴い装置の高性能化も急速に進み、水処理技術に関するユーザーからの要求も日々高いレベルが求められている。同社は、顧客のビジネスを支える「縁の下の力持ち」として、顧客と一体になって、プラントの安定稼動と高度な水処理技術への挑戦という大きな課題に真摯に取り組んでいる。

同社の技術の信頼性がいかに高いものであるかを証明するように、その取引先には誰もが知る世界的メーカーや電力会社全国各地の自治体の名前がずらりと並ぶ。

「オルガノグループは、水処理装置のパイオニアとして、業界で確固たる地位を築いています。ニッチではありますが競合がひしめくこの業界で、オルガノブランドを末永くお客様に選び続けて頂くためには、導入後のアフターサービスが重要な役割を果たしています。特に近年では、競合各社ともに装置・プラントを売り切る事業から、運転管理、メンテナンスサービス、技術アドバイスなど、トータルソリューションサービスを行う方向に向かっています。オルガノの技術に対する信頼感をお客様に与えるのは、長い歴史の中で培ってきた経験とノウハウを強みとする当社のエンジニア達であるといっても過言ではありません。オルガノグループの顔として、一人ひとりに課せられる責任は非常に大きいです。」と語るのは取締役関東事業所長の西條正治氏。

同社は顧客への質の高いサービスを実現する為、徹底した現場主義を貫いている。全国5つの事業所と、40を超える出張所を擁し、365日顧客の要望にいつでもスピーディーに対応できるよう、現地事業所を顧客との接点として、さまざまな業務を行っているという。
「お客様の業種やその地域の自治体による規制などによって、水処理設備には様々なことが求められます。当社のエンジニア達は、一社一社異なるニーズに対してきめ細かい対応を行いお客様に満足して頂くこと、そして技術面において日々向上を目指すこと。この積み重ねを非常に大切にしています。その結果、定期メンテナンス以外でも、お客様の方から何かと頼って頂けることが多いですね。」と西條氏は語る。

「頼れるエンジニアがいつでもすぐ側にいてくれる」ということが、同社への信頼感を増す上で大切な要素となっているのだろう。

プラント操業における信頼性や安全性の向上を求め、メンテナンス需要は増加傾向を示し、また、新たな設備投資についても活発化している現在。しかし、こうした追い風とも呼べる環境の中でも、「決して楽観視はできません。」という西條氏。
「いかなる環境においても、『お客様第一』という経営理念のもと、技術力を高め、コミュニケーションを大切にすることで品質、安全などにおいて、お客様から信頼される企業、業界No.1の地位を目指します。」と語る。

同社で活躍しているのは、顧客企業に導入された水処理装置の維持管理を行うメンテナンスエンジニアと、中・小型の水処理装置の設計、施工、試運転までを担当するプラントエンジニア。いずれの職種にせよ、同社で働く一番の魅力は、「他にはない、大きな達成感が得られること」にあるという。
この大きな達成感について、西條氏は次のように語った。
「メンテナンスエンジニアは、基本的には一人で現場に行きます。お客様のプラント内で一人で作業するプレッシャーと責任は非常に大きいですが、一つの仕事が完結してお客様に感謝されたときの喜びは非常に大きいものです。常に周りから刺激を受けながら仕事ができるのは幸せなことですね。お客様との会話や様々な現場での経験から学ぶことも多く、さらに現場ごとに得るものが違うので、それらを積極的に自分のものにしていけば、仕事はどんどん楽しくできるようになります。」
また、プラントエンジニアに関しては、設計、施工、試運転まで一連の流れが経験でき、もの作りにこだわるエンジニアにとっては、何よりも充実感を感じられる最高の環境であるという。

「与えられた課題を黙々とやるという環境ではありません。一人ひとりのやる気と積極性が会社を育て、お客様に満足感を提供し、個人のスキルを向上させることができるのです」と西條氏。
その言葉通り、社員には独立心旺盛で、自分の意見をはっきりと言う人材が多いという。むしろ、「そのくらいのパワーがないと楽しく働けませんね。」（西條氏）
異業種からチャレンジし、活躍している社員も存在するという同社。自分自身で道を切り拓くことに喜びを感じられる方にとっては、たいへんやりがいのある環境だといえるのではないだろうか。