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インタビュー画像執行役員 兼 ソリューション第1本部 本部長 加藤 烈 氏 プログラマーとしてキャリアをスタートした後、自らの会社を起こし、システム開発を手がける。ICDとの縁は深く、元々副社長の神農氏と友人だったことから、自らの会社でもICDのパートナーとして共にプロジェクトに参画。2008年に自らの会社のメンバーを率いてICDに合流した。以後、数々のプロジェクトに携わり、2012年に執行役員就任。ソリューション本部の本部長として、主にオンサイト(SES)のビジネスを統括する。

御社はエンジニアリングのサービスをメインの事業としていますが、このマーケットの市場性はどのようにお考えですか。

このサービスへのニーズは非常に高く、案件も増加の一途です。大手有名企業のパートナーとして、数多くのビックプロジェクトを企画の段階から手掛け、クライアントより厚い信頼を獲得してきました。今後も、案件が減るとはまったく考えていなくて、むしろ問題は人財が足りないこと。人財を採用できない状況がボトルネックになって、マーケットの成長を阻害しかねません。 当社は既に、2013年には札幌に、2014年にはベトナムに拠点を設けていますが、今後、これらの拠点の活用が一層進むと考えています。東京だけで人財を集めながら増え続ける案件に対応するのは難しく、もちろんお客様サイドでも、コストを抑えたいなど様々な要望があるでしょう。それらに柔軟に応えるためにも、札幌やベトナムをフル活用していく方針です。 人財不足の問題は既に指摘されていますが、今後数年で一気に深刻化するのではないでしょうか。その対処は今から本格化していかなければならないと思っています。

一般にSESと呼ばれるサービスですが、御社ではオンサイトと呼びます。サービスの特徴や他社との違いはどのようなことでしょうか。

SESという呼び方はネガティブなイメージもあり、あまり好きではありません。当社では、コンサルティングや戦略・企画立案などの上流領域をお客様と密に行い、お客様の課題解決を導き、社内で開発・制作にあたるサービスをオフサイト、コンサルティングからの一連の流れを最前線の現場でお客様に寄り添い、お客様の抱える経営課題の解決にあたるサービスをオンサイトと呼んでいます。当社の場合、エンドユーザーとの直接契約か、業界トップクラスのSIerのパートナーとしてプロジェクトに参加するケースがほとんどです。 お客様と特にいい関係を築けているケースでは、お客様のビジネスの中核でシステムを企画し、そのための予算獲得まで踏み込んで提案するなど、非常に重要なポジションを任されています。それだけのことができる人財がいて、そこからビジネスを広げられるところが当社の強みだと自負しています。 仕事の面白さという点では、当社の仕事は確かに面白い案件が多いのでしょう。というのもプロジェクトの内容云々よりも、関わり方でやりがいは変わってくるものだからです。できるだけお客様の中核で仕事をする。その環境づくりは私や営業、そして何より現場のマネジャー、リーダーを中心にみんなで注力しています。現場で開発に従事するメンバーはずっとお客様のそばにいることが最大のメリットです。言わば当社の顔。そこを営業や我々管理職が支援し、時には自らが行動することで、どんどんビジネスを広げることを、今後もやっていきたいと思っています。

では、御社が求める人物像とはどのようなものでしょうか。

お客様のビジネスがわかり、お客様の意向をくみとってソリューションを提案できる人ですね。時には、「それは新しく作らなくても、コレを利用すれば実現できますね」ということもあるかもしれません。それは短期的には当社の売上につながらないわけですが、その信頼を勝ち得た先に何かつながるものがあると思うのです。変に技術にこだわるのもよくないですね。お客様のニーズを理解して、お客様の利益にあう提案をすることが重要です。 もちろん、エンジニアの中には話すことが得意ではない人もいるでしょう。みんなにこのようなふるまいを強要するわけではありません。突出した技術も、間違いなく当社の強みとなるものです。 当社のキャリアステージは、マネジメント系に進むコースと、スペシャリストとして技術を極めるコースの2パターンを用意しています。マネジメント層がビジネスを広げるから、スペシャリストはより技術を尖らせることができ、一方でスペシャリストの高い技術があるから、マネジメント層が当社にしかできない提案をすることができる。リーダー、マネジャーを目指す人と、技術のスペシャリストを目指す人の両方を必要としています。

御社に入ることでどのような成長が期待できるでしょうか。

お客様のビジネスの中核に踏み込んでプロジェクトを展開するので、仕事自体も自分たちで作る。言われたことを言われた通りにするような仕事では、まったくありません。仕事内容としては、コンサルタントに近いですね。SEからコンサルタント寄りのキャリアへとシフトしたい人には、すごくやりがいがあるのではないでしょうか。 多重請負構造の中で、SESというとユーザーの顔も見えず、自らの存在感も感じられないままに仕事をするケースが多いかも知れませんが、当社は、「ICDの誰々である」と存在感を発揮しながら、お客様に寄り添って仕事ができる。企画や提案する力、課題を実現するにはどれだけのお金と時間がかかるかなどの計数感覚は、やはり末端で仕事をしていると培われないものだと思います。当社ならビジネス企画に近いところから携われるので、そのようなおもしろさや成長は大いに期待できると思います。 また、当社は今、ビジネスを拡大している途上にあるので、ポジションは多数用意しています。チームを持って育てたいという志向がある人にとって、存分に活躍できる環境でしょう。ポジションが上がり、より経営層に近づくなかで見えてくる風景も変わってきます。そのような成長が、当社なら実現できるはずです。

実際、社員の皆さんはそのような高い意識を持っているのでしょうか。また、これから入る人へもそのような姿勢を期待しますか。

高い意識というか、特徴を言うならば、なぜだかみんな、現場での仕事を終えた後に会社に帰ってくるんですよね。よその会社だと決められた帰社日にしか帰らないのでしょうが、当社は誰かしら毎日来ますね。「加藤さん、今日はどこに飲みに行くんですか」と、毎日誰かに声掛けられます(笑)。 それは、会社が好きということもあるでしょうが、やはり現場で仕事をするなかで見つかる課題を営業と共有し、連携してビジネスを広げようという意識が強いのでしょう。会社の利益を自分の利益と思える人のほうが、仕事は面白いですよね。そんなに大きな会社ではないので、会社の利益が出れば個人に還元されます。いい意味でのそのゆるさが、仕事へのモチベーションにもなり、会社にしょっちゅう来ては、ああでもない、こうでもないとやっている。一番現場が見える立場にいて、その人ひとりの力では実現できないことも、営業や僕ら管理職と連携することで、実現できますから。そういう人が多くいることで、社内も盛り上がっています。 私は、そういう意欲ある人を引き上げていかないといけない立場です。今いるメンバーも、これから入る人にも、この人はイケると思えば、少し高い目標を掲げ、「ここはこうしたらいいんじゃないの」とアドバイスや、時には支援もしながら、達成につなげていきたい。高い意識を持ったリーダー層がもっと増えれば、会社もさらに進化します。そのような層を育てるのが私のミッションです。これから入る人にも是非、上を目指して力を発揮してほしいですね。

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