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株式会社オプテック

  • IT/Web・通信・インターネット系

AIで治療体験をアップデート!歯科システムを開発する老舗ソフトウェアメーカー

自社サービス製品あり
シェアトップクラス
カジュアル面談歓迎

企業について

20年の実績を持つ老舗ソフトウェア会社が、AIを活用したプロダクト開発の流れを加速させようとしている。

株式会社オプテックは、歯科医院向けの電子カルテ・レセプトコンピュータを開発・販売してきた会社だ。

創業は2005年。東海大学の研究室をルーツに持ち、ソフトウェア工学の知見を背景に、歯科医療の現場で使われる基幹システムを作り続けてきた。

歯科医院の業務は、外から見る以上に複雑だ。診療内容に応じて保険点数を計算し、診療報酬を請求する。患者ごとの治療内容を記録し、次回以降の診療に生かす。電子カルテやレセプトコンピュータは、単なる事務システムではなく、診療、会計、請求、患者管理を支える医院運営の中核にある。

レセプトコンピュータは、診療報酬を計算し、請求業務を効率化するためのシステムとして普及してきた。診療記録であるカルテとは別物として扱われることも多かった。同社は、カルテを書いた結果がレセプトに繋がるという本来の流れに着目し、電子カルテとレセプトを一体で扱えるシステムを開発してきた。

ここで重要になるのが、SOAPというカルテの記録形式だ。SOAPとは、患者が訴える症状、医師が確認した所見、診断・評価、治療計画を整理して記録する考え方である。単に処置内容を残すのではなく、患者の状態を継続的に把握し、次回以降の診療に繋げるための記録形式だ。

「2006年に当社が開発した『Opt.one』は、歯科用初のSOAP方式電子カルテシステムです。カルテに記録された内容がレセプトに繋がり、診療、会計、請求までを一体で支えられることが、当社製品の特徴です。現在の『Opt.one3』は、電子カルテ・レセコンシステムをコアに、自動受付から自動精算まで歯科医院経営を幅広くカバーするプラットフォームへと進化しています」(代表取締役社長・宮崎貴士氏)。

こうした積み重ねの結果、同社は全国約4,000の歯科医院にシステムを提供するまでに成長した。歯科向け電子カルテ・レセプトシステムの領域で、確かな顧客基盤を築いてきた会社なのだ。

「『Opt.one3』は、電子カルテとレセコンを一体で扱えるだけでなく、歯科医院の日々の業務全体を支えるプラットフォームとして開発してきました。受付、診療、会計、次回予約まで、歯科医院の業務は一連の流れで繋がっています。そこを分断せず、医院の中で必要な情報を一つのシステム上で扱えるようにすることが、当社の製品づくりの基本にあります」(宮崎氏)。

歯科医院のシステムは、一度導入すれば終わりではない。保険診療のルールは定期的に改定され、医院ごとに診療方針や運用も異なる。入力方法、算定内容、会計処理、患者管理。現場で使われるシステムだからこそ、日々の運用に合わせた改善やサポートが欠かせない。

「歯科医院のシステムは、先生やスタッフの方々が毎日使うものです。だからこそ、機能があるだけでは不十分です。実際の診療や受付、会計の流れの中で使いやすいか。困った時にきちんとサポートできるか。そこまで含めて、歯科医院の業務を支えるシステムだと考えています。歯科医院へのきめ細やかなサポートも、当社は大切にしてきました」(宮崎氏)。

電子カルテ・レセコンシステムを通じて、歯科医院の基幹システムとしてのポジションを築いてきた同社。全国約4,000の歯科医院にシステムを提供してきた経験を土台に、AIを歯科医療の現場へ実装しようとしている。

2025年には、歯科業務AI『AI SUITE®』を発表。同年、社内にAIセンターも開設した。

『AI SUITE®』は、歯科医院で発生する様々な業務を支援するAI機能群だ。既に以下の6つの機能をリリースしている。

・SOAP AI
・紹介状AI
・照会状AI
・返書AI
・リコールAI
・サマリーAI

SOAP AIは、診療中の医師と患者の会話を基に、SOAP形式のカルテ作成を支援する。これまで医師やスタッフが手入力していた記録作業をAIが補助することで、カルテ作成にかかる時間を削減し、診療に集中しやすい環境をつくる。

カルテに蓄積された診療情報を基に、他院への紹介状や返書の作成を支援する紹介状AIは、歯科医院での文書作成の負担を軽減する。医療機関同士の連携に必要な文書は、内容の正確さだけでなく、失礼のない表現も求められる。そうした業務をAIが補助することで、文書作成にかかる時間と心理的な負担を軽減できる。

「『AI SUIT®』のAI機能は、業務効率化だけを目的にしたものではありません。リコールAIは、過去のカルテ情報を基に、患者ごとに最適化された案内文の作成を支援するAIです。全ての患者に同じ文面を送るのではなく、治療履歴やメンテナンス状況に合わせたメッセージを作ることで、再来院のきっかけをより自然に設計していく。継続的な受診に繋がるコミュニケーションとしても活用できます」(宮崎氏)。

カルテ入力や文書作成の時間を減らすことは、もちろん重要だ。しかし、同社が見ているのは、その先にある歯科医院における患者体験だ。事務作業にかかる時間を減らすことで、医師やスタッフが患者と向き合う時間を増やす。カルテに蓄積された情報を活用することで、患者ごとに合った声かけや対応をしやすくする。

「歯科医院では、患者さんが来院し、診療を受け、会計をして、次回の予約を取って帰るまで、様々な接点があります。私達は、その一つひとつの体験を良くしていきたい。AIによって効率化できる部分は効率化し、その分、先生やスタッフの方々が患者さんに向き合える時間をつくる。そこに、AIを活用する価値があると考えています」(宮崎氏)。

同社には、電子カルテ・レセコンという歯科医院の中核システムがある。診療記録、会計、請求、予約、患者管理。医院運営の中心にある情報を扱ってきた会社だからこそ、AIを単なる外付けの機能ではなく、歯科医院の日々の業務に接続できる。

「歯科医院には、まだAIで支援できる業務が数多くあります。大切なのは、技術を見せることではなく、実際の現場で役に立つ形に落とし込むことです。電子カルテやレセコンの中に蓄積された情報を生かしながら、歯科医院の業務や患者さんの体験をより良くするプロダクトを作っていきたいと考えています」(宮崎氏)。

2026年3月、宮崎氏が同社の代表取締役社長に就任した。宮崎氏は、これまで事業再生や企業買収、経営基盤の立て直しに関わってきた人物だ。既存の事業を見直し、次の成長領域を見極め、組織を動かしていく。

同社には、東海大学の研究室をルーツに持つ技術的な蓄積がある。そして、歯科医院の基幹システムを作り続けてきた20年の歴史がある。『AI SUITE®』に代表されるAI活用の動きも、既に社内で進んでいた。宮崎氏の役割は、その流れを経営の中心に据え、事業として加速させることにある。

「創業者である大原前会長は、早い段階からAIの研究を続けてきた人物です。社内には、その流れを受け継ぎ、AI開発を担っているエンジニアもいます。AIの技術は、外から持ってきたものではありません。これまで培ってきた歯科業務への理解とAIの知見を、どう事業として広げていくかが重要になります。私の個人的な思いとして、歯科医院の業務効率化だけでなく、AIを使うことで歯科医院の理想の運営オペレーションを提供できる会社にしていきたいと考えています」(宮崎氏)。

宮崎氏が同社の代表に就任するに当たり、掲げたキーワードの一つが「人を想う医療を支える」だ。

医療は、技術だけで成り立つものではない。受付でのやり取り、治療前の不安、診療中の説明、会計時の対応、次回に繋がる案内。その一つひとつの場面に、医師やスタッフとのコミュニケーションがある。どのように声をかけるか。どのような情報を事前に把握しておくか。どうすれば、患者が安心して治療を受けられるか。宮崎氏がAIで実現しようとしているのは、そうした人と人の関わりを支えるシステムである。

「医は仁術」という言葉があるように、医療の本質は、確かな治療はもちろんのこと、人と人との心の通い合いにあります。だからこそ、AIを使って単に省力化するだけではなく、先生やスタッフの方々が患者さんに寄り添える状態を作りたい。過去のカルテ情報や来院履歴を生かして、患者さんごとに必要な対応がしやすくなる。そういう形で、テクノロジーを医療のホスピタリティある"人想いな体験"に繋げていきたいと考えています」(宮崎氏)。

同社が挑もうとしているのは、AIでホスピタリティを実装するという、プロダクト開発の領域だ。ホスピタリティは、医療現場だけでなく、社会の様々な場で必要とされている。しかし、テクノロジーを使っても、現場で自然に使える形へ落とし込むのは簡単ではない。ホスピタリティは、本来、人の経験や感覚に支えられてきたものだ。そこにAIをどう接続するのか。同社が見据えているのは、その高いハードルなのだ。

「当社が今まで積み上げてきたものは、とても大きな資産です。これからはAIを活用したプロダクトを、スピード感を持って出していくフェーズだと考えています。現場の声を拾い、必要なものを考え、作って、使ってもらい、また改善する。そのサイクルを早く回せる組織にしていきたいですね」(宮崎氏)。

宮崎氏を含む新経営陣の平均年齢は約39歳と若い。20年の歴史を持つ会社としては、フレッシュな経営体制に移行した。長年製品を支えてきたベテランの知見を受け継ぎながら、AIを軸にしたプロダクト開発と組織づくりを進めようとしている。

歯科医院の電子カルテ・レセコンを作ってきた会社から、AIでホスピタリティを社会実装するテック企業へ。その変化は、既に始まっている。

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インタビュー

株式会社オプテックのインタビュー写真
代表取締役会長   大井 貴正氏 オプテックを創業直後から見てきた経営者。創業者・大原茂之氏との縁から、オプテック製品の中部エリア総代理店の代表を長年務める。約20年間、オプテック製品の全国代理店売上1位を継続。現在は代表取締役会長として既存事業を支えながら、代表取締役社長の宮崎貴士氏と新たな価値づくりを進めている。

── 株式会社オプテックは、どのような背景から生まれた会社なのでしょうか?

当社は、東海大学の研究室にルーツを持つ会社です。創業者の大原茂之先生は、私が大学時代に所属していた研究室の教授でした。ソフトウェア工学や組み込み技術を専門にされており、その研究室に関わっていたゼミメンバーや大学院生が集まり、歯科向けのシステム開発に取り組んでいったことが、現在のオプテックに繋がっています。

当時、歯科医院では、診療報酬を請求するためのレセプトコンピュータが使われていました。それとは別に、診療記録であるカルテを手書きしている医院が多い時代でした。本来はカルテに記録した診療内容が、そのまま請求に繋がっていくべきですが、ソフトウェア開発の... 続きを読む

企業情報

会社名

株式会社オプテック

業界

IT/Web・通信・インターネット系 > インターネット/Webサービス・ASP

企業の特徴
カジュアル面談歓迎、自社サービス製品あり、シェアトップクラス
資本金

5,899万円

設立年月

2005年05月

代表者氏名

宮崎 貴士

事業内容

歯科用電子カルテ・レセプトシステムの研究・開発・販売・保守
OEM供給
高度情報通信システム・WEBアプリ等の受託開発

株式公開(証券取引所)

従業員数

79人

平均年齢

38歳

本社住所

東京都中央区日本橋茅場町2-16-12 デンタルランド

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