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インタビュー画像代表取締役社長・多伊良 元紀氏 1985年3月生まれ。2006年4月、新卒で眼科専門の医療機器メーカーへ入社。東京、大阪でシステムの導入とサポートを担当。2017年1月、株式会社メディブレイン入社。営業、サポートに従事。2023年9月より現職。時代に即した企業経営を目指し、社内就労環境の整備や評価制度の刷新に取り組む。また『DIABRAINS』の販路拡大と並行し、『ALICE NEO』を含めた既存プロダクトのクラウド化にも着手。事業規模拡大に向けた基盤づくりに取り組む。

医療業界に就職したきっかけと代表取締役社長に就任するまでの経緯をお話しください。

私は、幼い頃から父が医療機器の会社に勤めており、医療業界には関心を持っていました。父は医療従事者ではありませんが、間接的に患者さんや医療従事者の助けになっている。非常にやりがいがありそうな業界だと思っていました。当社は父の代から「人と医療の架け橋になる」というスローガンを掲げていますが、私も世の中のためになることがしたいと考えて医療業界に就職しました。「生きていく以上、人の役に立つ仕事がしたい」という思いは、今も変わりません。 新卒で入社した会社は眼科専門の機器やシステムを扱うメーカーでした。私はエンジニアとして、クリニック向け電子カルテの導入やサポートを担当していました。診療科のジャンルは違いますが、仕事内容は今と同じです。約10年間働いて、一通り医療業界の勉強ができましたので、次は父親の手伝いをしたいと思い、前職を退職して当社に入社しました。 ただ、転職した当初から、私が経営を引き継ぐことが決まっていたわけではありません。沢山の先輩がいらっしゃいましたので、私自身はその下で会社を支えられればと考えていたのですが、先代が社長を退いた際に先輩の方々に背中を押していただき、社長を務めることになりました。

経営を引き継いだ際の思いをお話しください。

社員が、自分達が間接的にでも医療業界を支えているという自負を感じながら働ける環境をつくりたいという思いはありました。 私が就職した当時、医療機器業界は長時間労働が当たり前でした。私自身、前職時代は残業時間が200時間を超えることもありました。それでも業界を離れなかった理由は、やはり患者さんや医療従事者を支えたいという気持ちがあったからです。私は風邪をひきやすい体質なので、医療従事者の存在はとても心強く感じます。だからこそ医師や看護師、技師の方々のお手伝いができることには誇りを感じます。 システムを導入して業務が楽になり、効率化できれば、医療サービスのクオリティーが上がります。サービスクオリティーが上がれば、その医療施設に対する患者さんからの信頼性が高まりますので、医院経営も楽になります。そもそも電子カルテを入れるだけで、一人分の業務を一人分の人件費以下のコストで賄うことが可能です。今後クラウド化が進めば、さらに運用コストは削減できます。当社の利益も大事ですが、何よりもお客様である医療施設の付加価値を高めることがとても大切です。 ただ、社員がやりがいと引き換えに、心身の健康を崩しては意味がありません。そこで当社では今の時代に合わせた働き方を実現した上で、各自の能力を最大限に発揮できるような仕組みづくり、環境構築に注力してきました。

具体例を挙げてください。

最も大きく変えたのは勤務日数です。従来の週6日勤務を週5日勤務に変えました。医療システムの場合、基本的には24時間365日の対応を要求されます。病院が動いている以上、システムを止めるわけにはいきません。特に入院病棟がある病院はなおさらです。そのため以前はシフト制で土曜日も誰かが出勤する体制を組んできました。 ただ、当社が扱うシステムは、電子カルテシステムです。バイタルや呼吸装置等、生命と直結する機器を販売しているわけではありません。万が一システムが止まった場合でも、代替手段をお伝えしたり、サブシステムを構築したりすることで、リスクを回避できます。昨今では、クリニック自体、日曜日は休診日にしていますし、医療機関の売上も減少傾向にありますので、コスト削減のニーズもあります。 そこで、土曜日の稼働を止め、毎月レセプト請求で忙しい10日に該当する土曜日だけシフト制で出勤する体制に変えました。もちろん緊急事態が発生した場合は対応する必要があります。その場合は、転送電話で社員の誰かに繋がる体制だけは取っていますが、それも何年に何回あるかというレベルです。 また他には、資格取得支援制度や報奨制度、透明性のある評価制度の導入等を行ってきました。それらの改革により、離職率は大幅に低下しました。

中長期的なビジョンをお話しください。

現在、当社では主力サービスである『DIABRAINS』のクラウド化を計画中です。クラウド化することで、ニーズが飛躍的に拡大することが見込まれます。2030年までに導入件数を現在の倍以上に伸ばす計画です。 中長期的には、全国展開を目指す計画もあります。今後は電子カルテのニーズが拡大することが見込まれますので、北海道から沖縄まで、全国の主要都市に拠点を出して、お客様の足元でサポートできる体制を構築したいと考えています。 さらに『DIABRAINS』『ALICE NEO』に続き、例えば腎臓科、内科、整形、皮膚科等、他の診療科にアプローチできる新しいソフトウェアの開発にも着手したいと考えています。電子カルテのニーズは、透析や精神科に限らずあらゆる診療科で高まりますので、全国展開しているディーラーと連携しながら営業力を強化し、年商2倍を目指したいと考えています。 このような計画を推進するため、当社は現在、SEやセールスエンジニア、業務部等、あらゆる職種で採用を強化しています。

求める人物像をお話しください。

職種を問わず求めているのは、医療業界に間接的にでも貢献していることに誇りを持てる方です。私は、自分が病院に行った時に、「これ、うちのシステムだよ」と言えたらかっこいいなと思います。建設会社のCMで「僕が建てた建物だよ」と誇るシーンがありますが、我々の業界もそういう業界にしたいと思います。医療の資格は持っていないけど、医療業界で頑張ってみたいと思うような方には、ぜひチャレンジしていただきたいと思います。 資質としては、自分で物事を考えて、自発的に行動ができることが重要だと思っています。「自分がやりたいこと」というより、お客様が何を求めているかを一旦考えて、それに対してどう提案するか、サポートするかを考えられることが大切です。お客様から高く評価されるものは、結局はお客様を中心に考えてつくったものです。サポート面でも、お問い合わせ内容をしっかり咀嚼して、問題の本質を捉えられなければ、お客様の満足を得られる提案はできません。お客様の視点とは全く違った切り口で案内ができれば「ここに相談して良かった」という信頼に繋がります。 受動的に言われたことだけをやっていると、自分のレベルアップには繋がりません。誰しも「お金持ちになりたい」、「こんなことをやりたい」等、夢や目標があると思います。その夢や目標に向けて、「今の自分にとって何が最善なのか」を考える癖を身に付けてほしいと思います。

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