花キューピット株式会社

花キューピット株式会社は、「日本の社会を花で笑顔にする」をスローガンに、全国約4,000店の生花店ネットワーク「花キューピット」の仕組みを基盤としたECサイトを運営している花き業界のリーディングカンパニー。花材流通や小売支援も手掛け、街に色彩豊かな花が行き交う社会、花の贈り物が人と人との情感を穏やかに結びつける社会の実現を目指している。

「花キューピット」の仕組みが生まれたのは1953年。一般社団法人JFTD（当時は日本生花商通信配達協会）が遠隔地へ生花を贈ることを国内で先駆けてビジネスにしたのが始まりだ。1984年にはこの仕組みが「花キューピット」と名付けられ、広く親しまれる存在に。2000年にECサイトが立ち上がり、EC事業を軸にした子会社として2005年に設立されたのが同社だ。2016年に旧社名の株式会社i879から社名を変更。知名度・実績ともに圧倒的な地位を確立している。

同社のECサイト『花キューピット-www.i879.com-』は、“ものを売る”ではなく、“花を贈る贈り主の想い”が主体となっている。サービスの本質は、花というコミュニケーションツールに人の想いを乗せて届けること。花というモノを売るのではなく、花を使って誰かに想いを伝えたい人のためのECサイトだ。そのため商材が軸ではなく、「誰にどんな想いを伝えたいか」にフォーカスした構造になっているのが特徴だ。

だからこそ、制作・運営においては設計よりも「考察」をより深めることを重視している。「どのような人が、どんな場面で、誰に、どんな花を使って、どんな想いを伝えたいか」を想像し、コンテンツに反映させる。そんなエモーショナルな感性を大切に、進化し続けているのが『花キューピット-www.i879.com-』。

誰かに想いを伝えたい人、その大切な想いをお花に乗せて届ける生花店。そしてお花と想いを受け取る人。花が溢れる社会づくりの第一の立役者として花き業界を盛り上げ、花を通じてたくさんの笑顔と感動を生み出し続けている。

花キューピットでは、今後の展望として大きく2つの取り組みに注力する。

1つは主軸事業であるECサイトのさらなる充実とレベルアップだ。特に、AIに着目したマーケティング戦略とそれに基づいたサイト制作に注力。今までのSEO・SEMを中心としたマーケティングから、AIを意識したマーケティングに変わっていく。そんなWeb業界の変革期に先駆けて対策を講じていくのが目下の課題だ。

ECサイト制作・運営を担うウェブストラテジー事業部の部長を務める大橋俊彦氏は、「ネットの検索結果にAIが入ってからサイトへの流入数が変化した」と語る。
「これからは、どうAIに対応するかに着目してマーケティングしていく必要があります。AIにいかに正しい情報を伝えるか、どうやってAIに気持ちよく覚えてもらえるための情報を提供するか、がミッションです。“AIに教えてあげる”くらいの姿勢で取り組まないといけないと考えています」（大橋氏）。

部内では、様々なAIツールを使ってAIが花キューピットをどう説明しているかの確認と研究を重ねているという。職種に関係なくWebマーケティングに関わっているためAIのトレンドを理解しているメンバーが多いが、今後はAI施策をメインに担当するポジションも設置する予定だ。

そして2つ目は、若年層へのアプローチ。10代～20代前半の若い世代に向けて、フラワーギフトのきっかけをつくる新しい企画が進行中だ。近年、花屋の数は減少傾向にあり、“花屋に行って花を買う”という体験機会が減っている中で、「ギフトにお花を選ぶ」という人を増やしていく取り組みだ。

「ギフトの選択肢の中にお花が入ってくるか否かは、その時代にどういう行動をしたかに影響します。今は若い方がお花屋さんに入っていくことが想像しにくい。そうするとその子達は、一生ギフトの選択肢に“お花”が出てこなくなってしまう。だからまずは“お花って良いね”ということを知ってもらうための企画を考えています」（大橋氏）。

「花と言えば“花キューピット”」と言われる存在に。花き業界における圧倒的なコンテンツであり続けるために、そして絶対的な業界のリーディングカンパニーであり続けるために、同社は時代とともに進化を止めることなく成長を目指す。

花キューピットのオフィスは、大崎本社（東京都品川区）と南青山オフィス（東京都港区）の2拠点。従業員数は66名（2025年3月時点※パート含む）。お花を扱う会社なので女性が多いというイメージを持たれがちだが、会社全体の男女比は5：5と男性社員も多数活躍中だ。

リモートワークと出社のハイブリッド型（フルリモート無）で柔軟に働ける環境を整えており、風通しが良くチャレンジを応援する社風。自分の学びたいことをバックアップする自己啓発制度があり、積極的に活用することでスキルアップや知識を深めることができる。

ECサイト運営・制作を担うウェブストラテジー事業部は、ディレクター、デザイナー、フロントエンド、ライター、SNS担当、広告担当で構成されており、メインの役割を持ちながらお互いに連携・クロスさせて業務を進めていることが特徴。リモート中もオンラインで活発にコミュニケーションを取り、週1回の定例MTGのほか、商戦期に向けた分析会を通じて情報を共有している。

メンバーは、「向上心が高く変化を恐れない、新しいことが好きな人」が多い。仕事とプライベートのメリハリはつけているが、自身の役割に責任感を持って取り組む。「どんな時間もサイトにお客様が訪れている」という意識を忘れないプロフェッショナル精神があり、お互いに自然と尊重し合う関係性が築かれているという。

そんな同社が求めるのは、ロジカルシンキングができる人。というのも、サイト運営に携わるメンバーは職種に関係なくWebマーケティングに関わるからだ。

「Webストラテジー事業部では、自分で実行した施策に対しては必ず検証することをルールとして徹底しています。なぜこうなったのかといった数字的根拠や、例えば文献を読んで論理的根拠を探し出せる人に向いている職場です。Webはすべての反響がデータに表れますから、そのデータを見て楽しいと思える人が活躍できると思います」（大橋氏）。

個々で施策を考え実行できる環境。単なるもの売りサイトではないからこそ、得られるスキルや能力を養うことができる。そんなサイト運営にコアメンバーとしてジョインし、規模感の大きなサイトを自らで動かしていける実感を味わってほしい。