株式会社Turning

株式会社Turningは「一人ひとりが“主人公”として生きられる世の中を創る」をミッションとして掲げ、2023年に設立した会社である。現在はキャリアコーチングを主力事業とし、売上昨対比500％超と順調に業績を拡大させている。

同社が設立されたきっかけは、代表取締役社長の奥村雄大が大学に通っていた頃にさかのぼる。奥村は就職活動の際、本気で自己分析と向き合った結果、「就職」ではなく「起業」という道を選択することに。在学中に営業代行会社を立ち上げ、自ら訪問営業を行う傍ら、大学インターン生の自己分析支援も行い、学生の潜在能力を引き出すこともしていた。その経験を通じ、奥村の胸中で徐々に「自己分析を支援する会社をつくりたい」という想いが育っていったという。

大きな転機となったのは、たまたま友人の繋がりでキャリアコーチングを知ったこと。奥村は「これこそ自分がやりたいことだ！」と確信したという。
「人って人生のゴールが見えた瞬間に、判断基準が自分になるんです。つまり主人公になれるということ。そんな手ごたえをたくさんの人に味わってほしいと思いました」（奥村）。

同社は社名に「全ての人のターニングポイントになる」という想いを込め、2023年10月に女性に特化したオンラインキャリアコーチング『LadyCarry（ラディキャリ）』をリリースした。女性一人ひとりが人生の主人公になれるサポートを行っている。2期目にして、すでに受講生は累計400名超に。受講者満足度も98％となっている。

世の中にキャリアコーチングを手掛ける会社は多く存在するが、同社が差別化を図っているのが女性に特化しているところ。日本全国で活動するコーチ約40名全員が女性であり、結婚や子育て、男女格差など、女性ならではの悩みに寄り添ったキャリア支援を行っている。

「女性の社会進出は日本の大きな社会的課題のひとつ。だからこそ、日本を変える会社にできるし、圧倒的なNo.1を目指せると思いました」（奥村）。

2025年8月から3期目に突入する同社は、大阪から東京に移転し、既存サービス品質のさらなるブラッシュアップをしながら、積極的に事業を多角化させるとのこと。コース内容の改定や未経験からのキャリア形成を支援するコミュニティ構築、人材紹介事業への参入、30～50代向けのコーチングサービス、キャリアコーチ向けの講座、BtoBのコンサルティングなど、新しい取り組みを形にすべく中途人材の採用に力を入れている。今後の事業展望を見据え、同社が求める人物像について奥村氏は「バリューへの共感」を挙げている。

（1）視点は一つではない
私たちは、自分の主観に捉われません。顧客、仲間、社会など、無数の視点を意図的に取り入れることで、一人では出せない成果を組織で出します。

（2）常に目的から
私たちは、すべての言動の前に「何のためなのか？」という問いを立てます。
その目的（Why）から逆算して、ゴール達成のための最適な手段（How）を選択し、本質的な価値貢献に集中します。

（3）成果で貢献する
私たちは、プロセスや努力だけでは満足しません。
測定可能な「成果」を出すことによって、顧客や社会へ「貢献」が果たされると考え、成果にコミットします。

（4）きっかけは自分
私たちは、いかなる課題や機会も「自分ごと」として捉え、その解決や実現の最初の起点となります。評論家で終わらず、当事者としての責任を持って、チームへの貢献を最大化するために周囲を巻き込みながら物事を前に進めます。

（5）自己変革し続ける
私たちは、現状維持を衰退と捉え、挑戦や失敗を歓迎します。
自らの変革を通じて、組織や顧客の「変革」をつくります。

「成長意欲を持ち、これらバリューを積極的に体現しようとする方は活躍しやすい会社だと思います」（奥村）。

ビジョンとして「日本No.1キャリア自律支援カンパニー」を掲げている同社は、顧客と対峙する社員がまずキャリア自律していることを目指している。社員の主体性を尊重する仕組みの一つとして導入を予定しているのが、Will（やりたいこと）・Can（できること）・Must（すべきこと）のフレームワークをベースにした「キャリア自律シート」だ。このシートをもとに社員一人ひとりが上長と一緒に取り組み、各々の業務に結びつけているとのこと。

年齢・社歴・役職に関係なく、抜擢人事も頻繁に行っている。例えば『LadyCarry』のマーケティング全般をリードしているのは新卒1年目の女性社員である。「できるか？」よりも「やりたいか？」を尊重し、とりあえずは任せてみるのが同社の育成スタンス。だからこそ、自己変革に前向きな人ほど成長できる環境となっている。

新たにジョインしたメンバーの多くは、「Turningは組織そのものが“視点は一つではない”を体現している」と自社を評価している。実際、同社では40代の大手一流企業の経験者が20代若手社員の意見に素直に耳を傾けるなど、チームプレーを大切にし、役職・年齢の垣根を超えて自由に意見を出し合っている。

「例えば、人材系企業で新規事業開発を手掛けていた人や広報部長を務めていた人、外資系の投資銀行でグローバルな視点を養った人、ベンチャーキャピタルにいた人が在籍するなど、人材に関しては2期目とは思えないほどの充実ぶりです。誰もが日本No.1キャリア自律支援カンパニーを目指す当社の事業とビジョンに共感してジョインしているため、多様性を受け入れるカルチャーが自然と浸透しています。様々な視点にふれられる環境なので日々刺激を受けられるはずです」（奥村）。

さらに奥村氏は「社名でターニングを名乗るだけに、会社は社員にきっかけを与える場でありたい」と付け加える。同社では経営陣が一方的に物事を決めることはない。全ての社員にアンケートをとり、サービス内容のアップデートや営業チームの戦略立案に繋げているとのこと。

視点もさることながら、働き方も多様のひと言だ。コーチ・アドバイザーチームの責任者を務める女性社員は、子供2人の育児をしながらサービス開発の最前線に立ち、キャリアコーチの育成という重要なミッションに取り組んでいる。全社の8割近くは女性が占め、コーチ・アドバイザーは全国各地からリモートで繋がって活躍している社員も多い。仕事と家庭を両立しながらキャリア形成したい方にも絶好の環境である。

最後に求職者へのメッセージを語ってもらった。
「私は“早く行くなら1人で行け、遠くへ行くならみんなで行け”という言葉が好きです。様々な強み、キャリアのメンバーが手を取り合い、チームとして動くからこそ大きな目標に到達できると思っています。一度きりの人生、私たちと一緒に、日本を、社会を変えるような事業にチャレンジしましょう！」（奥村）。