なぜ大手SIerを飛び出して株式会社KAMINGにジョインしたのですか?
以前は3,000人が所属する独立系の大手SIerに勤務し、エンタープライズ企業のプロジェクトの「超上流工程」でITアーキテクトやITコンサルティング等の業務を行っていました。企業の課題と向き合う中で実感したのは、「意思決定の遅れがいかに大きな影響をもたらすか」ということ。とにかく業務の質を追求するためにはスピード感が大切だと思ったのです。そういった意味で、規模が大きい会社でありながらも、どこかでジレンマを感じていました。 大きな転機となったのは2023年の秋頃です。元々知り合いだった神崎とお酒を飲みながら話し合った結果、また大手に転職して同じ思いをするのなら、神崎という勤勉で前向きな姿勢を持った経営者の下で存分にチャレンジした方が、自分の理想に近付けると思ったのです。
CTOとして、現在どのような動きをしていますか?
エンジニアファーストの考えの下、顧客とエンジニアの間に立ち、エンジニアの成長とバリューアップを目的とした様々な施策を実行しています。比率でいうと、プロジェクトのデリバリー業務が3割、プライム案件の営業・管理・エンジニアの育成等が7割みたいなイメージです。 エンジニアのスキルをボトムアップさせるためには、相応のプロジェクトに参画することが不可欠。特にビジネスマインドやコミュニケーション力、課題解決力が求められる「商流の浅い案件」または「高単価で責任範囲が広い案件」の獲得に力を入れています。 さらには営業力に長けたエンジニアの育成や社内勉強会、発表会等の場もファシリテートし、エンジニアが常に成長を実感できる環境づくりにも取り組んでいます。
新設した「グローバルテクノロジー部」には、どんな思いを込めていますか?
「エンジニアファースト」という言葉を耳にすると、柔軟で自由な働き方をイメージする方も多いかもしれません。実際SES業界でいう「エンジニアファースト」の多くは、「私ファースト」の意味が込められている気がしています。 もちろん、そうした側面があるのは否定しませんが、私達はもう一つの意味を込めています。それはビジネスの世界でエンジニアが主役になれる場所をつくること。2024年に開設した「グローバルテクノロジー部」は、エンジニアの成長選択の自由を体現する部署として機能しています。 超上流では、エンジニアは技術のプロである以前に、セールスであり、コンサルタントでもあります。顧客側に立って現場の課題と真正面から向き合うプロセスはトライ&エラーの連続。だからこそ企業の営みの中で揉まれ、ビジネスの世界で大きく成長することができるのです。
グローバルテクノロジー部ではどんな人達が活躍していますか?
グローバルテクノロジー部が顧客先のプロジェクトで担う業務は、顧客先の担当者とface to faceでやりとりし、人と人を繋ぎながらインフラ環境に必要なものをデリバリーすること。技術以前に「人間性」が成果を大きく左右します。 実はこの部門で活躍するメンバーの多くは業界・職種未経験からのスタート。フィットネスジムのインストラクターや飲食店の店長、肉体労働、金融業界の営業等、様々な分野で培った強みを発揮して活躍しています。かういう私も十数年前はIT知識ゼロからスタートしている人間だったりします。 多様性あふれる部門だけあって、いろいろな角度から意見・アイデアが飛び交って面白いです。自分にはない考え方・価値観に触れることも多々あります。
今後に向けて、CTOとしてどんなビジョンを描いていますか?
当社にはキャリアが浅いエンジニアをフォロー・コーチングできる「マネジメント人材」が不足しているので、引き続き様々な施策を実行しながら組織のボトムアップを図っていきたいですね。またスキル面に関しても、今はインフラ系の知識を持ったエンジニアが中心になっているので、開発系の知識を持ったエンジニアの採用・育成も強化し、プロジェクトの超上流で価値を発揮するアーキテクト人材を提供していきたいという気持ちもあります。 当社は組織面でもスキル面においても、まだまだ未熟なところばかりです。成長意欲にあふれ、困難なプロジェクトに果敢に挑戦する仲間を一人でも多く迎え入れながら、顧客の頼れるビジネスパートナーが育つ土壌をつくっていきます。