執行役員 情報システム事業部 事業部長 中道 正康氏
1998年、三谷商事株式会社に新卒入社。情報システム関連事業の民需部門の営業として、福井の拠点で経験を積む。2011年に拠点の責任者に昇格。2015年、英語の習得のためにアメリカへ10カ月間留学。その後2016年に連結子会社のネッツトヨタ福井株式会社に出向し、代表取締役社長に就任。約7年間経営に携わり、2023年4月に三谷商事に帰社、現職に就任。入社後、現職に就任されるまでのキャリアを教えてください。
私は1998年に新卒で三谷商事に入社しました。情報システム関連事業の営業として福井拠点でキャリアをスタートし、福井拠点の支店長に就任したのは35歳の時です。その後、39歳の時に海外の会社の買収に伴う海外拠点の立ち上げを見据え、約10ヶ月間の語学留学を経験しています。帰国後、連結子会社のネッツトヨタ福井に社長として赴任し、7年間その職務に携わりました。 そして2023年4月に現職の事業部長として当社に戻りました。約8年のブランクを経ての復帰でしたが、会社が以前とほとんど変わっていないことに強い危機感を抱きました。IT業界のスピード感を考えると、このまま何も手を打たなければ取り残されてしまうと。当社が抱えていた「停滞」という課題に対し、外部からの視点を持ってメスを入れる必要性を痛感した瞬間です。その経験が現在の「変革し、新しいことに挑戦する」という考えの原点となっています。
事業部長として、現在までにどのようなことに注力してきましたか？
私は当社を成長させるための「投資」に最も注力してきました。成長に必要な投資が不足している状況を打破することが最優先の課題だと考えたのです。 具体的な取り組みとして、大規模な組織再編を進め、部門制を導入しました。以前は存在しなかった品質管理部門や企画部門を新設し、技術部門を独立させることで組織構造を明確にしています。 特に、品質管理部門の立ち上げは重要な改革だったと感じています。従来の「我流」の仕事のやり方では品質問題が生じやすく、お客様にご迷惑をおかけするリスクがあったため、品質を最優先に据えて持続的な成長を図りました。組織改革と並行して、新しい人材を積極的に招き入れ、全社的な意識の見直しにも粘り強く取り組んでいます。 当初は経営陣への提案に時間がかかることや、現場から「なぜこんなことをしなければならないのか」という意見が出ることもありましたが、着実に変化の兆しが見え始めています。
今後取り組んでいきたいことを教えてください。
今後はさらに成長への投資を加速させ、当社をより良いものへと変革し続けることを目指しています。特に重視しているのは、「技術」を中心とした組織に軸足を移していくことです。 これまでの当社は「商社」としての性質が強く、営業部門の発言力が大きかったように思います。しかし今後は技術者がより前面に出て、会社の方向性や目指すべき姿を積極的に提言すべきだと考えています。この変革を通じて独自の強みを確立し、競争優位性や差別化ポイントを追求していくことが目標です。 その実現のためには、新しい視点や考え方を持つ人を採用し、組織の活性化を進めていきたいと考えています。中途入社した人が、外部の「当たり前」を当社に持ち込むことで、変化を加速させる重要な役割を果たしてくれるはずですから。 組織に新鮮な風を送り込み、過去のやり方に囚われない、自由な発想が生まれる組織にしたいと考えています。
個人として大事にされている価値観はありますか？
私が個人として最も大切にしているのは、「目標を決め、新しいことに取り組み、変化し続けること」です。会社が成長し続けるためには、常に時代の変化に適応することが不可欠だからです。 この価値観が生まれた背景には2つの原体験があります。1つは、地元福井で約40年間レストランを開業・経営していた父の姿です。父は休みなく働き、新メニュー開発や店舗リニューアルなど、常にお客様を喜ばせるための挑戦を続けていました。その姿から、仕事に対するタフな姿勢と、常に新しいことにチャレンジすることの大切さを学びました。 もう1つは、ネッツトヨタ福井での経験です。トヨタディーラーの「全車種併売」という大きな変革に直面し、従来のやり方では通用しないという危機感から、変革を主導するという役割を担いました。 時代の変化に適応し、柔軟に変わり続けることこそが会社の永続に繋がるのだと考えています。
最後に求職者へのメッセージをお願いします。
求職者の皆さんにお伝えしたいのは、「当社では新卒・中途入社による違いは一切ない」ということです。また、若手だからといって周囲に遠慮する必要もありません。当社がより良くなるための提案や発信は、立場や経験に関わらず積極的に行ってほしいと考えています。 特に重視しているのは「新しい視点や考え方」です。例えば、品質管理の責任者は外部から招いた人ですが、彼の客観的な視点によって、それまで当社が「我流」で行っていた詰めの甘い部分が改善点として浮き彫りになりました。このように、新しい人が組織に入ることで、自分たちの弱みや改善点が客観的に認識され、変革の推進力となることを期待しています。 スキルはもちろん重要です。しかしそれ以上に私たちは、能動的に動ける方、新しいことに挑戦し、組織を変革する意欲に溢れた方を求めています。ぜひ、私たちと一緒に新しい時代を切り拓いていきましょう。
