取締役　藤村 千夏氏

ご略歴をお教えください。

美術大学でグラフィックデザインを専攻し、2002年に卒業後、大手小売業系列の広告代理店直下の制作会社でチラシ等の制作を手掛けました。長時間労働の環境を変えたいと思い、4年後に30名程度の制作会社に転じます。そこではグラフィックとWebの両方のデザインを手掛けましたが、リーマン・ショックで経営が危機的な状況となったのです。それを機に再度の転職を考え、「これからはWebだ」と考えて当社に入社しました。 当時、Webデザイナーはコーディングも併せて行うことが主流で、私もコーディングを勉強したのですが性に合わないと感じたのです。したがって転職が難しかった中、珍しくデザイナーとコーダーが分業制になっている当社を見つけました。そこで、自分でも貢献できると応募し、認めてもらえて入社できた形です。 2009年に入社後、5～6年ほどデザイナーとして働いたところで、ディレクターが相次いで退職することがありました。そこで、お客様と話をしながら仕事をすることが好きだった私がディレクターを兼ねることにしたのです。5年ほど兼務した後、ディレクター専業となり、2022年からプロデューサーも兼ねるようになりました。主に新規のお客様に課題をヒアリングし、課題解決の方向性を考えて提案し、見積もりを提示して受注するといった業務です。 そして、2023年に取締役として経営の一角も担うようになりました。けれども、まだまだ現場でディレクションの仕事もしているという状況です。

御社をどんな会社にしていきたいと考えていますか？

当社は、“みんなの＋αに”というステートメントを掲げています。他社と仕事をしていて感じていることですが、例えば当社のコーダーはデザインどおりのコーディングを非常に丁寧に行うだけでなく、管理画面を使いやすいようにするといった提案をしてくれる等、“＋α”の精神が行き届いているのです。そうして高いクオリティーを提供しています。今後もこのようなハイクオリティーの制作会社であり続けたいと思っています。 世の中には、デザインテンプレートを活用して安く作ることを売りにする同業もありますが、当社はクリエイティブにご理解のあるお客様と共に、こだわりを持ちながらハイグレードの制作物を作る“キラリと光る”会社でありたいですね。

そのために社員に対して期待することや、どう活躍してほしいかといった思いをお聞かせください。

そういった制作会社として、クリエイティブを楽しめる人がイキイキ働ける会社だと思います。Webサイトの制作工程は基本的にどれも同様で、いわば同じことの繰り返しかもしれません。しかし、クライアントや作るサイトが違うだけで、毎回毎回楽しいと感じられるのです。それは、常に「どうすればもっと良くできるか」と考え、提案し、喜ばれるという仕事のスタイルが当社にはあるからだと思います。 Web制作やWebシステム開発の仕事は一人でもできるでしょう。それを当社で分業的に行うメリットとして、お互いの知識や経験を利用し合えることがあると思います。お互いに刺激し合い、ナレッジを共有し、高め合う。加えて当社の風通しの良さには、大いに自信があります。とても話しやすい雰囲気があると思います。 そんな環境で、仕事を“楽（たの）苦しみ”ながら取り組んで成長していってほしいと願っています。 求職者の方には、当社はお客様との直取引がほとんどなので、いいことも悪いことも直接伝えられ、制作物の成果もダイレクトに感じられる環境があり、お客様に評価されて継続的にお仕事を依頼されるという最高の醍醐味を味わえることを強調しておきたいです。

藤村さんの仕事観をお聞かせください。

仕事が大好きで、私にとっては“ライフワーク”と“ライスワーク”の境目がない感じです。 なぜそんなに楽しいのかと考えると、やはり自分のスキルを人のために役立てられるからだと思っています。自分のデザインや作品ではなく、人のためにやれることにモチベートされるのです。 また、仕事を通じて常に新しいことにチャレンジし、視野が広がる感覚もいいですね。 プロデューサーとして感じているのは、世の中には自社をどう見せればいいか迷い、悩んでいる会社がとても多いということ。そんな会社の壁打ちの相手になるとともに、気の利いた見せ方を提案する。そんな業務はなかなかAIにはできないのではないかと思っています。

オフタイムは、どういった過ごし方をしているのでしょうか？

バイクが好きで、最近2台目を買いました。関東近郊を日帰りでツーリングすることが多いです。それ以外には、気分転換を兼ねて散歩することもよくありますね。