株式会社フライング・ハイ・ワークス

Webサイト制作とWebシステム開発を手掛けている、株式会社フライング・ハイ・ワークス。同社は創業以来の25年間で、1,000社以上のクライアントと取引し、5,000件以上のWebサイト・Webシステム構築の実績を誇るエキスパートである。同社では、Webディレクターを募集している。

一般的に、Webサイト制作とWebシステム開発のどちらかを強みとする企業は数多いが、そのどちらにも強い企業は希少と言える。同社はそんな企業の一社だ。
それを実現させているのは、ディレクター、デザイナー、エンジニアといった職種別の組織を構成し、各部門において複数のメンバーを擁してスペシャリティを深めていること。一つの案件に対して各部門からメンバーがアサインされてプロジェクトチームを構成し、ディレクターがまとめながら分業制で制作・開発を進める体制を構築している。

「一般的にWebディレクターの業務内容はWebサイトの制作を進めることだと思われていますが、当社の場合は希望すればシステム開発案件のSE的な役割にも携わることが可能です。いろいろ幅を広げやすい環境があると言えます」と代表取締役CEOの松田治人氏は説明する。

そんな同社が“クライアントから選ばれる理由”として、次の要因を挙げている。

●基本的に全員がワンフロアで業務を行い、連携が取りやすい体制
●Webサイト制作・Webシステム開発に必要な職種を複数揃え、安定的に遂行できる体制を確立
●上場企業を納得させる技術力とそのコストパフォーマンス
●Webデザインのクオリティーの高さ
●相談への敷居は低く確実な提案力がある
●ホームページの制作後の運用もしっかりサポート
●代表が技術者で余計な営業は一切行わない

こうした点が評価され、上場企業や業界団体といったクライアントとの直取引が90%近くに及んでいる。
「課題把握段階の上流工程から納品後の運用・更新まで一貫して手掛ける体制を強みとしています。お客様の声は直接現場に反映されるとともに、制作物へも即座に反映されるため、スピード感とお客様の満足感が違います」と松田氏は胸を張る。

同社は2000年3月、松田氏が創業した。

松田氏はそれまで在籍していた会社で情報誌やWebサイトの制作を手掛けていたが、会社の解散を機に受託案件を継続させるべく、デザイナーである実弟を誘って同社を設立する。
その当初から自社ホームページを立ち上げ、SEO対策を講じると、案件の問い合わせが舞い込むようになった。
「私はエンジニアリングを主に手掛けるクリエイターで、営業的な指向は強くはありませんでした。そこで、ホームページからの問い合わせや、知人の紹介でクライアントを獲得し、直取引を進めていったという感じです」（松田氏）。

また、早くから社会保険労務士と契約し、就業環境の整備にも取り組んでいる。こうして徐々に体制を整えていった。

そんな同社が大切にしているフィロソフィーとして、“みんなの＋αに”というステートメントを掲げている。
これは、「もっと“質”の高いサービスを提供したい」という思いを込めたメッセージだ。自分のために行う“＋α”は、自分の成長のための努力を惜しまないこと。人のために行う“＋α”は、クライアントやパートナーはもちろん、仲間や家族へ気持ちを行動や言葉にして伝えていくことである。そして、それによって同社がより有益な“社会の＋α”になることを目指し、日々、一歩一歩を踏みしめるように成長していこうという考え方だ。

「当初は、自分達にできることがあれば、多少の時間やコストをかけてでもより良くなるような“余計なお世話”をしてあげようよ、と話していました。何か見返りを求めるということではなく。すると、社員が“余計なお世話”を対外的に“＋α”と言い換えてくれたのです。そこで、このステートメントに落ち着きました」と松田氏はその背景を説明する。

今後のビジョンとしては、50名程度までの規模拡大を想定している。
「生成AIが進展して、Web業界も淘汰が進むと思われます。そうした中にあって、ディレクションはAIに代替されない業務として残るのではないでしょうか。直取引のクライアントに対する上流工程からのディレクション力を強みとして、人材を吸収していければいいと考えています」（松田氏）。

2025年5月現在、同社の社員数は22名。前述のとおりディレクター、デザイナー、エンジニアといった職種別のチームを編成し、それぞれにリーダー、サブリーダーを置いている。
「リーダー等は便宜的なまとめ役として置いており、ヒエラルキーを意識しているわけではありません。組織風土はフラットです」と松田氏は話す。

全社のプロジェクトや経営状況等は、毎週のリーダー・サブリーダーのミーティングで共有し、各チームミーティングでも共有が図られている。
「組織運営に必要な制度やルールは都度議論して、スクラップ&ビルドを繰り返してきている状況です。基本的に経営サイドの意思というよりも、社員が主体的に考えて推進していくカルチャーが定着していますね」（松田氏）。

スキルアップの施策としては、職種別チームごとにリーダー等が主導して企画し、会社が支援する形。社外セミナー受講や毎週の勉強会等がある。また、プロジェクト終了後は反省会を行い、あらかじめ作成したフォーマットにまとめて社内ブログにストックし、新人教育等に活用している。さらに、全社的に成果を発表し合うイベントも年1回のペースで行われている。

社内の親睦を深めるイベントとしては、オフィスビルの地下にあるミニホールを借りての納会や新人歓迎会等を行っている。全て社員が自主的に企画・運営する形だ。
なお、働き方としては、メンバー同士が密にコミュニケーションを取るとともに、孤独感を覚えることなく働けるよう、週3日のオフィスワークをルールとしている。

そんな同社が求める人材像について、松田氏は次のように期待を寄せる。
「特にディレクターはお客様に対するフロントとしてのコミュニケーション力が求められます。そして、様々な職種のスタッフをまとめていく上での気遣いやマメさ、真摯な姿勢も大切ですね」
直取引のクライアントとダイレクトにやり取りし、喜ばれる。同社ならば、そんな最高のやりがいを得ることができるだろう。